2023/03/30
コラム
~良型乗っ込みクロダイとの出会った暖かな和歌山の一日~
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皆さんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
ポカポカとした陽気の日が多くなってきました。とは言え、寒の戻りで寒い日もあり、まさに三寒四温ですね。
先日、乗っ込みのクロダイを狙いに和歌山県の紀ノ川河口に釣行しました。
この日は、午後からの上げ潮を狙うべく、釣り場にはお昼過ぎに到着、早速準備に取りかかります。
使用するロッドは、今年の新製品「サーフランダー(振出)」の425CX-T。スクリューシートがリールをガッチリと固定してくれることに加え、柔軟な穂先が喰い渋り時にも威力を発揮してくれるここ最近の置き竿でのお気に入りロッドです。
リールは、ドラグ機構を搭載していながら軽量で、かつ、巻き上げ力が強い「フリーゲンSD35標準」を選択。システムバックXTのリール収納部から取り出します。
オモリは、遠投の釣りがメインとなるので、空気抵抗が少なく、また低活性時においても天秤の脚のバネ性が鈎掛かりを促してくれる固定テンビンの30号を使用、仕掛け長は1ヒロで1本鈎仕掛けとします。
エサとなるボケ(スナモグリ)を鈎に刺してフルキャストします。今回、「フリーゲン」のスプールには、「ピットブル8+」の1.2号を巻いており、120m付近に仕掛けが着水します。ボケエサで120m?エサが切れないの?と思われる方も多いと思いますが、ボケの尾の部分を折り返してしっかり鈎に刺すと、意外とエサ切れしないのです。
ただ、キャストにもコツがあり、いきなり強振するのでは無く、キャスト始動時はスローで、徐々にトップスピードに持っていくようにキャストすれば、100m以上のキャストも可能になります。
さて、2本目のロッドも1本目同様にフルキャストし、ドラグを緩めてアタリを待ちます。
潮位的には干潮の潮止まりで、全くラインが流れません。
10分おきにエサを打ち返しますが、鈎にエサが残って上がってきます。
釣り開始から1時間近く経過した頃、ようやく潮が上げ始めました。ここで新鮮なエサを鈎に刺し、再度フルキャストします。
ゆっくりと仕掛けを動かして海底に起伏がある場所にエサを運びます。
すると、竿先に小さな前アタリが出ました。「そろそろラインが引き出されるぞ!」とロッドの近くで身構えますが、この日は魚の活性が低いのか、なかなかラインが引き出されません。待つ事20秒、ようやくロッドが大きく引き込まれ、「フリーゲン」から「ジャー」というドラグ音が聞こえてきます。瞬時にドラグを締め、小さいストロークで「ビシッ」とアワセを入れます。
直後に「ガンガンガン」と心地良い首を振る手応えが伝わってきます。「サーフランダー」が綺麗な弧を描き、程よい粘りが強い引きをいなしてくれています。
遠いポイントで鈎掛かりしたので、長時間クロダイ独特の強い引きを楽しみながら、ゆっくりと手前に寄せてきます。
オモリが水面に浮く直前で最後の抵抗を見せ、底へ底へと突っ込みます。ゆっくりと浮かせ、玉網に収まったのは、まさに乗っ込みの良型クロダイ。綺麗な魚体の45センチでした。
「時合い到来!」と、急いで新しいエサを鈎に刺し、再びフルキャストしてアタリを待ちます。
しかし、この日は潮の動きにメリハリが無く、ダラダラと流れる潮で、魚の群れ自体が少ないのか?、捕食するスイッチが入らないのか?
10分おき位でエサを打ち返しますが、続くアタリがありません。
1時間近く経過した頃、上げ潮の流れが強くなりました。直後、竿先が一気に引っ張り込まれ、「ジャ~~」とラインが出ていきます。
アワセを入れると、トルクは小さいものの、乱暴な手応えが伝わってきます。「これはキチヌだな!」と鈎掛かりした魚を予想します。
先程同様、長時間のやり取りの末、岸際で右へ左へと走ります。
無事、玉網に収まったのは予想通り「キチヌ」です。40センチに満たないサイズでしたが、元気の良い手応えを見せてくれました。
この潮の動き始めに、もう1匹「キチヌ」を追加したところで、パッタリとアタリが止まってしまいました。
きっと、上げ潮が強くなりだしたためでしょう。
暗くなる時間の上げ潮の潮止まりに、もう1回時合いがあると予想しましたが、この日は日中の釣りと決めていたので、この3匹を釣り上げたところで終了としました。
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