カワハギの特徴と釣り方
- 分類/フグ目カワハギ科
- 別名/ハゲ、マルハゲ、ハギなど多数
- 季節/春・夏・秋
岩礁域と砂地の混じる比較的浅い場所に生息している。昼間に活動して夜は眠る習性がある。小さな口でエサをついばむように捕食するエサ盗り名人。食味に優れる人気のターゲット。
目次
釣り方
探り釣り
釣り場/堤防・磯
探り釣りは、足場のよい波止や護岸の際などがおもなポイントになる。アベレージサイズは15cmまでが中心になるものの、場所によっては20cmオーバーも期待でき、ウマヅラハギが混じることもある。
カワハギのアタリは小さいので、竿先が軟らかい筏竿がおすすめ。仕掛けは市販のカワハギ用の胴突き仕掛け(2本バリがおすすめ)を使用。エサはオキアミ、アオムシ、練りエサ、アサリなど。カワハギの活性が低いときは、マキエを撒くのも効果的。
釣り方は、仕掛けを落としてオモリが着底した後に糸ふけ取ってアタリを待つ。反応がなければ、竿を上下に動かして誘いを入れてやる。カワハギのアタリは小さくわかりづらいので、少しでもアタリを感じたら素早くアワセを入れるとよい。
探り釣りに必要な道具
カワハギの繊細なアタリを取ってハリ掛かりさせるには、穂先が軟らかいものが適している。写真は筏竿
カワハギ専用バリは、小さいカワハギの口にも掛かりやすい形状になっている
エサは、オキアミや練りエサのように食い込みがいいエサと、アサリのムキ身やアオムシのように硬くて盗りにくいものを用意したい
カワハギの活性が低いときは、専用のマキエを使うのも手だ。釣っているときに時々投入してやることで、カワハギをポイントに長く集めておくことができる
釣り方
投げ釣り
釣り場/堤防・浜
釣れるエリアは限られるものの、投げ釣りでも狙うことができる。沖の岩礁帯周辺がおもなポイントになり、25cmクラスの良型がヒットすることもある。
繊細なアタリを取るために、感度を重視して道糸、力糸ともにPEを使用する。道糸は2号、力糸は5号程度。オモリは20~30号で釣り場の状況に合わせて固定式と遊動式を使い分けるとよい。
竿を2~3本用意して、岩礁帯周辺にキャストする。着底と同時にカワハギがアタることがあるので、素早くラインを張ることを心がけよう。アタリは竿先が微妙に揺れるだけの繊細なものと、竿尻が一気に浮く大胆なものがある。
アタリが出たら大きくアワセを入れ、根や藻場に潜られないように一気にリールを巻く。カワハギは最初に力強く抵抗することが多いため、油断しないように速巻きで回収しよう。
投げ釣りに必要な道具
道糸:PE2号
力糸:PE5号 約10m
道糸・力糸ともにPEを使用することで、カワハギの小さいアタリを取りやすくする。PE同士を結ぶ場合、電車結びでは弱いため、トリプルサージャンズノットにするとよい。
オモリ:L型天秤20~30号
オモリはL型天秤20~30号を使用する。オモリの号数は水深や潮流によって使い分けよう。根掛かりが多いときは、浮き上がりが早いジェット天秤がおすすめ。号数は同じで20~30号。
カワハギ針4~5号
カワハギに目立たせるため、ハリのチモトにビーズや夜光玉を付けてもよい。エサは細めのホンムシをハリいっぱいに刺し、タラシはなしにする。これでカワハギがエサと一緒にハリを吸い込みやすくなる。太めのホンムシを使用したり、タラシを長く取るとハリ掛かりしにくい。
釣り方
船釣り
釣り場/船
船から狙うカワハギは、関東エリアでは非常に人気が高い。一方、西日本では釣れる地域が限られるもののポイントの開拓が進み、年回りによっては好釣果が期待できる。
竿は繊細なアタリが取れるカワハギ専用のものがおすすめ。仕掛けは胴突きの3本バリで、その上に集魚力を高める中オモリをセット。オモリは集魚効果のある目立つカラーがおすすめ。
釣り方は、オモリを着底させたら糸ふけを取って竿を上下に動かしてカワハギを誘う。誘いを入れた後は、仕掛けをたるませたり、道糸を張ってオモリを底から離したりしてアタリを待つ。
アタリは「コツッ」と出る程度なので、竿を水平よりやや下に向けて、すぐにアワセを入れられるようにしておく。アタリが出た後はゆっくりと竿先を頭の高さまで上げてやる。大きくアワセを入れると、ハリ掛かりしにくいので注意しよう。
船釣りに必要な道具
カワハギ専用 中オモリ 2~3号
カワハギは派手なものに興味を示すため、ラインと仕掛けの間に中オモリをセットするとよい。各メーカーから専用のものが出ており、ラバーや集魚板が付いているものなどさまざま。自分の好みで選ぼう。
市販のカワハギ胴突き3本バリ仕掛け
ハリ:4~6号
ハリス:2~3号
幹糸:3~4号
エサはカワハギの好物であるアサリを使用する。生タイプや冷凍タイプなど種類も多い。生タイプのほうがカワハギの喰い込みがよい。そのほかには加工してあるオキアミ生でもよい。
アサリのぬめりを取るための専用液を使うと、ハリ付けがしやすい
オモリ:カギ型、丸型20~30号
下にセットするオモリも中オモリ同様に派手なものがおすすめ。号数は水深や潮流によって変更しよう。
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