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2025/01/06

コラム

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玄界灘での実釣とともに高橋哲也が語るチェルマーレ落し込み&リアランサー落し込み

玄界灘での実釣とともに高橋哲也が語るチェルマーレ落し込み&リアランサー落し込み

サビキ仕掛けに掛かったイワシなどのベイトフィッシュを、そのまま喰わせエサとして大型魚を釣る「落し込み釣り」。大型魚が効率的に掛けられる半面、取り込みには技術とともに万全のタックルが必要となる。そのための『チェルマーレ落し込み』『リアランサー落し込み』を、玄界灘を舞台に高橋哲也さんが実釣を交えて解説する。

落し込み釣りの魅力とニューロッド

落し込み釣りとは、専用のサビキ仕掛けを用いてまずイワシなどの大型魚のエサになる魚を掛け、掛かった仕掛けをそのまま捕食魚のタナに落として、大型魚を釣る釣法だ。
高橋哲也さんは、落し込みは効率的な釣りだが、大型魚を獲るには運不運があるという。そしてアングラー側の工夫によってその確率を高め、少しでも大型を獲るのがこの釣りの楽しみだという。そこで重要なものに、ロッドも含まれる。
そんな落し込み竿として2024年に登場した2本を玄界灘を舞台に語ってもらった。
「一つは大物に対応する『チェルマーレ落し込み』、そしてもう一つはリーズナブルでありながら設計調子を出した『リアランサー落し込み』です」

ハリ掛かりしたイワシなどのベイトフィッシュを、そのまま捕食者のタナまで沈めて大型魚を釣る。落し込み釣りは効率的だが、ヒット後の大型魚を獲るにはロッドの調子など、さまざまな要素が重要になる。

ハリ掛かりしたイワシなどのベイトフィッシュを、そのまま捕食者のタナまで沈めて大型魚を釣る。落し込み釣りは効率的だが、ヒット後の大型魚を獲るにはロッドの調子など、さまざまな要素が重要になる。

強度を増し確実な固定を追求したグリップまわり

「落し込み釣りは思った以上に大きい魚が掛かってきます。ヒラマサは30kgに迫るものもいる。クエなんかも20kg、30kgは掛かってくると思います」
その大物を釣るためのロッドが『チェルマーレ落し込み』だ。
「まず一番安心で頼もしい部分が『マッスルコア』です。継ぎ目がものすごく強化され、大きなハタが掛かっても竿が折れる心配はありません」
グリップ周りにもさまざまな工夫が備わっている。『パワーファイティングボトム』はファイト時に、体に当てる竿尻に取り付けて、安定感を増し、痛みを防ぐ。
また、ブランクスとバットを繋ぐ部分には、『タフバットフェルール』を採用。新搭載のロックナットでまず固定し、上からのネジを逆ネジで締めて固定する機能だ。
「しっかりとバットとブランクスがくっつきます。ガタつきもほとんどありません。改良型のリールナットは締め込みやすい形状でしっかりと噛み合うクッションも付けました。しっかりとリールがフィットします」

チェルマーレ落し込みは強度が高く、大型魚とも安心してやり取りすることができる。
チェルマーレ落し込みは強度が高く、大型魚とも安心してやり取りすることができる。

チェルマーレ落し込みは強度が高く、大型魚とも安心してやり取りすることができる。

『タフバットフェルール』は強度アップに貢献。また締め込むナットも逆ネジ仕様で緩みを排除。

『タフバットフェルール』は強度アップに貢献。また締め込むナットも逆ネジ仕様で緩みを排除。

より安心して釣りができる『ホールドポジション』

『ホールドポジション』は径と溝が最適化された。
「水面まで魚がきたら、キーパーにかけて網で魚をすくいます。例えばその時、ロッドキーパーの受けがズレるのを防ぎます。カーボン製で溝が切ってあり、ロッドキーパーの受けがほぼ固定されたまま動きづらくなっています」
ブランクは『スパイラルXコア』と『ハイパワーX』でネジレに強くなっている。
「『チェルマーレ落し込み』を自分が使うのは、大型の魚が回遊している時です。昨日もいたよ、先週も良かったよ、デカい魚が喰いそうな感じ。そんな時に、なんとかデカいのを獲る時に選ぶロッドと捉えています」

ロッドキーパーでのずれを防ぐ溝が切られた『ホールドポジション』。

ロッドキーパーでのずれを防ぐ溝が切られた『ホールドポジション』。

チェルマーレ落し込み64M/MH245&73H235実釣インプレッション

『チェルマーレ落し込み』は2アイテム。64M/MH245は通常仕掛で大型にも対応できるモデル。
「普段使う12号から24号ぐらいの仕掛けを使って、なるべく大きい魚が上がるようにしたロッドです。ブランクスは6:4調子で柔らかく、根元に来るとしっかり耐えながらも魚の引きをいなしてくれる。釣果が安定して、上がってくる魚が10kg前後という時には64M/MH245です」
より大型狙いは73H235だ。
「太いサビキを自分で作るか、ハリ数を減らした落し込みサビキで、20kgを超える魚を狙う場合にはこのロッド。ここんとこ朝イチ連発して切られてますよとか、上がってる魚のサイズが15kgを超えてるとか、そういった情報があるときには、迷いなく73H235を選びます」
『チェルマーレ落し込み』でぜひ大きい魚に挑戦してほしいという。

64M/MH245は6:4調子の軟らかめながら、根元にパワーを残すことで大型魚にも対峙できる。

64M/MH245は6:4調子の軟らかめながら、根元にパワーを残すことで大型魚にも対峙できる。

73H235はバットの強い7:3調子。大型が釣れている状況でセレクトする。

73H235はバットの強い7:3調子。大型が釣れている状況でセレクトする。

入門者から上級者までおすすめの、リアランサー落し込み

一方、『リアランサー落し込み』はベーシックモデルだ。
「シンプルでベーシックなロッドですが、落し込み釣りをやってみたい方、また上級者の方も納得するモデルです。調子は4種類作ってあります。ブランクは『スパイラルX』と『ハイパワーX』を使用しており、安心してやり取りできます。そして2024年時点で、シマノの落し込みロッドの中で最軽量です。軽くてとても楽だし、軽くてもしっかりしていますから、安心して落し込み釣りを楽しめるロッドとなっています」
軽くフィット感の良い『マルチフィットCI4+シート』などとともに、センターカットの2ピースというのも大きな特徴だ。
「コンパクトで持ち運びがしやすい。遠方から来られる方には特にありがたい設計です。2ピースでありながら、安心感のある曲がりを見せます。落し込みは、仕掛けをフォローしなければいけない、魚の口がちぎれないようにフォローしなければいけないですが、そういったこともセンターカットでありながらしっかりとできています」

ロッドとラインが直線になるほど引き込まれても、すぐ立て直してリーリング。ロッドは『リアランサー落し込み64M250』。

ロッドとラインが直線になるほど引き込まれても、すぐ立て直してリーリング。ロッドは『リアランサー落し込み64M250』。

遠征や小型車の人にもうれしいセンターカットの2ピース。それでいて安心感のある曲がりや操作性といった調子を両立。

遠征や小型車の人にもうれしいセンターカットの2ピース。それでいて安心感のある曲がりや操作性といった調子を両立。

リアランサー落し込み73LIGHT215&64M250実釣インプレッション

『リアランサー落し込み』は4種類のラインナップ。『73LIGHT215』はライト落し込みモデル。
「オモリ負荷が30号から100号、軽量で操作性に優れた7:3長子です。ショートタイプの仕掛けにオモリ40号から60号をメインとしたライト落し込み対応モデル。ヒラメ、マダイ、ブリ、ヒラマサ、根魚といった魚を狙うのに対応しています」
『64M250』は曲げて獲るモデル。
「オモリ負荷が40号から150号。クッション性を重視した6:4調子です。小さいハリ、細糸の落し込み仕掛けから、太いハリス22号~24号の大型ヒラマサ狙いまで、持ち前のクッション性を活かした強気のファイトスタイルに対応してくれる調子です」

73LIGHT215はライト落し込みモデル。軽く操作性の良い7:3調子。

73LIGHT215はライト落し込みモデル。軽く操作性の良い7:3調子。

64M250は“曲げて獲る”ロッド。6:4調子のクッション性で繊細な仕掛けを守りつつ、太ハリスにも対応できる。

64M250は“曲げて獲る”ロッド。6:4調子のクッション性で繊細な仕掛けを守りつつ、太ハリスにも対応できる。

リアランサー落し込み73MH245&73H235実釣インプレッション

『73MH245』は王道モデル。
「オモリ負荷が60号から180号。スタンダードを追求した6:4調子寄りの7:3調子です。7:3といっても少し曲がってくれます。7:3のMHパワーという基準となる設定で、幅広い仕掛け、魚種、エリアに対応可能なオールラウンダーな調子です」
『73H235』は大型魚と力で対決できるモデル。
「海底の起伏の激しい場所での攻防を征するために操作性を重視した8:2調子寄りの7:3調子です。太ハリスと強めのドラグで即座に魚の向きを変えられる調子になっています」

73MH245は落し込みロッドの王道モデル。幅広い対象魚に対応できる。

73MH245は落し込みロッドの王道モデル。幅広い対象魚に対応できる。

73H235はシリーズ中、最も先調子の8:2調子寄りの7:3調子。ロッドパワーで強引に、魚の向きを変えることができる。

73H235はシリーズ中、最も先調子の8:2調子寄りの7:3調子。ロッドパワーで強引に、魚の向きを変えることができる。

落し込み釣り、やり取り指南

「80mからです」と船長からのアナウンス。
「船長がこのようにイワシの層をアドバイスしてくれますから、アナウンスを聞いて、80mから下に落とします」
そう言って仕掛けを落とす。
「『リアランサー落し込み』に『フォースマスター』や『プレイズ』などのリールを装着すると、かなり軽いです。初めての方にも、リーズナブルなお値段でしっかりとした設計になっています。これから始める方、すでに熟連の方も、こういった竿を使ってやるといいと思います」
と言いながらヒット。アタリを取るため脇で抱えていた竿尻を体に当ててためる。ロッドが大きく曲がり、曲がりが仕掛けを守り、口切れを防ぐ。上がってきたのは大型のヒラマサだった。
「ドラグをしっかり締めても仕掛けの負担、魚の口への負担がだいぶ軽減されます。これが竿の調子です。しっかりと魚の走りを止めながら。大きい魚ぜひ水面まで上げてきて感動してください」

竿尻を体に付けて耐える。曲がりが仕掛けを守り、魚の口が切れるのを防いでくれる。

竿尻を体に付けて耐える。曲がりが仕掛けを守り、魚の口が切れるのを防いでくれる。

大型魚が水面に浮いた瞬間の感動を味わってほしい。
大型魚が水面に浮いた瞬間の感動を味わってほしい。

大型魚が水面に浮いた瞬間の感動を味わってほしい。

プロフィール

高橋 哲也 (たかはし てつや)

[インストラクター]

磯釣り・沖釣り・ボートフィッシングなど幅広いジャンルに精通するレジェンドで、現在活躍する中堅アングラーにも多大な影響を与えている。独自のスタイルで磯釣り界をリードし、今や日本を飛び越え海外の磯へも進出。BS釣りビジョンの「オフショアレボリューションNEXT」に出演中。世界最高峰の釣具作りに携わる。

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