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2024/10/17

コラム

記録級の大物を追い求めて。2人が沖磯での実釣ロケを振り返って思うこと。

記録級の大物を追い求めて。2人が沖磯での実釣ロケを振り返って思うこと。

2024年の夏に新製品として発表された「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」。この製品の情報公開に向けて、裏では数回の実釣ロケが実施されていた。アングラーはコルトスナイパーを背負う、赤木光広と上津原勉の2人。大型魚を狙って獲ることの難しさや、魚を追いかけ続ける原動力はどこから生まれるのか。実釣ロケを振り返りながら、今思うことを改めて2人に聞いた。

目標はカンパチやイソマグロ。鹿児島の湯瀬黒島エリアに挑む。

実釣ロケが実施されたのは2023年の6月と9月の合計2回。そこで2人が舞台として選んでいたのは、鹿児島の湯瀬黒島エリアだった。鹿児島県の南端の枕崎から船を走らせ、さらに南へと向かった沖磯である。狙ったのは大型のカンパチやイソマグロ。こうして記録級の大型魚を狙ってキャッチしようとなると、一筋縄ではいかないのは周知の事実だろう。チャンスを掴むための準備に、時には運を味方につけることも必要だ。

しかし、どんなに準備を重ねていても、ヒットのチャンスはおろか、アタリすらないこともしばしばである。そんな状況の中でも、やはり釣り場に足を運んだからこそわかることや、感じることがあるものだ。2人は今何を思うのだろうか。

切り立った磯が特徴の湯瀬黒島エリア。ここでカンパチやイソマグロを狙った実釣ロケを行った。

切り立った磯が特徴の湯瀬黒島エリア。ここでカンパチやイソマグロを狙った実釣ロケを行った。

赤木さんが思うこと。苦戦を強いられた南方エリアならではの特徴とは。

まずは赤木さんが思うことについて。このロケで特に印象に残っているのは、南の沖磯の難しさを痛感したことだという。大阪在住で関西エリアで実釣することの多い赤木さんにとって、南の沖磯とは常に魚影の濃い場所であるイメージが強かったそうだ。

しかし期待に反して、魚の反応が色濃くなるのは朝と夕マズメの時間帯だけだった。その時間も極端に短く30分程度しかない事もありとても短い。そして日中はほとんどアタリもなく、ルアーに反応してくる魚が極端に少なくなる。「もう少し魚とコンタクトできる瞬間があると思っていました」というように、もともとチャンスの少ない釣りではあるが、さらにその時間が短く驚かされたとのことだった。

これは、上津原さんも同じように語っていたことであるが、九州から見て、南の沖磯になるほどチャンスの瞬間が限られる傾向にあるという。その短い時間の中で、いかに状況を見極めて、素早く正解に辿り着けるか。そんな難しさを秘めているのが、このエリアのカンパチやイソマグロという魚なのだろう。

魚影が濃くなる朝と夕マズメの時間に集中。時合の短さに驚いたという赤木さん。

魚影が濃くなる朝と夕マズメの時間に集中。時合の短さに驚いたという赤木さん。

日中は魚の反応を求めて可能な限りラン&ガンすることも多かった。釣れそうな雰囲気に反してもどかしい時間が続いた。

日中は魚の反応を求めて可能な限りラン&ガンすることも多かった。釣れそうな雰囲気に反してもどかしい時間が続いた。

他には変えられない達成感がある。磯で大型魚を追いかけ続けるということ。

いつ訪れるかわからない貴重なチャンスに備えて投げ続けるのは、やはり精神的にも体力的にも辛く難しい。今回は磯で瀬泊まりもしつつ、時間をめいいっぱい使って実釣したにも関わらずチャンスもほとんどない状況だった。こうなると、さすがに気持ちも折れてしまいそうだ。

それでもなお、赤木さんが磯で大型魚を追い続けるのは、釣り上げた時の達成感が大きいからだという。やはりこれだけ難しいからこそ、そこには挑む価値がある。過酷な環境で、魚と全力で力比べをしたからこそ得られる達成感は赤木さんにとって他には変えられないものであるとのことだった。

仮にまたチャンスがあれば、次はさらに準備を万全にして挑みたいとのことだった。特に「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」と同じタイミングで新製品として発表された「コルトスナイパー ペグマ 200HS/200XS ジェットブースト」を試してみたいとのこと。メタルジグとは異なる深場へのアプローチが、この湯瀬黒島のエリアでどんな結果をもたらしてくれるのか気になっている様子だった。

瀬泊まりもしながら実釣ロケを実施。少しでも可能性を高めるために夜明け前からキャストを開始した。

瀬泊まりもしながら実釣ロケを実施。少しでも可能性を高めるために夜明け前からキャストを開始した。

時合は短くとも海の中が一気に活気づく瞬間があった。そんな時は南の沖磯らしい魚たちが楽しませてくれた。

時合は短くとも海の中が一気に活気づく瞬間があった。そんな時は南の沖磯らしい魚たちが楽しませてくれた。

上津原さんが思うこと。重量級のサメとの勝負で確かめられたロッドの安心感。

続いては上津原さん。実釣ロケの中で印象に残っているのは、サメと勝負した時のことだという。実はこの実釣ロケの最中、上津原さんにサメがヒットした。その時に、このロッドに秘められたパワーと安心感を改めて感じたとのことだ。

南の沖磯ではルアーにサメがヒットしてくることも少なくない。強烈な引きと重量感はひとつのゲーム性を秘めているが、あくまでも今回はカンパチやイソマグロが本命だ。そうなると短い時合の中でチャンスをものにするためにも、サメとの勝負は速めに決着をつけたいところ。そんな背景でサメとやり取りをしていた上津原さんは「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」でファイトしていると、重たいサメが相手でも勝負が早かったと感じているとのことだった。

そうなれば、次のチャンスを求めてまたキャストを始められる。サメとの勝負をスピーディーに制して次に繋げられるのは、思っている以上にメリットが大きいと教えてくれた。

サメがヒットした時の上津原さん。このロッドでは重量感のある魚も寄ってくるのが速いと感じているとのこと。

サメがヒットした時の上津原さん。このロッドでは重量感のある魚も寄ってくるのが速いと感じているとのこと。

赤木さんのフォローも加わってランディング。この後すぐにリリースした。

赤木さんのフォローも加わってランディング。この後すぐにリリースした。

なぜ磯に挑み続けるのか。それは好きでかっこいいと思えることだから。

また、大型魚を追いかけ続ける原動力はどこから来るのかと問うと「これが当たり前だと思っているので、行き続けるしかないですね」とのことだった。加えて、磯に立った時の高揚感や、水中で起きている出来事を確かめたいという探究心も原動力になっているという。端的に表すと「でっかい魚に出会えるかもと思える磯に立つのが好きだから!」となんとも上津原さんらしい回答が返ってきた。

また磯で大型魚を釣るための心構えとして、準備をして挑むことの大切さについても語ってくれた。磯では、時として不意に大型魚がヒットすることも珍しくない。それは偶然のヒットとも言えるので運の要素が強いのかもしれないが、やはり準備不足ではキャッチする確率が大きく下がってしまうのだ。

それにロッドの性能というのは魚を掛けてからでないとわからない部分も多いが、仮に大型魚を狙って釣ると意気込んだ時の備えとして「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」を選んでいれば、魚を掛けた後に「このロッドでよかったと体感できると思います」とのことだった。上津原さんの中では、今は特にカンパチに対して強い思い入れがあるようで、巨大なカンパチと全力で渡り合いたいと、今後の意気込みについて語ってくれた。

原動力は磯に立つのが好きだから。なぜ釣れなくとも追いかけ続けられるのか聞くと、なんとも上津原さんらしい返答が返ってきた。

原動力は磯に立つのが好きだから。なぜ釣れなくとも追いかけ続けられるのか聞くと、なんとも上津原さんらしい返答が返ってきた。

大型のカンパチと勝負したいと語る上津原さん。まだまだ挑戦は始まったばかりだ。

大型のカンパチと勝負したいと語る上津原さん。まだまだ挑戦は始まったばかりだ。

いつも思い通りにいく事の方が少ない。2人と共に夢を追いかけてほしい。

今回は、あまり語られることのない、実釣ロケの裏側をご紹介させていただいた。経験豊富な2人のアングラーでも、思い通りにいかない現実に直面し、日々大型魚を求めて自分と戦い続けていることを感じていただけたのではないだろうか。

そんな2人の想いが、共に大型魚を求めて沖磯へ挑むアングラーの励みになれば嬉しく思う。夢を追いかける2人の挑戦はまだまだ続く。

今後どんなドラマが待っているのか。夢を追いかける2人に引き続き注目していただきたい。

今後どんなドラマが待っているのか。夢を追いかける2人に引き続き注目していただきたい。

いつも思い通りにいく事の方が少ない。2人と共に夢を追いかけてほしい。

プロフィール

赤木 光広

赤木 光広 (あかぎ みつひろ)

[フィールドテスター]

紀伊半島をベースに全国各地で活躍する磯ルアー師。豊富な経験に基づく知力・体力を武器に大型回遊魚と渡り合い、ダイナミックな実釣スタイルと軽妙なトークでロックショアゲームの魅力を伝えている。

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プロフィール

上津原 勉 (うえつばら つとむ)

[フィールドテスター]

幼少期より磯泊り釣行を繰り返し、九州の離島や伊豆諸島で経験を積み、ルアーをはじめとして磯の釣り全般をこなすロックショアアングラー。「安全第一」と「タックルの進化に甘えない」を心に刻み、磯に通い続ける。

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