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2023/08/02

コラム

北九州鯛ラバレポート より釣果を出すコツを赤澤康弘が伝授!

北九州鯛ラバレポート より釣果を出すコツを赤澤康弘が伝授!
鯛ラバは、落として着底したら、一定速度の巻いてくるというのが基本であり、初心者でも入りやすい釣りであるが、よりマダイを誘い、確実に掛け、そして寄せ、ランディングへ持ち込むためには様々なテクニックが存在する。今回は、赤澤康弘さんが、マダイの数、サイズともに望める一級フィールドである北九州エリアにおいての、釣果を得るためにキモ、大鯛の釣果を得るためのカギを語ってくれた。

北九州大会当日のコンディション

鯛ラバの釣りを日ごろから楽しみ、腕自慢のために開催されている「炎月×フリースライド鯛ラバCUP」。2023年6月17日に北九州大会が開催された。大会では検量対象となる3枚のマダイを揃えた参加者が多かったが、そんな状況の中で順位を上げるには、より多くのマダイを釣り上げてサイズの良いマダイに入れ替えることと、大鯛を引き寄せる技が必要になる。今大会のサポートゲストであるシマノインストラクター赤澤康弘さんが、大会の中で釣果を確実に得るためのコツを教えてくれた。さらに船長のコメント、選手の使用タックルも一部抜粋。大鯛キャッチへの参考にしてほしい。

大会当日は、のっこみのベストシーズンから少しズレたとはいえ、ヒットが連発。あとはその中で、どう大鯛を掛けるか?
大会当日は、のっこみのベストシーズンから少しズレたとはいえ、ヒットが連発。あとはその中で、どう大鯛を掛けるか?
検量対象となる3枚を釣り上げる参加者が続出。より大きいサイズを求めて最後まで探り続けた。

検量対象となる3枚を釣り上げる参加者が続出。より大きいサイズを求めて最後まで探り続けた。

バレをより防ぐには

今大会に関して、赤澤さんは参加者のファイト中のバレに対するコメントを残した。「天気も良く釣果も出たので良い日に開催でき、大会が盛り上がってよかったです。参加者たちと同船してその様子を見て、右舷から左舷へと潮が引っ張り込まれる流れだったので、最初にアプローチする右舷にアタリは出やすかったがバレることも多かったと感じました。そのような時は、ヒット後に体を船の外に出してロッドティップを海に入れることで船底を避けられ、バラしにくくなります。また、途中でハリが外れてしまうようなときは、しっかりとハリが刺さりきってないためで、ドラグは締めこんでおくほうがフッキングしやすくなります」
バレをより防ぐには

ヒットが連発する中で、大型を仕留めるには?

時間によってバタバタとヒットすることもあり、多くの参加者が検量の3枚のマダイをキャッチした今大会。ただ、この日は大会を最初に予定してた5月中旬から天候不良で延期になった日取りだったため、大鯛のベストシーズンからは少しズレていた。そんなこともあり、中型までのサイズの釣果が目立った。「船全体に釣果があったので幅広いカラーにアタリはあったようだが、人と違ったことをやった人のほうがサイズが良かったような気がしましたね」(赤澤)。釣れている時に、アタリパターンを続けるだけでなく、あえて違うことをやることで、思わぬサイズのバイトを引き出せることもあるのだ。

数を重ねつつ、検量する魚を大きいサイズに入れ替えていく展開。
数を重ねつつ、検量する魚を大きいサイズに入れ替えていく展開。
メインに使用した鯛ラバは120~150g。「釣れないときは、5~10回速めに巻き上げて、落とした後にゆっくりと巻き上げるなど変化をつけると良いことも多いです」(赤澤)

メインに使用した鯛ラバは120~150g。「釣れないときは、5~10回速めに巻き上げて、落とした後にゆっくりと巻き上げるなど変化をつけると良いことも多いです」(赤澤)

「響灘は魚影の濃いエリアのため、アタリのパターンは速巻きの方が多かったようですが、速巻きとスローなど変化をつけるともっと釣果を伸ばせると感じましたね」(赤澤)。
「響灘は魚影の濃いエリアのため、アタリのパターンは速巻きの方が多かったようですが、速巻きとスローなど変化をつけるともっと釣果を伸ばせると感じましたね」(赤澤)。

来季の釣行の参考にもなる船長の読み

次に、船長の大会当日の読みはどのようなものだったのか? 今回の大会で赤澤さんが同船した四季丸の岩本船長の作戦はこうだった。「角島沖の90mエリアの深場でのっこみの大型が釣れていたのですが、今はアフターに入っている状況も予想されたので、大会ではサイズ的には少し小さくなるが数が釣れる80mの場所を選択しました。角島エリアは、北九州の遊漁船が行くエリアの中で、桜鯛が最後に入ってくる場所。大会では潮も良く釣果が出たのですが、ピーク時よりアベレージサイズは落ちてきたかなという感じでした。春の潮は、潮代わりせず一方通行で反転がない。今日の北東方向の流れはベストで、この潮が流れたことが釣果につながったと思います。下りの潮がいつもは速い潮が入ってくるが、今回は大潮で、0.9~1ノットだったのも良かったのではと感じています」

潮の流れひとつで釣果は大きく変わる。いいサイズの真鯛を釣るには、釣行のタイミングはもちろんのこと、潮が流れるタイミングを見極めることも重要だ。
潮の流れひとつで釣果は大きく変わる。いいサイズの真鯛を釣るには、釣行のタイミングはもちろんのこと、潮が流れるタイミングを見極めることも重要だ。

選手たちのヒットタックル例

当日は水深82mからスタート。底から10mに反応が出ている状況。するとすぐに右舷4番目の選手の鯛ラバに、着底と同時にアタってきた。タックルはロッド・エンゲツSS B610M-S、リール・カルカッタコンクエスト200HG、ラインはPE0.6号にリーダー3号、鯛ラバはタングステン製の90gオレンジゴールドだった。ただ、右舷側から潮が流れている状況であったため、その後、右舷側の選手たちは次々に120~150gの重めのヘッドに交換していった。その後、昼前に移動したポイントでは、右舷1番目の選手に60cmオーバーの良型が連続ヒット。タックルは、ロッドが炎月B77M-S、リールはオシアコンクエスト300PG、これにPE0.8号、リーダー4号がセットされ、鯛ラバは150gのオレキンであった。また今回、最大魚を釣り上げた選手は、ロッドは炎月プレミアムB72-M、リールはオシアコンクエストリミテッド200HG、鯛ラバはTG125gのオレンジゴールドにシマノ炎月ストロングカーリーオレンジラメであった。重め、潮の流れの影響を受けにくい鯛ラバを持ち込んだアングラーは、コンスタントに釣果を得られていた。様々なことを想定し、準備しておくことが必要ということだ。
※一部販売終了品がありますが、参考のため掲載しております。

大会開始してすぐにヒットしてきた真鯛。ヘッドはタングステン製の90g。ただその後、潮の流れ方により右舷側は鯛ラバヘッドを重くし、120~150gのヘッドを使用していく展開となった。様々な状況に対応できるように、幅広くアイテムを準備しておきたい。
大会開始してすぐにヒットしてきた真鯛。ヘッドはタングステン製の90g。ただその後、潮の流れ方により右舷側は鯛ラバヘッドを重くし、120~150gのヘッドを使用していく展開となった。様々な状況に対応できるように、幅広くアイテムを準備しておきたい。

プロフィール

赤澤 康弘

赤澤 康弘 (あかざわ やすひろ)

インストラクター

全国のオフショアをメインフィールドに活躍。釣りの腕や理論もさることながら、気さくな人柄で多くのアングラーや船長から慕われる。瀬戸内を中心に活動する鯛ラバクラブ『鯛ラバーズ』の会長を努め、全国の鯛ラバファンが集う『鯛ラバカップ』も主催している。

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