2024/10/22
コラム
奄美大島からトカラ列島まで。信じて投げ続けて辿り着いた感動のGT。
福井さんと共に「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」でGTを狙うのはモニターの坂田省悟。その実釣ロケは奄美大島から始まり、トカラ列島でひとつの幕を閉じる事となった。ここでは悪戦苦闘しながらも、1匹に辿り着くまでの過程でどんな出来事があったのかお伝えしたい。
夢中にさせてくれるGTへの思いを胸に。実釣ロケは奄美大島からスタート。
奄美大島での決起集会を経て、福井さんと共にGTを狙う坂田さん。福井さんが海外のクリスマス島でアウトリーフに挑戦する一方で、坂田さんは国内でGTを狙うことになった。そんな背景から、最初のロケ地となったのが奄美大島だ。
坂田さんにとって奄美大島は現在住んでいる場所であり、GTに魅せられて移住を決めた場所でもある。普段は地磯で狙うことが多いとのことであるが、今回は南部のエリアをメインに選択し、渡船で沖磯へ渡って狙っていくことにした。
北部と南部で違いがある。GTフィッシングにおける奄美大島の特徴とは。
坂田さんが移住を決めた時、今ほどGTに関する情報はなかったという。それでも釣りたい一心で釣り場を開拓してきた坂田さん。今はそんな奄美大島でGTを狙うことについて、どのように感じているのだろうか。
「まず奄美大島の特徴として地形が豊富なのがいいところです」とのこと。例えば、奄美大島の北部ではリーフが広がった場所があり、そこでGTを狙えるという。反対に今回の舞台となっている南部では、小さな沖磯が点在しているので釣り場が多いのが特徴とのことだ。その他には、どんな風向きに対しても釣りがしやすい場所を選べるので、大きく天候が崩れなければ、竿が出せる日が多いのも魅力であると教えてくれた。
神出鬼没のGT。反応がほとんどない中でも投げ続けることの大切さ。
そんな奄美大島での実釣は、天候に恵まれたものの、坂田さんにとって思い通りにいかない部分の方が多かった。基本的には朝マズメを狙って実釣を開始し、夕方になると回収の船がやってくるので、そこでタイムアップとなる。
坂田さんの経験では、GTはベイトについて回遊してくることはもちろんだが、なんの変哲もない日中に突然ヒットすることもあるとのこと。終始気を緩められない状況の中、時間が許す限りキャストを続ける展開となった。
そんな中で、ときにはギンガメアジやバラクーダがヒットすることもあったのだが、本命のGTがなかなか姿を見せてくれない。こうして、残念ではあるが奄美大島ではGTをキャッチするには至らなかった。
再チャレンジでトカラ列島へ。坂田さんにとってはGTのすべてが始まった場所。
そんな坂田さんに、次はトカラ列島でGTを狙うチャンスが巡ってきた。トカラ列島と言えば、坂田さんにとってGTのすべてが始まった場所。この場所の宝島でGTに出会い、悔しい思いをしながら追いかけ続け、やがて奄美大島への移住を決める事になった。こうしてトカラ列島に戻ってくるのもなにかの縁と思えてきそうだ。
「奄美大島で経験してきたことをしっかりと活かしたいです」と意気込みを語る坂田さん。7〜8年ぶりに訪れるということもあって「期待感で心臓がバクバクしています」とのことだった。天候としては南風が強く、生憎の雨模様。時折激しく降ることもあり、とても釣りがやりづらい状況であった。そんな中で坂田さんは、2泊3日にかけて瀬泊まりもしながらGTを狙った。
激しい雨と風の中で。投げ続けたポッパーが切り開いた一筋の光明。
その初日。最初に坂田さんは、ダイビングペンシルを選択し、小型のカスミアジがチェイスしてきたので、ルアーのサイズを落としてアプローチしていく。しかし、強い南風がネックになるようで、今度はスプールを変えてPEラインを8号から6号に細くした。
「これで少しは風の影響が少なくなると思います」と、少しでもヒットの確率が高められるようにしていく。さらにルアーを「オシア ボムスロットル 200F フラッシュブースト」に変更。どんどんルアーを変えて反応を確かめた結果「ポッパーに賭けます」とのことだった。
ついに訪れたGTとの出会い。まだまだ坂田さんの挑戦は終わらない。
こうしてキャストを繰り返していると、ルアーの後方に魚のチェイスを確認。一気に慎重な面持ちになった坂田さんは、ポッパーを繊細に操って見事ヒットに持ち込んだ。その直後、確かな手応えを感じながらしっかりとフッキングを決める坂田さん。水深が浅く根ズレしやすいので「コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム」のパワーを活かして一気に勝負をかけにいく。
短い間にたくさんの駆け引きがあった中、強烈な引きを制してキャッチしたのは待ち焦がれたGTであった。「信じて投げ続けてよかったです」と坂田さん。GTがヒットした時、その周辺には突き出た岩があって、アングラーにとって不利な状況であった。それでもロッドのパワーを信じてファイトした坂田さん。
「ここぞという時にパワーを発揮してくれる信頼できるロッドです」とその性能の高さを改めて実感している様子だった。坂田さんの中で、サイズこそまだまだ納得のいくものではなかったが、ようやく巡り会えたGTはやはり嬉しいもの。「さらなる大物を求めて、またトカラ列島に来たいですね」と今回の実釣ロケは無事に終了となった。
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