2025/02/27
コラム

~真冬のフルキャストDAY1~【日置淳】
釣行日 2025年1月25日(土)
場所 鳥取県境港市・島根県松江市
天候 曇り時々ミゾレのち晴れ
釣果 シロギス
- 使用ロッド: スピンパワー405CX+
- 使用リール: フリーゲン35(細糸仕様)
- ライン: キススペシャルG5 PE 0.8号
- 力糸: スピンパワー テーパーちから糸EX4 PE0.8-7号
- テンビン: 半遊動天秤
- オモリ: 無垢鉛30号
- モトス: フロロカーボン2号
- ハリス: フロロカーボン1号
- 仕掛け: キス鈎7号ハリ間隔40センチ3本バリ仕掛け
- エサ: イシゴカイ(ジャリメ)・イワイソメ
みなさんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
本年も四季折々のコラムを発信していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
フィッシングショー続きでご報告が大変遅くなりましたが、1月下旬、鳥取県と島根県の県境に位置する「境水道」へ落ちギスを狙いにキャストしてきました。
前回のコラムで伊藤幸一さんも紹介されていましたが、このフィールドは12月~1月の厳寒期でも、良型のシロギスが数釣れ、地元の皆さんは勿論、我々、遠方からのキャスターも訪れる冬場には貴重な釣り場なのです。
私自身、厳寒期のシロギス釣りでこの地を訪れてから20年近く経ちますが、以前と比べ、サイズは小さくなったものの、20センチオーバーの良型が数釣れる魅力のあるフィールドなのです。
この日は、早朝から中海に近い水道奥から攻めてみる事にします。
キス鈎7号の3本バリ仕掛けに、3センチ程度に切ったイシゴカイを2本の鈎に、残る1本の鈎には、1センチ弱に切ったイワイソメを鈎に刺します。
ファーストキャストは対岸に向け6色(約150m)付近にキャスト。オモリが着底後、ゆっくりと仕掛けをトレースし、岸に向かってのカケアガリがある130m付近で仕掛けをステイ、シロギスからのアタリを待ちます。
過去の経験から、この海域にシロギスがたまっていれば1投目からアタリがあるはずです。
しかし、ファーストキャストは、まさかのノーバイト。その後、遠近、左右と10数投キャストするも、全くアタリがありません。海中から上がったエサを触ってみると、かなり冷たく、おそらく水温は10度を切っていると判断します。

まさかのスタートダッシュの遅れで出鼻をくじかれましたが、地元の友人達の案内で、ここ最近好釣果が見られた水道出口のポイントへ移動。遅れた分を取り戻すべく急いでキャストします。
ここでは、帯同してくれた地元の友人たちが1投目から好調にシロギスを釣り上げていますが、なぜか私には全くアタリがありません。
「3色(約70m)付近でアタリますよ~」と、皆が親切に教えてくれますが、不思議と私だけアタリがありません。
一抹の不安を覚えた数投目、仕掛けをステイした直後に「405CX+」の竿先が数十センチ引き込まれました。半遊動天秤を使用しているので、鈎掛かりしたシロギスが泳いでいる感覚がロッドを握る手に伝わってきます。アタリの出かたからして、シロギスの活性は、それ程低くないようです。水温は先程のポイント同様、かなり低いのですが・・・。
鈎掛かりしたシロギスを泳がせて、周囲のシロギスの活性を上げ、連掛けを狙います。
20秒程、シロギスを泳がせたところで、2匹目のアタリをキャッチ。しっかりと鈎掛かりさせる意味で、「フリーゲン」のハンドルを半回転させ、きっちりと「アワセ」を入れます。
この日のファーストキャストから数時間後、出遅れたものの、ここで20センチオーバーの連掛けに成功。
次投からも同様のポイントを攻め、同様のサイズが2連、また2連。どうやらこの日のパターンを掴んだようです。
エサの刺し方も色々試してみましたが、イシゴカイを1センチ程度に切り、タラシをほぼ出さない刺し方にしかシロギスがアタッてきません。低水温時に威力を発揮してくれるイワイソメには何故か無反応。やはり、その時の状況に合わせたエサ使いが重要な事を再認識させられました。

その後も何故か2連掛けばかりが続き、気付けば20匹以上の釣果。「午前中、これだけ釣れれば十分!」と、満足した気分でランチタイムとしました。
「午後からは対岸の鳥取県側を攻めよう!」との事で、ふたたびキャストを再開するも、思いの外アタリがありません。たまに釣れてくるのは18センチクラスの小さいサイズ。
前方に良い反流点が出て、そこを重点的に攻めるも、何故か反応がありません。

そこで、思い切って再び島根半島側のポイントへ県境を越えて移動します。
夕刻までの時間は残りわずか。午前中より少し中海側のポイントを選択しました。
このポイントは、背後に高い山があるので、強く吹く西寄りの強風下においても、非常に快適にキャスト出来ます。

「さぁ、今日は、あとひと勝負!」と、上から1本目と2本目の鈎には、1センチ程度に切ったイシゴカイを、一番下の鈎には集魚効果の高いイワイソメを刺します。
「困った時は投げる!」が私の持論。ファーストキャストからフルキャストします。
横風が強い為、オモリが着水後、ラインにテンションを掛けてフォールさせますが、ラインが高比重なので、糸フケがかなり少ない事を再認識します。
横風が強い時には高比重のラインの使用が効率の良い釣りが展開出来ます。
仕掛けのサビき始めはラインカラーがグリーンのところ(約180m)。
しばらくは高低差の無い海底が続きましたが、ラインカラーがオレンジからグリーンに変わる辺り(約135m)付近で高低差のあるカケアガリをキャッチ。ここはすかさず仕掛けをステイと思いきや、何の前アタリも無く、竿先が30センチくらい引き込まれました。

海水温が低いこの時期、前アタリがあってから、しばらくステイさせてからの本アタリというのが通常なのですが、この日はシロギスの活性が非常に高いようです。
幸いにもお日様が顔を出してくれているので、水温が上がってシロギスの活性が上がっているのかも知れません。
例に漏れず鈎掛かりしたシロギスを泳がせて続くアタリを待ちますが、どうやらシロギスの群れがごく小さいようで、2匹目のアタリをキャッチする事なく仕掛けを回収する事にしました。
やはりシロギスの型は良く、23センチの良型。
ここでもやはり鈎に小さく刺したイシゴカイに喰ってきます。
勿論、次投も同様の高低差が大きく、幅の狭いピンポイントを攻めます。
やはり、良型らしいアタリが竿先に出ます。
シロギスの回遊ルートは、確実に把握出来ているものの、群れが非常に小さいようで、連掛けがありません。釣れてくるシロギスは、全て20センチオーバーなのですが・・・。
贅沢なものです。この時期、20センチオーバーのサイズが釣れるたけでも満足なのですが、段々と欲が出て来ます。
潮位差の小さい潮が少し動いた瞬間、この日のゴールデンタイムが訪れました。
20センチオーバーの2連掛けが続き、その後、この日の最大となる25センチに迫るサイズが大きいアタリを見せてくれました。


もう少し釣りたい気持ちはありましたが、この日の夜は地元の友人たちとの懇親会。
最高のゴールデンタイムを楽しんだところで、この日はストップフィッシングとしました。

明日はどんな釣りが出来るのか?今から楽しみでなりませんが、すこし天気が心配です・・・。

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