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2024/09/02

コラム

炎月XR一つテンヤマダイ追加アイテム。キャストで釣るのか、喰わせに徹するのか×折本隆由&鈴木新太郎

炎月XR一つテンヤマダイ追加アイテム。キャストで釣るのか、喰わせに徹するのか×折本隆由&鈴木新太郎

一つテンヤの名手である折本隆由さんと鈴木新太郎さん。ふたりが開発に携わったロッドが、炎月XR一つテンヤマダイのシリーズにラインナップされた。対極的ともいえるスタイルの両名だが、どちらも最高傑作と謳うほどの自信作。そのスタイルの違いによる各々のロッドの違いを紹介してもらうとともに、一つテンヤの釣りを支えるリール、24ツインパワーについても語ってもらった。

一つテンヤにおける2つのスタイル

一つテンヤマダイの世界に、ルアー的な要素を取り入れた折本さん。狙ったところにキャストして誘い、アタリをとってしっかりアワセて掛けていくスタイル。いっぽう鈴木さんは、究極の喰わせにこだわる。陸奥湾の「のし釣り」や、特に関東では主流になってきている遊動テンヤを使った釣りを意識したスタイルだ。
そんなふたりが訪れたのは冬の瀬戸内海。狙う水深は15m以内。まずは折本さんのタックルを紹介。
ロッド:炎月XR一つテンヤマダイ230MH+CAST
リール:24ツインパワーC3000MHG
ライン:PEライン 0.6号
リーダー:フロロカーボン 2号
テンヤ:8号
(折本)「230MH+CASTは、しっかりキャストして、浅場で横の釣りを展開する釣り、リアクションの一つテンヤのスタイルに向いているロッドです。操作性を非常に大事にしました。ソリッド部分の張りをしっかり持たせ、ネジレに対する強さを追求したのでキャスタビリティもアップしました。浅場での横展開の釣りに関して、攻撃的なリアクションの釣りに追従できる、アクション時の振り抜けのよさが際立っているモデルです」

スタイルが異なるふたりが、瀬戸内海で釣りをしながらNEWロッドについて語る。

スタイルが異なるふたりが、瀬戸内海で釣りをしながらNEWロッドについて語る。

230MH+CASTは操作性とキャスタビリティを追求した。

230MH+CASTは操作性とキャスタビリティを追求した。

オーバーヘッドキャスト性能よりもむしろ、乗合船では必須となるアンダーやサイドキャストなどのテクニカルなキャストがしやすいモデル。

オーバーヘッドキャスト性能よりもむしろ、乗合船では必須となるアンダーやサイドキャストなどのテクニカルなキャストがしやすいモデル。

エサを使っていながらルアーを操る楽しみが実感できる、操作性の高いモデルだ。

エサを使っていながらルアーを操る楽しみが実感できる、操作性の高いモデルだ。

しなやかでありながら、操作性を失わないハイパワーXソリッドを採用。

しなやかでありながら、操作性を失わないハイパワーXソリッドを採用。

「キャストをしての釣りは、激戦区になっているエリアの船の下を釣るよりも、みんなが投げていないであろうポイントを釣れることが大きい」(折本)

「キャストをしての釣りは、激戦区になっているエリアの船の下を釣るよりも、みんなが投げていないであろうポイントを釣れることが大きい」(折本)

鈴木さんは「アタリをつかまえて掛ける」スタイル

鈴木さんが携わったモデルは、浅い場所を狙うときの喰わせに特化している(※やわらかいロッドでも、浅場なら十分に操作できるという考え)。今回の釣行で使ったタックルを紹介。
ロッド:炎月XR一つテンヤマダイ245M/MH+
リール:ツインパワーC3000MHG
ライン:タナトル8 0.8号
リーダー:フロロカーボン 3号
テンヤ:6号
(鈴木)「穂先はMクラスのようにしなやか。バットはMH+のような力強さ。軽いテンヤを使うため、その部分に特化した竿に仕上がっています。軽いテンヤでゆっくりふわふわ落とし込む。ラインの変化やティップの微妙な動きでアタリをとる。そして、掛ける。近年、特に関東では主流になってきている遊動テンヤは、アタリが明確に出るので早アワセしてしまう。このロッドを使えば前アタリで穂先がもたれるので、それ見て確実にハリ掛かりさせられる。穂先の目感度がある。それでいて、バットはMHのような使用感でやりとりが楽になっています。Mシリーズの中でもバランスがいいと思います」

245M/MH+は、浅い場所を狙うときの喰わせに特化しているのが特徴。

245M/MH+は、浅い場所を狙うときの喰わせに特化しているのが特徴。

今回、ふたりが訪れた瀬戸内海はマダイ釣りの人気が高いエリア。浅瀬を攻めていく。

今回、ふたりが訪れた瀬戸内海はマダイ釣りの人気が高いエリア。浅瀬を攻めていく。

早アワセすることなく、アタリがあるとティップがもたれる。それをアタリとして捉えて、掛ける。

早アワセすることなく、アタリがあるとティップがもたれる。それをアタリとして捉えて、掛ける。

バットはMHのようにしっかりしているが、ソフトなティップとの繋がりがスムーズ。

バットはMHのようにしっかりしているが、ソフトなティップとの繋がりがスムーズ。

今回、瀬戸内海の浅瀬を狙うときに、鈴木さんが使用した6号のテンヤ。

今回、瀬戸内海の浅瀬を狙うときに、鈴木さんが使用した6号のテンヤ。

鈴木さんの瀬戸内海での釣り方は、海底に一つテンヤをしっかり届けて、そこでエビをイメージしてピョンピンと飛ばしながら、海底付近をリアクションで喰わすというもの。

鈴木さんの瀬戸内海での釣り方は、海底に一つテンヤをしっかり届けて、そこでエビをイメージしてピョンピンと飛ばしながら、海底付近をリアクションで喰わすというもの。

24ツインパワーのインプレッションを二人に聞いた

ふたりが使っているのは24ツインパワーだが、一つテンヤの釣りでこのリールを使った印象をうかがった。
(折本)「歴代のツインパワーは多用していて、昔から言えるのは強いってことですよね。釣行日数が多いなか、過酷な状況下で使ってもタフ。新しいモデルもこれからさらに使い込んでいきたいですね」
(鈴木)「インフィニティドライブによる巻き心地の軽快さはワンランク上のリール。とにかく、パワフルに巻けますね」

「大雑把に何を伝えたいのかというと、ほぼほぼ、もうステラに近い使用感が感じられる。一番わかりやすい伝え方かな」(鈴木)

「大雑把に何を伝えたいのかというと、ほぼほぼ、もうステラに近い使用感が感じられる。一番わかりやすい伝え方かな」(鈴木)

ツインパワーに搭載されたインフィニティループは、軽くスムーズなラインの放出性能を実現。ステラでも定評があるが、テンヤをやるうえでも重要。

ツインパワーに搭載されたインフィニティループは、軽くスムーズなラインの放出性能を実現。ステラでも定評があるが、テンヤをやるうえでも重要。

「金属ローターなのでタワミがなく、フッキングがしっかり決まる。ドラグ性能が十分に発揮されますね」(折本)

「金属ローターなのでタワミがなく、フッキングがしっかり決まる。ドラグ性能が十分に発揮されますね」(折本)

「軽いテンヤを使うときに糸フケが出やすいが、アンチツイストフィンは、それを抑制する効果がある」(折本)

「軽いテンヤを使うときに糸フケが出やすいが、アンチツイストフィンは、それを抑制する効果がある」(折本)

「デュラクロスが搭載されていて、耐摩耗性が高いドラグになっている。ドラグを駆使する一つテンヤの釣りでは大事」(折本)

「デュラクロスが搭載されていて、耐摩耗性が高いドラグになっている。ドラグを駆使する一つテンヤの釣りでは大事」(折本)

一つテンヤのエキスパート折本さんが教えるちょっとしたコツ

もはや日本各地で行われている一つテンヤの釣り。ただ、これからはじめたいという人もいるはず。そこで折本さんにこの釣りでのキモを教えてもらうことに。
(折本)「水温、捕食している対象物によって変化しますが、基本は底をしっかりとって釣りをすること。つまり、まずは底取りがしっかりできる重さのテンヤを使うこと。それと、糸は必要以上に出さない。フェザリングでしっかりラインをコントロールする。糸が出過ぎるとテンヤが底を這ってしまうので。そうならないように、常に張らず緩めずの状態を作って、明確なアタリを出していく。糸がたるむと、細かいアタリが消去されてしまうので」

ラインが勝手に放出しないようにフェザーリングをしてラインの放出量をコントロールすることが大事。

ラインが勝手に放出しないようにフェザーリングをしてラインの放出量をコントロールすることが大事。

テンヤにエビをセットするときはまっすぐ刺す。曲がっているとスパイラルフォールなどをしてしまい、意図した動きを出せない。

テンヤにエビをセットするときはまっすぐ刺す。曲がっているとスパイラルフォールなどをしてしまい、意図した動きを出せない。

プロフィール

折本 隆由 (おりもと たかよし)

[インストラクター]

鯛ラバやロックフィッシュゲームのエキスパートでありながら、ソルトから淡水まであらゆる釣りに精通するマルチアングラー。柔軟な思考と確かなスキルでロックフィッシュの魅力を伝える。

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プロフィール

鈴木 新太郎 (すずき しんたろう)

[フィールドテスター]

千葉県、特に外房を中心に広く船釣りに精通。なかでもライトヒラメや一つテンヤなど最新釣法をいち早く取り入れる情報発信の中心的な存在である。

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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エンゲツ XR 一つテンヤマダイ

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タナトル 8

ライン

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