2025/07/18
コラム

紀州、和歌山のシロアマダイ

意外なことに鈴木新太郎さんにとってシロアマダイは未知の釣り。これは今回のパートナー・吉田昇平さんも同じだった。
シロアマダイ釣りの作法
経験から準備、現場でアジャスト。エサの違いはアワセの違いでもある。
2人が訪れたのは和歌山県田辺市。今年の関西方面はアマダイがやや低調だったものの田辺だけは別世界。シーズンオフといえる5月にもかかわらず、海凰丸(かいおうまる)・坂本裕樹船長は「シロアマダイは行けば釣れますよ」と即答する。
釣り場は田辺湾内の水深50m前後。仕掛けと釣り方は関東のアマダイ釣りとほぼ同様だ。
その1投目。いきなり吉田さんのミッドゲームXR 73MH190が魚信をとらえ、強く引き込まれる。
フォースマスター600のハンドルを巻きながらハリ掛かりさせ、タッチドライブスピードロックで引き込みに対応しながら楽しみつつ上げてくると、途中で引きが止まり、再度暴れるアマダイ独特の抵抗。上がってきたのは船長が平均サイズと言う30cm級のシロアマダイだった。
同じく1投目に鈴木さんもエキサイトゲームXR 73MH195で微細なアタリをとらえて巻き上げると、海面に現れたのは小ぶりのシロアマダイ。
なんと1投目で2人してシロアマダイを手にしてしまった。
こうなると名手2人はエサを試し、エサによってアワせるタイミングが異なる点やサイズの傾向、底の感触などを探りつつ数を重ねていく。
このとき手の代わりとなるのが竿。アマダイ釣りにおいてはアタリや海底の情報を得るための感度、小づきや聞きアワセの操作性、そしてやり取りでの柔軟性に優れる7:3調子が定石とされるが、関東の鈴木さんは「深く曲がってよりゲーム的に楽しめる」エキサイトゲームXR 73MH195を、関西の吉田さんは「オモリ負荷とパワーに余裕があって安心感もある」ミッドゲームXR 73MH190をチョイス。
優れた基本性能に加わる「楽しさ」と「余裕」。関東、関西らしい選択ともいえそうだが、どちらもシロアマダイ釣りでは最適解だったようだ。

初めての釣り場、初めての魚にどうアプローチするか。が今回のテーマ

紀州田辺でシロアマダイ乗合が始まって2シーズン。和歌山でも突出した魚影の濃さを誇る

鈴木さんが用意したのは関東のアマダイ用と同仕様の仕掛け

片テンビンにオモリは50号

エサはアオイソメの実績高し。オキアミはほとんど使用せず

ホタルイカをツボ抜きして付けると大型に効くとか
【シロアマダイの釣り方】

①海底は砂泥底。数回オモリで小づいて砂煙でアピール

②静止させてからゆっくり聞き上げていく

③アオイソメを使っている時はアタリがあっても即アワセせず、強いアタリを待つ
タックルの作法
情報を確かめながら釣りを組み立てるには感度と操作性に信頼のおけるロッドが不可欠。

【ミッドゲームXR 73MH190】

本体の基本構造に軽量・高強度を実現するスパイラルXコアを採用。ブレない誘いとファイトが可能

高感度カーボンソリッドタフテック∞を採用しハイパワーXソリッド構造で補強した穂先は速潮でもネジレを抑え細かいアタリを伝えてくれる

カーボンモノコックグリップにより海底の感触が増幅して伝わってくる

前方のトリガー部に中指をかけてパーミング

前方のトリガー部に人差し指をかけてパーミング

操作性と安定性を向上させ、疲労を軽減させるXシートテクニカルガングリップ

守備範囲の広いミッドゲームはロッド選択に悩む人におすすめのシリーズ

【エキサイトゲームXR 73MH195】

フルカーボンソリッドブランクスは美しいカーブを描きながら感度と軽快性も備え持つ

手感度を増幅させるカーボンモノコックグリップ

エサとアワセのタイミングをアジャストして数、型ともに伸ばしていく
【フォースマスター600で快釣!】

【フォースマスター600】

PE2号300mのラインキャパシティと手巻きでの扱いやすさと操作性に加え、先進機能を満載
【タッチドライブスピードロックで直感的なやり取り&バラシ軽減】

タッチドライブを押している間は増速

タッチドライブから指を離せばあらかじめ設定した中間速まで減速

【探見丸スクリーン】
探見丸搭載船であれば子機がなくても探見丸情報をカラー液晶で見ることが可能。アマダイ狙いでは水深と底質の変化がヒントになった


食の作法
シロアマダイのお造り二品
~刺身と松皮造り~

①3日ほど寝かせたシロアマダイを三枚におろしてサク取り。背中側は皮を引いて刺身、腹側は皮を引かずに松皮造りに

②松皮造りは皮目にサッと熱湯をかけて

③氷水に浸し、水分を拭き取ったら少し厚めに切る

④皮を引いた普通の刺身は薄めに切る

【取材協力】和歌山県田辺江川港・海凰丸
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