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2022/05/24

コラム

大物置き竿釣りでのドラグロック釣法

皆さんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
今回は大物置き竿釣りにおける「ドラグロック釣法」について触れてみたいと思います。


大物置き竿釣りでは、「プロセレクト(振出)」を代表とした振り出しの投げロッドに、「パワーエアロスピンパワー」や「フリーゲンSD」といった「ドラグ機構」が搭載された投げリールを使用する事が多いものです。


何故、「ドラグ機構」が搭載されたリールを使用するかと言いますと、大物とのやりとりの際のライン切れを防止するためというのが一つめの大きな理由です。
つまりキャスト時は約10Kgの負荷が掛かるのでドラグは締めておき、ライン強度の限界が来る直前にドラグを緩めてラインを出すことがラインを守るために重要だということです。


ドラグ搭載のリールを使用するもう一つの理由としては、ドラグ音でアタリを知らせてくれるということがあります。
私自身、「ドラグ音」でアタリを知るこころ躍る瞬間は置き竿釣りの大きな魅力だと感じています。
そのアタリを待つ際、ドラグを緩めておけば喰い込みも良くなりキャッチ率が向上することは事実で、特にターゲットフィッシュの活性が高い場合にはエサを吸い込んでからの反転速度が速く、喉の奥深くや口元にガッチリとハリ掛かりします。
しかし活性が低く居喰いをする状況下や竿先にアタリは出るもののラインが引き出されない状況下では、エサの吸い込みが弱くさらにエサを吸い込んでの反転も遅いため、ハリ掛かりしにくい状況が生まれます。そんなときは、あえてドラグロックしてラインの出を止めたうえで意図的にこちらから「合わせ」を入れ、ハリ掛かりを促した方が良い場合があります。伸びがほとんど無いPEラインを使用する場合はその限りではありませんが、伸びのあるナイロンライン使用においては、状況により多用する事もあります。


先日、徳島県に大物置き竿釣りで釣行する機会があり、この「ドラグロック釣法」が功を奏し好釣果を得る事ができました。
今回はその時の模様をご紹介したいと思います。


当日、ロッドは「プロセレクト(振出)425CX-T」をリールは「フリーゲンSD」を使用。
ナイロンライン3号にナイロン力糸というラインシステムです。
100m付近に仕掛けを投入し、ドラグを緩めてアタリを待ちますが、居喰いや竿先だけに出る小アタリが多く魚の活性が低い状況。
本来であれば仕掛けを長くし、ドラグをさらに緩めて喰い込みを促す作戦をとるのがごく一般的な考えですが、
この日は全く逆の作戦を取り入れてみることにしました。長さ2ヒロの仕掛けを約半分の1ヒロにし、アタリを待つ際ドラグをロックして待つ作戦です。

緩やかな潮流がやや速くなりかけた瞬間、ロッドが引き込まれ、リールが三脚で止まりました。
大きくアワセを入れ、何度も何度も首を振る心地良い手応えを楽しんだ末取り込んだのは、70センチには届きませんでしたが60センチ台の大型マダイ。

いかつい顔のオスの個体で強い手応えを楽しませてくれました。


そして後日に再び釣行。前回同様、低活性の状況下だった事もあり、釣り始めはドラグフリー釣法でスタートしましたが、途中でドラグロック釣法に変更します。
この日もこの釣法が成功し、中~大型マダイを釣り上げることができました。


基本的には、ドラグフリーでアタリを待つ事が多い僕ですが、状況によってはドラグを締めてアタリを待つ事により好釣果が得られる事も多いのです。ただ、伸びのあるナイロンラインの使用が前提なのと、ロッドを置く三脚から離れない事が条件ですが・・・。
皆さんもナイロンライン使用で思うようにアタリが出ない状況下においては、一度「ドラグロック釣法」を試してみてください。
思いのほか、釣果が上がるかも知れません・・・。

プロフィール

日置 淳 (ひおき じゅん)

インストラクター

投げ釣りのスペシャリストであり、キスの引き釣りから磯投げ大物釣りまでこなすマルチアングラー。 四季の魚を求めて全国各地を釣り歩き、投げ釣りの楽しみを全国各地のキャスターに伝えている。 各種キャスティング大会では輝かしい好成績を残し、トップキャスターでもある。

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プロセレクト (振出)

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