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2024/12/26

コラム

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韓国再訪 ヒラマサキャスティング・自己記録更新に挑む 田代誠一郎

韓国再訪 ヒラマサキャスティング・自己記録更新に挑む 田代誠一郎

魚が多い、サイズがいい、コンディションも良好と、国内だけでなく日本や台湾、中国、アメリカと世界中のアングラーからの注目度を増している韓国のヒラマサゲーム。ヒラマサキャスティングゲームのパイオニアとして知られる田代誠一郎さんがここ韓国を訪れ、今回の釣行で得たものとは… そして、昨年キャッチした自己記録40kgを超えるヒラマサはキャッチできたのか?

40kgオーバーが待つ豊饒の海へ

昨年初日に40kgをキャッチしたポイントへ向かう

昨年初日に40kgをキャッチしたポイントへ向かう

遊漁船サンライズ/新海の船長、田代誠一郎さんが今回訪れたのは、一年ぶりに訪れる韓国・済州島。トランジットは釜山で行うが、この時点で済州島への着陸が危ぶまれるほどの荒天。昨年はここでヒラマサの40kgオーバーという自己記録をキャッチしている田代さんだが、「昨年の魚は完全に釣らせてもらった一匹」と振り返る。それだけに今回はポイントをよく観察し、船長とコミニュケーションをとりながら「釣った」といえる一匹を手にしたいと語る。
田代さんにとってヒラマサキャスティングゲームの魅力とは、魚の引きや強さ、ゲーム性の高さの面白さはもちろんのこと、この釣りを通じていろいろな人と関わることができ、それによって自分の世界観が広がっていくことだという。

一年ぶりの韓国釣行の初日はシケによって出船できず

出船不能ということを聞き、プランを練り直す田代さん。

出船不能ということを聞き、プランを練り直す田代さん。

済州島へはなんとか無事に到着することができた。しかし、荒天によって釣りをする3日間の予定の初日は、シケによって出船できなかった。チャレンジする時間が短くなれば確率が下がる。しかし、田代さんは1日の休息をマイナスには考えていない。
「船が出ていなかった2日間、ポイントに船が入っていないと考えればチャンスとも考えられます。それと普段はゆっくりタックルのチェックをする時間がないので、その貴重な時間を得たと考えればプラス。準備は100%じゃなくて120%。もしも、仮に釣れなかったとしても、やり残したことはないようにしたいです」(田代さん)

初日は出船できなかったので、滞在先のホテルでタックルのチェックを入念に行った。

初日は出船できなかったので、滞在先のホテルでタックルのチェックを入念に行った。

釣った一匹にこだわる理由とは

昨年に自己記録をキャッチしたポイントへルアーを投じる。そこには期待しかない。
昨年に自己記録をキャッチしたポイントへルアーを投じる。そこには期待しかない。

2日目に出船し、ポイントに到着。ここは田代さんが昨年自己記録のヒラマサをキャッチしたポイント。潮は2ノットほどで流れ、緩い向かい風が吹いている。今年は、釣った一匹にこだわっている田代さん。釣った一匹と釣らせてもらった一匹の違いとは。
「自分が迷走しているとき、船長からアドバイスをもらって釣った一匹は、おそらく本人は多分、なぜ釣れたのか分かってないと思うんですよ。そんなときは船長に釣らせてもらった一匹だと感じるかな。自分で釣った一匹というのは、ある程度ポイントに通っていると船長と考えがリンクするときがある。船長と自分の予測が合ってくる。それで釣れた一匹は、釣った一匹に近いのかな。その一匹はお互いに嬉しいですよね」(田代さん)

釣れない。だが釣りは面白くなってきた

アタック初日は5バイトでキャッチなし。その理由を語る田代さん。

アタック初日は5バイトでキャッチなし。その理由を語る田代さん。

5バイト、キャッチなしで初日を終える。うち一匹はボート際でフックアウトしたが、全体的にショートバイトでフッキングまで至らなかったというのが田代さんの印象だ。しかし、昨年の釣行を思い出しながら、地形、流れ方と風との関係を船長によく聞きながら釣ることができたので、明日へ繋がるヒントを得られたという。
「難しいというよりも… 面白くなってきたといっていいのかな。人によって釣果に差が出る状況になってきたので、当てはまるところを見つければ、その人には釣れるということ。そこが凄く楽しいところですね」(田代さん)

最終日の雰囲気はよく、何かが起こる予感。

初日とは異なり、時合になるとヒラマサのラッシュタイムとなった。

初日とは異なり、時合になるとヒラマサのラッシュタイムとなった。

バイトが数多くあることを想定し、前日はルアーをシングルフックにしてリーダーの一部にザイロンを結んだ。それをショートバイトに対応させるために、いつも通りの玄界灘スタイルに戻した。
ポイントを廻るルートは前日同様。朝から雨が降り、低気圧が接近して前日よりも雰囲気がいい。潮も効いている。
期待していた通りに一匹目がヒット。キャッチしたのは12、3kgのヒラマサだ。早々にリリースをしてキャストを続けるとヒットが続いた。キャッチするサイズがアップしていき、根ズレでリーダーブレイクすることも。その状況を打開するために水深があるところで勝負をかける。
そしてオシア・ダイブフラット240Fを咥えこんで逸走したのは、今までとは違うサイズだった。
キャッチしたのは132cm・19kgのヒラマサだった。

リーダーシステムとフックをいつもの玄界灘スタイルに戻してショートバイトに対応させた。

リーダーシステムとフックをいつもの玄界灘スタイルに戻してショートバイトに対応させた。

ヒットは多数あり、キャッチした今回の最大魚は132cm・19kgのヒラマサだった。

ヒットは多数あり、キャッチした今回の最大魚は132cm・19kgのヒラマサだった。

「大きくなってまた会おう」と言い、釣ったヒラマサをリリース。

「大きくなってまた会おう」と言い、釣ったヒラマサをリリース。

今回の釣行を終えて感じること

韓国のヒラマサキャスティングゲームの魅力を語る田代さん。

韓国のヒラマサキャスティングゲームの魅力を語る田代さん。

韓国釣行を終えて「今回現場に来て、韓国のヒラマサキャスティングゲームのリアルが分かった」と話す田代さん。4回訪れている韓国については、資源量の多さを感じている。
「ヒラマサのサイズ、プロポーションのよさ、数の多さ。この資源豊かな海をずっと維持していってほしいですね。ただ、今回はわかったことは、船長としてもアングラーとしても、まだまだだということ。自分のフィールドを含めて、韓国にも通って、学んでいきたいと思います。話したいことはたくさんあるんですが、まとめると、今回は自分の財産になる凄い大事な釣行になりました。」
その言葉を最後に、田代さんはフィールドを後にした。

プロフィール

田代 誠一郎 (たしろ せいいちろう)

[インストラクター]

遊漁船『サンライズ』代表。20代の大半を奄美大島で過ごしたのちに独立し、佐賀県・唐津市で船長として活躍中。自らも高いレベルを維持するアングラーであり、豊富な経験に基づいた的確なアドバイスには定評がある。

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