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2025/06/11

コラム

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一生に一度のチャンスを掴むために。チェルマーレ泳がせ&アルシエラ泳がせでトカラ列島に挑む×高橋哲也

一生に一度のチャンスを掴むために。チェルマーレ泳がせ&アルシエラ泳がせでトカラ列島に挑む×高橋哲也

高橋哲也さんが釣行したのはトカラ列島の北部エリア。屋久島をベースに列島北側を狙う。使用するのは『チェルマーレ 泳がせHH170』。シマノ大物竿の“大本命”『H170』をさらにパワーアップした難攻不落の海域に挑むためのモデルだ。もうひとつは『アルシエラ泳がせ』。この2つのシリーズで、それぞれ使い分けてこの海域に挑む。

実釣スタート。アルシエラ泳がせM/MH150×活餌釣り

短い全長でいろいろな魚や水深に対応できるアルシエラ泳がせM/MH150でエサのムロアジを釣る。

短い全長でいろいろな魚や水深に対応できるアルシエラ泳がせM/MH150でエサのムロアジを釣る。

実釣スタート。まずはエサのムロアジを釣る。ムロアジ用のロッドを用意するのがベストだが、今回はアルシエラ泳がせM/MH150を使用。
「比較的短めで、初めて泳がせをやる人も圧倒されず、敷居を低くしてくれるロッドです。浅場から深場、小物から大物まですべての魚種を狙うには最高のロッドですね」
そんなロッドで、まずはエサのムロアジも釣ってしまおうというわけだ。
「穂先がM、胴がMH。ムロアジを釣るときは穂先で釣る感じ。あまり胴に負荷をかけると唇が切れるのでゆっくりです。一本の竿でいろいろな魚が釣ることができます」

実釣。チェルマーレ泳がせHH170×縦の泳がせ釣り①

圧倒的なパワーがあり、ファイトの時も胴がしっかり残っている。

圧倒的なパワーがあり、ファイトの時も胴がしっかり残っている。

ファーストヒットの本カンパチ。

ファーストヒットの本カンパチ。

エサを調達し、本命の釣り開始。使用ロッドは『チェルマーレ泳がせHH170』。水深が浅いので200号のオモリを使用。リールは『ビーストマスターMD6000』、PE12号にフロロの80号のハリス、クエバリ30号の仕掛け。
「深場のカンナギから大型カンパチ、キハダの100kgもいける」
そういいながら投入すると、すぐにエサのムロアジが暴れはじめた。少し喰い込ませてから電動の巻き上げを入れてアワセを入れる。魚の引きに穂先は入るが、胴はしっかり残っている。
「Hに比べてめちゃくちゃ強いよ、やっぱ。頼もしい」
上がってきたのは本カンパチ。
「これくらい強かったら、500号のオモリでも全然余裕だね」

チェルマーレ泳がせ最強、「HH170」を語る

スタンディングで威力を発揮するパワーファイティングボトムなどパーツも大物対応。
スタンディングで威力を発揮するパワーファイティングボトムなどパーツも大物対応。

『チェルマーレ泳がせHH170』は、超ド級の大物を釣るための強靱ロッド。ブランクスには「スパイラルXコア」、「ハイパワーX」、「マッスルコア」が採用され、特に「マッスルコア」で安心して曲げられる。パーツ面では締めやすく緩みにくいリールシート、ロッドキーパーを止めるホールドポジション、「パワーファイティングボトム」を装備して安心してやり取りができる。
HH170のパワーは、未開の地で超ド級の大物を狙う、500号オモリを使った縦の泳がせの釣りにも対応できる。80kg、100kgの大物になると、魚が弱って上げてくる間の水の抵抗だけでも相当なもの。そうしたときもHHには安心感があると高橋さんは言う。
開発時のテストで20kgクラスのクエがかかり、しかもよく引く個体だった。もしこれが40kg、50kgで、ラインが船の下に入る状況でのやりとりになったら……そう直感して手前から3個目のガイドのあたりのブランクスを強化。かつスタンディングで釣り人側が耐えきれる強さを見極めた。
H170とHH170は釣れる魚のサイズで使い分けるのが理想だが、一本しか持参できないならば“大は小を兼ねる”でHH170にすれば安心だという。

実釣。チェルマーレ泳がせHH170×縦の泳がせ釣り②

水深90m以深から巻き上げた大型のヒレナガカンパチ。屋久島ならでは。

水深90m以深から巻き上げた大型のヒレナガカンパチ。屋久島ならでは。

引き続きHH170で釣る。「チェルマーレは軽いため、竿を手で持ってタナを切る、アタリを見る、アワセを入れることが容易。魚が手前に走ったとき負荷がかかる、元から1~2個のガイド周辺を特に肉厚強靭にしてある……」と説明しているときに魚からの反応。水深は92m。底近くでヒットした。電動を入れ両手で支える竿が引き込まれる。上がってきたのは大型のヒレナガカンパチだった。本カンパチは80kg、100kg級もいる。
「こういった大型の魚を狙うとき、間違い無いのはHH」
ふたたび90mに落とすと、すぐにエサのムロアジが暴れ出した。船長によると大型の反応は底から10mくらい上だという。そこでタナを合わせるとロッドが引き込まれた。最初の走りに耐え、魚が浮いたところでロッドキーパーにロッドを掛ける。強い引きだがバットには余裕がある。今度はイソマグロだった。
続いて再びヒレナガカンパチがヒット。一匹目より小さく、リリース。この魚も最初の引きの後ロッドキーパーにセットして、あとは竿まかせだった。

実釣 アルシエラ泳がせMH/H200×縦の泳がせ釣り①

ムロアジを丸のみにしてきたイソマグロ。

ムロアジを丸のみにしてきたイソマグロ。

次は『アルシエラ泳がせMH/H200』で釣る。シリーズ最長最強モデル。リールは『ビーストマスターMD6000』。道糸はPE10号、ハリスはフロロ70号、オモリは150号、クエバリ35号の仕掛け。このロッドは、500号のオモリにも対応できるMHクラスの穂先をもち、バットに近づくとHクラスのパワーとなるモデルだ。
「来るよ!」
穂先に変化が出た直後、ロッドが引き込まれた。
「デカいムロアジを丸のみ」
電動を入れて両手でロッドを持って耐える。スタンディングファイトの末、上がってきたのは大型のイソマグロだった。

アルシエラ泳がせを語る

2ピースモデルが多く、持ち運びがしやすいのもシリーズの特徴。

2ピースモデルが多く、持ち運びがしやすいのもシリーズの特徴。

アルシエラ泳がせは4アイテムをラインナップ。高橋さんはM/MH150以外のモデルにはビーストマスターMD6000を組み合わせることが多いという。MD6000の最大ドラグ力の43kgに負けないパワーを備えているのがその理由。ブランクスは粘り強いUDグラスとカーボンのコンポジットで構成されており、スパイラルXコア、ハイパワーXが採用されている。タフバットフェルールとともに、バットからバットガイドの上あたりまでの、魚とのやり取りで負担がかかる部分が強化されている。締めやすく緩みにくいリールシート、ホールドポジション、ファイティングボトムなどパーツ面も充実している。
「追従しながら曲がる粘り強さがありつつ、かつカーボンが入っているため、置き竿だけでなく軽快にスタンディングもできるのが特徴。釣り場や魚のサイズで選べる。最短M/MH150を除き2ピースなので、持ち運びもしやすいです」

実釣 アルシエラ泳がせM/MH150×横の泳がせ釣り②

何度もジャンプとテールウォークを繰り返したバショウカジキ。撮影後はリリースした。

何度もジャンプとテールウォークを繰り返したバショウカジキ。撮影後はリリースした。

続いて、エサのムロアジ釣りにも使用した『アルシエラ泳がせM/MH150』を使用して、横の泳がせ釣りを行なう。リールはビーストマスターMD6000からサイズダウンしてMD3000に。道糸はPE6号、ハリスはフロロ60号、クエバリ30号。オモリはなく、PE→ハリス→ハリのシンプルな仕掛けでエサのムロアジを横に流す。すると投入後、ムロアジがすぐに走った。
「喰った!」
ロッドが引き込まれると同時に水面から躍り上がったのはバショウカジキ。カジキを追ってサメも現れた。ジャンプとテールウォークを繰り返すカジキを寄せていく。
「横の泳がせ釣りなら、キハダやカジキ、ヒラマサなど、すごく使いやすい長さです」

実釣 チェルマーレ泳がせHH170×縦の泳がせ釣り③

浮上した巨大なクエ。

浮上した巨大なクエ。

潮止まりのタイミングで、再び『チェルマーレ泳がせHH170』を使った縦の泳がせ釣りを開始。リールはビーストマスターMD6000。道糸はPE12号、ハリスはフロロ80号、オモリは200号、クエバリ30号という仕掛け。水深は100~130m。ハタ系の根魚がターゲットだ。
「ヤバイ!」
海底をじっくり探っていたところで違和感を得て、ロッドで聞くと動かない。「根だろうか?何m」と船長に水深を聞き、根でないと判断した高橋さんは、すかさずフッキングを入れた。そして同時に、強い引きがやって来た。
「クエだ!」
ファイティングボトムを体に当て、手持ちのまま魚を巻き上げる。
「浮くよ!」
水面に浮かび上がったのは巨大なクエだった。

一生に一度のチャンスを掴むために

チェルマーレ泳がせHH170は、一生に一度の大魚と対峙するために頼りになるロッド。大型狙いは、しっかりとした準備が必要だ。

チェルマーレ泳がせHH170は、一生に一度の大魚と対峙するために頼りになるロッド。大型狙いは、しっかりとした準備が必要だ。

「デカい、大きい魚にはだれでも夢中になりますし、釣ってみたいという夢を持つと思います。その準備としてタックル……竿、リール、そして糸の太さやハリの大きさ。釣り上げたことよりも、これまでさんざん逃してきた苦い経験、失敗はすごく大事です。失敗を糧に、次の大物、次のチャンスをしっかり釣果にしていってもらえたらと思います。そういうときにチェルマーレ泳がせHH170を使っていたら、とても心強いと思います」

プロフィール

高橋 哲也 (たかはし てつや)

[インストラクター]

磯釣り・沖釣り・ボートフィッシングなど幅広いジャンルに精通するレジェンドで、現在活躍する中堅アングラーにも多大な影響を与えている。独自のスタイルで磯釣り界をリードし、今や日本を飛び越え海外の磯へも進出。BS釣りビジョンの「オフショアレボリューションNEXT」に出演中。世界最高峰の釣具作りに携わる。

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ロッド

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タナトル 8

ライン

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