2020/09/24
コラム
【集魚ネクタイで釣る!】赤澤康弘流 鯛ラバ指南
鯛ラバヘッドとネクタイ、ラバースカートの組み合わせが鯛ラバの王道、というのも今は昔!? シンプルながらアピール力も兼ね備えた集魚ネクタイだけを使ったセッティングは人気右肩上がり。2020年は釣果実績から導き出された新色も登場。鯛ラバの進化はとどまることを知らない! 止まらない!
ケイムラ、ラメ&ハイコントラストカラー!
釣果実績から導き出したNEWカラー登場!
釣り場を問わず威力を発揮する集魚ネクタイ
– 近年、定番スタイルのひとつとして鯛ラバファンの支持を得ているイカタコカーリー、ビビットカーリー、ノレソレといった集魚ネクタイ。インストラクター、赤澤康弘さんも絶大な信頼を置いている。
「エラストマー製の集魚ネクタイはシリコン製ネクタイに比べて、厚みがあるのが特長。体積もあるので生み出す波動が強く、真鯛へのアピール力は大きいと考えています」
– 赤澤さんは真鯛が鯛ラバにアタックする判断要素は視覚的要素と波動的要素の2つがあると考えている。集魚ネクタイはシリコン製ネクタイに比べてより波動的要素でアピールする力が強い、と捉えている。
「僕は基本的にラバースカートなし、集魚ネクタイだけで使うことが多いですね。たとえば、アベレージサイズが小さい瀬戸内海では、シルエットの小さい集魚ネクタイだけでマッチザベイトを演出する考え方で多用します。玄界灘に代表される外海の大鯛狙いでも、波動の強い集魚ネクタイは効果的だと考えて使っています」
エラストマー製の集魚ネクタイは、筋肉の収縮を思わせる絶妙な伸び縮みアクションを演出できる。真鯛にとっては噛み応え抜群。加えてイカゴロエキス配合のため味、匂いでもアピール。生エサ感が大なので、追い喰いの確率もアップする、とは赤澤さんの弁だ。
炎月 集魚ネクタイ イカタコカーリー
炎月 集魚ネクタイ ビビットカーリー
炎月 集魚ネクタイ ノレソレ
釣果実績から生まれた4つのNEWカラー!
アングラーとして使いこなしを求められる重要な要素がカラー。ここではNEWカラーとして登場する4色に注目してみたい。
– まずは、炎月バクバクトレーラーなどでも実績が高いケイムラ系の2つの新色、ケイムラレッドラメ、ケイムラオレGラメを紹介しよう。
「ラメが入ったケイムラカラーはとくにやり込んでいるアングラーに人気で、意外に深場でも効果があります。ケイムラカラーは紫外線を受けて発光するので浅い海で有効と考えていたんですが、外海の水深80m、90mラインを釣ったテスト釣行で圧倒的にアタリが多く出たという経験を何回もしています。人間が思う以上に深いところでも威力を発揮するんです」
ケイムラレッドラメは高く積み上げられた実績から、ケイムラオレGラメは実績、人気ともに高いオレGラメをケイムラ仕様にカスタマイズ、という発想から生まれたカラーだ。
アピールオレンジにも注目だ。
もともと外海での定番色であるオレンジ。さらなるアピール力を求め、より濃く、ビビッドなソリッドカラーとして仕上げたのがアピールオレンジだ。グリーンラメは外海を中心に最後の切り札として活躍するカラー。アピールオレンジ、グリーンラメとも赤澤さんの強い希望から生まれた新色だ。
【赤澤流】集魚ネクタイ使い分け
【イカタコカーリー】
低速からアクションする触手のカーリー
太くて動きも大きい集魚ネクタイ。それだけ波動が強く大鯛狙いに威力を発揮します。僕が釣った80cmオーバーの多くはイカタコカーリーで釣ったもの。フィールド的には外海に強いですね。
【ビビットカーリー】
タフコンの切り札!
マイクロ波動カーリー
イカタコカーリーに比べてサイズが小さいので、動きも比較的小さくなります。波動系にアタるけれど、サイズが小さいほうが喰いやすいときにいい。瀬戸内海でショートバイトが多い状況に強いです。
【ノレソレ】
低速からのハタメキアクション
派手な動きを嫌っていたり、喰いが渋くカーリー系がダメなときに活躍します。瀬戸内海などでよくみられるイカナゴパターン、底から少しの距離しか追わないようなアフタースポーンパターンなどに効果的です。
外海、内海でカラーの使い分けを変えていく
– ここからは既存のカラーを含めた、赤澤さんのカラーローテーション術を紹介しよう。赤澤さんはカラーローテーションの基本として、瀬戸内海に代表される内海、玄界灘に代表される外海、2つのフィールドでパターンを使い分けている。
「内海の場合は、暗い時間帯、早朝は、グローオレンジ、ゴールド、薄いオレンジなどからスタートすることが多いですね。それから日が昇るにつれて少しずつ色の濃いものにしていくのが僕のセオリーです。ソリッド感があってシルエットがしっかりしているものにチェンジしていきます。
瀬戸内などの内海では濁りが入ることが多く、そんなときはシルエットがはっきりしたほうが魚に見つけてもらいやすい、と考えているからです。これまでは赤を使うことが多かったんですが、これからは新色のアピールオレンジも活躍すると思います」
– 外海ではどうだろうか?
「早朝などはちょっと色気をだしてグロー系を使うこともありますが、まずは薄めのオレンジゴールドなどから使い始めることが多いですね。日が昇ったら内海と同じく濃い色でソリッド感の強いカラーを使います。とくに玄界灘ではオレンジを基本色として考えているので、新色のアピールオレンジは期待大です。オレンジが効かなった場合にはグリーン系にガラッとチェンジすることが多いので、今後はグリーンラメの活躍にも期待です」
内海、外海という水色を中心としたフィールドの特長をベースに、光量の多少によってカラーのコントラストを変化させていく、というのが赤澤さんのカラーローテーション術のキモ。ほかのカラーにはないアピール力を武器に、各地で高い釣果実績を誇るケイムラ系カラーを加えればまさに盤石! 今年の集魚ネクタイを使った鯛ラバゲームは、彩り豊かに楽しめそうだ。
関連記事
RELATED COLUMN