2023/05/11
コラム
~瀬戸内海で乗っ込みマダイ&クロダイ デイゲーム~
- 釣行日 2023年4月26日(水)
- 場所 香川県丸亀市本島町
- 天候 雨のち曇りのち晴れ
- 釣果 マダイ・クロダイ
- 使用ロッド サーフランダー(振出)425CX-T
- 使用リール パワーエアロスピンパワー(標準仕様)
- ライン ナイロン4号+ナイロン力糸4~12号
- オモリ 遊動天秤 30号
- ハリス フロロカーボン10号
- ハリ 18号
- エサ イワムシ
みなさんこんにちは。インストラクターの日置淳です。
今年の4月は例年に比べて天候が不順で、思うような釣りが出来なかった方も多かったのではないかと思います。
私自身、4月下旬に瀬戸内海の塩飽諸島へ乗っ込みマダイを狙って釣行したのですが、前日は雨で結構な降水量でした。
釣行当日、起床時には雨が降っていましたが、数時間後には雨があがるという予報です。
この日は、「アングラーズシェル ジャケット01」と「アングラーズシェル パンツ01」の組み合わせをアウターウエアとして選択しましたが、早朝の降雨時の撥水性能に驚きました。まるで蓮の葉のような撥水性能。水の弾きを見ているだけで楽しくなってきます。
これからの季節、雨の日の釣行も楽しくなりそうなアイテムです。
さて、小雨になるのを見計らい、目指す沖堤防に向けて出港です。
港を出港後、約15分で目指す沖堤防に到着。ゆっくりと準備に取り掛かりますが、予報通り雨はあがり、風もほぼ無風状態です。
今回も私の晴れ男ぶりを発揮出来ました。
この日使用するロッドは、今年の新製品である「サーフランダー(振出)425CX-T」。
組み合わせるリールは、どんな大物が掛かっても
安心して力強い巻き上げが可能な「パワーエアロスピンパワー(標準仕様)」をスクリューシートに締め付けます。
3号スプールにナイロンラインの4号を150m巻き、先端に4~12号の力糸を結びます。
オモリは30号、ハリスはフロロカーボンの10号、ハリは16号という大物をターゲットとした仕掛けに、エサのイワムシを7センチ程度に切ってハリに刺します。
この日は新月まわりの小潮の1日目。潮の干満の差が比較的小さい日ですが、海面を見ると、下げ潮が結構速い流速で流れているのがわかります。
タイドグラフからの予想では、まもなく干潮の潮止まりの時間です。潮流の様子を把握すべく、とりあえず1本キャストしてみる事にしました。
投げ釣りでの置き竿釣りでは、複数本のロッドを使用してターゲットの回遊を待つ釣法なのですが、今回のような潮流が速い釣り場においては、
やみくもに持参したロッドを全て投入するのではなく、潮流の様子を伺いながら1本ずつ仕掛けを投入するする事が重要になります。
激流の中、数本のロッドをキャストすれば、自分の仕掛け同士でオマツリという事も良くありますので、まず1本キャストしてみて問題ないようであれば、次の仕掛けを投入するという事を忘れないでくださいね。
ファーストキャストしたラインの様子を伺うと、まだ、引き潮の底潮は速いようで、仕掛けがどんどん潮下に引っ張られます。
このままでは複数本の仕掛けの投入が出来ないので、仕掛けの準備のみして潮流が緩くなるのを待つ事にします。
しばらく海面を見ていると、15分くらい経過した頃に海面に潮が湧くような状態になりました。ようやく干潮の潮止まりを迎え、付近の海水が転流し出しました。「さぁ、時合到来!」と、2本目のロッドを100m付近にキャストします。水深があるのでしっかり底取りをして、ゆっくりとラインを馴染ませます。
海面からのラインの角度を見ながら流速を予想しますが、まだ下げ潮が効いているようです。
「この左に流れている潮が右へと変わった瞬間、アタリが出るぞ!」と予想します。
しばらくアタリが無い時間が続きましたが、竿先から出るラインの向きが左から右へと変わった途端、「パワーエアロ」のドラグから「ジャ~~」という心地良い音が聞こえ、ラインが引き出されます。正直なものですね。今まで全くアタリが無かった時間が流れていたのに、潮の流れが変わった瞬間、アタリが訪れました。
ラインがナイロンなので、ラインの伸びを考慮し、糸フケをしっかり取って大きくアワセを入れます。
水深が20m近くある海底ということと潮下ということが合わさって、「ズシっ」とした重量感が伝わってきます。「パワーエアロ」のハンドルを一定のテンションを保ちながら巻きますが、「サーフランダー(振出)」のリフティングパワーで、魚を負担が掛かる事無くゆっくりと浮かせてくれています。
適度な重量感を感じ、マダイ独特の首を振る抵抗を楽しみながら水面に姿を現したのは、45センチクラスの綺麗なマダイ。ゆっくりと玉網ですくいます。
顔つきからしてオスのマダイでしょう。
やはり潮の流れは正直なもので、直後に再び「パワーアエロ」のドラグからラインが引き出されます。先程より手応えは少し小さいものの、タイ系独特の手応えを楽しんだ後、水面に姿を現したのは「黒」。
そう、私の大好きな瀬戸内海のクロダイです。
大きさは40センチクラスですが、この時期のクロダイは大変美味しく、地元でも珍重され、漁協にもお店屋さんからの注文が結構入るようです。
それからというもの、次々とアタリが続き、バタバタと綺麗なマダイが釣れ続きます。が、右への流速が勢いを増した瞬間、嘘のようにアタリが止まって
しまいました。
何度も言いますが、潮の流れはホント正直です。釣れる時間は海が教えてくれます。
しばらくすると、流速は最強となり、非常に釣りにくい状況になりました。ここは仕掛けを上げて少し様子を見る事にします。
瀬戸内海の潮流は複雑です。数十分後には再び流速が弱くなりました。
ここで仕掛けを投入していた同行者がマダイとクロダイを釣り上げ、とても嬉しそうにしています。
私はしばらくアタリが無かったものの、下げ潮に転流した直後、同サイズのマダイ・クロダイを追加し、下げ潮の流速が速くなったタイミングで、本日最大サイスの50センチクラスのオスのマダイを釣り上げる事が出来ました。
60センチを超える大型マダイこそ出なかったですが、潮と時合の読みが的中したとっても楽しいデイゲームでした。
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