2025/04/09
コラム

~春のキチヌゲーム最終戦~【日置淳】
釣行日 2025年3月11日(火)
場所 和歌山県和歌山市 紀ノ川河口
天候 曇り
釣果 キチヌ
- 使用ロッド: サーフチェイサー25-405T
- 使用ロッド: サーフチェイサー27-405T
- 使用リール: サーフリーダー SD35標準
- 使用リール: フリーゲンSD35標準
- ライン: タナトル8 1.5号
- 力糸: スピンパワー テーパーちから糸EX4 PE1.5-7号
- オモリ: L型固定式天秤 27号
- ハリス: フロロカーボン3.5号1ヒロ(約1.6m)→3号1.5ヒロ(約2.4m)
- ハリ: 細軸のチヌ鈎5号
- エサ: ボケ(二ホンスナモグリ)
みなさんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
前回のコラムでもご紹介致しましたが、河口でのキチヌが好調なので、自分自身の中では、
「春のキチヌゲーム最終戦」として、和歌山市の紀ノ川河口に再び釣行して来ました。
この日の潮は、干潮が11時20分で潮位が85cm、満潮が16時40分で潮位が136cmという旧暦12日の潮回り。
夜間の潮位差は大きい潮回りですが、日中はそれほど干満の差が大きくない潮です。
この日の釣り場到着時刻は、13時30分頃。

潮はすでに上げにかかっており、前回バタバタとアタリがあった干底からの上げ始めの時間帯は既に過ぎています。
現在の潮位は約100cmで、前回釣行時に露出していた川底から数十センチ上まで海水が差し込んできています。

タックルおよび仕掛けは、全て前回の釣行と同じものを使用します。
エサに関してもボケ(二ホンスナモグリ)を使用しますが、今回は私好みの体長が3~4センチ程度の比較的小さいサイズ、いわゆる「小ボケ」が手に入りました。

やや小さいボケを前回同様、尾の部分を2つ折りにして鈎に刺します。
潮の上げ始めには間に合わなかったものの、潮が上げている時間帯はアタリが出るだろう・・・という安易な考えの下、期待を込めて、やや潮下に向けてフルキャストします。
そして、間髪入れず2本目をフルキャスト。2本のロッドを三脚に置き、ドラグを締めた状態でアタリを待つ事にします。

置き竿釣りでのアタリの待ち方ですが、投げ釣りでの大物釣りでは、遊動天秤を使用する方が、ターゲットフィッシュが違和感無くエサを吸い込むので、喰い込みも良くなるというのが一般的な考え方です。しかし、リールから100m以上出ているラインの抵抗を考えると、ドラグを締め、固定天秤を使用するシステムの方が、天秤の脚の部分のバネ性で、吸い込み&フッキングを促してくれる事が多いのも事実です。

私自身、前回のコラムで紹介しました大物は、全て固定天秤で釣り上げたものです。
マダイに関しては60センチオーバーまで釣り上げていますので、タイ系の魚にもある程度効果があるようです。
ただ、これはあくまでも例外ですので、状況によって遊動天秤か固定天秤の使い分けが必要になってきます。
さて、潮は上げているので、キャスト直後にアタリが出るものと思っていましたが、今回はそう甘くはありません。
10分おきにエサを打ち返しますが、全くアタリが無く、エサは鈎に残ったままです。

少し焦ります。しかし、いつか時合いが来るだろうと信じて、アタリを待ち続けます。

キャストしてから1時間が経過した頃、左側にキャストしていた「25-405T」の竿先に待望のアタリが・・・しかし、ロッドが引き込まれません。しばらく様子をみていましたが反応が無いので、ロッドを手に取り聞いてみると、「グイグイグイ」と竿先が引き込まれます。小さいストロークで「ビシッ」とアワセを入れ、ゆっくりと巻き上げにかかります。
「25-405T」が胴から大きく曲がり、心地良い引きを楽しみます。
残りが50mになったところで、竿先が跳ね上がりました。まさかの鈎ハズレです。
気を取り直して再びフルキャストしてアタリを待ちます。すると、間もなく右側の「27-405T」が大きく引き込まれ、アワセを入れますが鈎掛かりに至りません。
まさかの2匹取り逃しに少しの不安を覚えます。
この日は相当活性が低いようです。
少し潮が動いた時間帯だったので、どうやらこの日の時合いのようなのですが・・・
やはり、もう1本のロッドにもアタリで出て大きく引き込まれました。
ここは十分喰い込まれてアワセを入れます。
ラインテンションを一定に保ちながら、ゆっくりと巻き上げます。
玉網に収まったのは40センチのレギュラーサイズ。口元を見てみると、唇の部分に鈎が掛かっており、もうひと暴れされていたらバラしていたところでした。

ここで低活性対策として、ハリスを3.5号から3号とワンランク細く、また、長さを1ヒロ(約1.6m)から3号1.5ヒロ(約2.4m)と80センチ長くしてみます。
答えは直ぐに出ました。
キャスト直後にロッドが大きく引き込まれます。慎重にやり取りしながら、玉網に収まったのは、40センチを少し切るサイズ。これは鈎が飲み込まれていました。どうやら作戦が成功したようです。

それからは、いつものペースを取り戻し、満潮の潮止まりである16時半頃まで、荒々しい手応えを何回も楽しみました。
そして明るいうちにストップフィッシング。
今回の釣行では、始めは少し焦りましたが、結果オーライ。ハリスを細く、長くという低活性対策が功を制した春のキチヌゲーム最終戦でした

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