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2023/06/28

コラム

タフコンデションを打破するタックルの力 ストラディックSW×上津原勉

タフコンデションを打破するタックルの力 ストラディックSW×上津原勉

超高性能ながら実践機種として人気のスピニングリール、ストラディックSW。その大型番手を携フィールドテスターの上津原勉が、鹿児島県は薩摩川内市の川内港から、あえて過酷な環境の沖磯に渡り、タフコンディションのスジアラ、青物に挑む。

行けるか行けないかというハードル

「そのリールたちがどれだけ力を発揮してくれるのか。思いっきり現場で試してみたいと思います」。取材前日、大いなる期待を込めて釣行への意欲を語ってくれた上津原さん。根が荒く、流れも速い過酷な場所に棲むタフな魚を、ストラディックSWの大型番手で獲る。シンプルだが決して容易ではないテーマを達成するべく、当日朝を迎えると、穏やかな海が眼前に広がっていた。「(磯に)行けるか行けないかが、まずひとつのハードルがあって、そのハードルは越えたので、あとはもう釣るだけですね」。360度全方向にキャストが可能な目的のスポットに立つと、釣行を開始。潮の流れに乗せるか逆らうかにより、ダイブのしやすさでルアーを使い分ける。

過酷な場所というのが理解できる目的の磯。上陸できるかが最初のハードルだった。

過酷な場所というのが理解できる目的の磯。上陸できるかが最初のハードルだった。

ギリギリのコースを大胆に攻める

潮が当たる面をダイビングペンシルのコルトスナイパー ロックスプラッシュ140Fでひと通り攻めると、ミノーのコルトスナイパーロックジャーク170Fにチェンジ。同じく潮が当たる面を際どく通してみる。「これで(魚が)かかったら強引にやらないと。出たら相当やばいですけど」。にもかかわらず、釣り人であれば通さずにはいられない危なくも美味しいコースを大胆に攻めるが、反応がないのでテンポよくメタルジグのコルトスナイパーロング120gに(キョウリンBP)変えてサーチを続ける。

高いコントロールと操作が要求される、タイトな攻めを実践していく。

高いコントロールと操作が要求される、タイトな攻めを実践していく。

ワンバイト

「磯からのジギングでは、リール自体の重さが軽いことよりも、リーリングが軽いことがものすごく重要で、リール自体は重さがあってガッチリしたリールでも、リーリングが軽い方が圧倒的にラクになります」。投げては巻き、サーチを続けるがやはり反応はない。満潮から時間が経ち、下げ潮で露出した磯に降りると、低い位置から徹底的に水面にダイブさせると宣言。ジグを投げていたタックルにダイビングペンシルを結び、ミノーとの2本体制で宣言通りに攻めていく。「いまものすごくいい時間なのでルアー交換の時間がかからないように。流れの形と地形に合わせて、良いところにダイビングペンシルとミノーをどんどん入れていきます」。しかし、ロックダイブ160Fにあったワンバイトのみでタイムアップ。初日は終了となった。

ストラディックSWの巻きの軽さがあれば、大型のルアーを投げ続けても疲労は感じにくい。

ストラディックSWの巻きの軽さがあれば、大型のルアーを投げ続けても疲労は感じにくい。

コルトスナイパーロックダイブ160Fに待望のスジアラのバイトがあったが、乗せきれず。

コルトスナイパーロックダイブ160Fに待望のスジアラのバイトがあったが、乗せきれず。

ひたすらにキャストを続けるが、以降の反応はなかった。

ひたすらにキャストを続けるが、以降の反応はなかった。

朝に強いフルグローカラー

磯を変えての2日目の朝。「(いまは)地形と流れがバチッと決まった状態だと思います」。朝のタックルは前日後半と同じくプラグの2本体制。ストラディックSW 8000HGにはロックジャーク170F、10000HGにはロックダイブ160Fを組み合わせる。しかし反応は鈍く、8000HGをコルトスナイパーアテジオ130g(フルグロー)にローテーションすると、当て潮に入れた1投目に待望のヒット。根に入られないように強引かつ丁寧にいなし、シオサイズではあるが、カンパチを捕獲。そのまま勢いをつけたいところだったがブレーキがかかる。瀬を変え、露出した根の流れが当たるスポットをくまなく叩いていくが、それでもこれといった反応はなかった。

薄暗い時間帯は、蓄光カラーのキョウリングローで攻められるすべてのラインをハイテンポで通していく。

薄暗い時間帯は、蓄光カラーのキョウリングローで攻められるすべてのラインをハイテンポで通していく。

朝に強いアテジオ130gのフルグローカラーでキャッチ。丁寧にリリースする。

朝に強いアテジオ130gのフルグローカラーでキャッチ。丁寧にリリースする。

本命ターゲット、スジアラ

流れがややゆるんできたタイミングで、視界の効く高い立ち位置に移動。沖では単発のボイルはあるが、ルアーには反応しにくい個体なので深追いはせず。潮の流れが強くなったことを感じつつ、攻め続けるがやはり魚信はない。「流れを待って、地形に対してバッチリ流れが当たってくる良い条件を待つ時間も長いんですけど、投げてルアーを入れてないと海中の流れの変化は分からないので、魚が喰ってくる前兆をつかむために投げ続ける。そのときに……キタッ!」。久しぶりの反応は、かつてない明らかに大物のそれだった。一気に勝負を付けるため、全身のパワーを総動員してのファイト。「きました!」。姿を現したのは、本命のスジアラだった。

潮の動きを目で見てタックルを通して確認し、1手先、2手先の攻めを考えて行動する。

潮の動きを目で見てタックルを通して確認し、1手先、2手先の攻めを考えて行動する。

力と力の勝負を優位に運ぶのがタックルの役割。大型番手であるほど、そのサポート力が獲るためには重要になる。

力と力の勝負を優位に運ぶのがタックルの役割。大型番手であるほど、そのサポート力が獲るためには重要になる。

巻き心地と折れない心

「投げ続けてやっときましたね。すごいここ浅くて、回り込まれたら厳しい根がいっぱいあるんですけど、それを一気にストラディックSWのインフィニティドライブで、思いっきりリールを巻いてなんとか磯際まで寄せて浮かせることができました」。わずかな残り時間で本命との全力の引っ張り合いができたのは、信じて投げ続けたからにほかならない。「ラストの15分だったんですけど、ロックダイブもロックジャークもロックスプラッシュも、散々投げて、なんにも喰ってない。でも(目の前の潮の)流れはすごい釣れそう、と思って投げ続けてたら、やっぱり喰うんですよね」。ステラ譲りのインフィニティドライブによるブレない巻き心地で折れそうな気持ちを保ち、待望のファイトではパワーでサポートしてくれる。「喰わない時間に投げ続けるしんどさ、そこに対しては釣具が助けてくれるんです」。

耐えに耐え、投げ続けた末の本命スジアラ。「海は裏切らないですよ」。

耐えに耐え、投げ続けた末の本命スジアラ。「海は裏切らないですよ」。

引っ張り合いまでの長い時間もタックルが後押ししてくれる。

引っ張り合いまでの長い時間もタックルが後押ししてくれる。

<タックル①ダイビングペンシル>

<タックル①ダイビングペンシル>
ロッド:コルトスナイパーXR S106H/PS
リール:ストラディックSW 10000HG
メインライン:タナトル8 4号
スペーサー:タナトル8 10号
リーダー:オシアリーダーEXフロロ22号

<タックル②メタルジグ&ジャークベイト>

<タックル②メタルジグ&ジャークベイト>
ロッド:コルトスナイパーXR S98XH
リール:ストラディックSW 8000HG
メインライン:タナトル8 5号
スペーサー:タナトル8 12号
リーダー:オシアリーダーEXフロロ30号

プロフィール

上津原 勉 (うえつばら つとむ)

[フィールドテスター]

幼少期より磯泊り釣行を繰り返し、九州の離島や伊豆諸島で経験を積み、ルアーをはじめとして磯の釣り全般をこなすロックショアアングラー。「安全第一」と「タックルの進化に甘えない」を心に刻み、磯に通い続ける。

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コルトスナイパー ロックダイブ 160F ジェットブースト

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