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2025/07/15

コラム

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対馬のライト&スーパーライトジギングで実力を検証! NEWツインパワー XD×山本啓人

対馬のライト&スーパーライトジギングで実力を検証! NEWツインパワー XD×山本啓人

ジギングのエキスパート・山本啓人さんが、秋口の対馬で青物、クエ、マダイを狙った釣行をレポート。今回使用したリールは、低慣性ローターによるテクニカルな操作性と、ツインパワー譲りの剛性感を兼ね備えた新型『ツインパワー XD』。繊細なジグ操作と、大型魚とのやり取りに必要なパワーが求められるライトジギング/スーパーライトジギングの現場で、その性能を検証した。

ライトジギングでスタート

ベイトが小さめの情報から、パイロットルアーに『オシア センターサーディン』90gを選択。

ベイトが小さめの情報から、パイロットルアーに『オシア センターサーディン』90gを選択。

秋の対馬は、さまざまな魚種が狙えるフィールド。山本さんはまず、パイロットルアーとして『オシア スティンガーバタフライ センターサーディン』の90gを選択。小型のベイトが多いという情報をもとに、このサイズを基準に広く探っていく戦略だ。潮と風により船がどのように流されるかを見極めながら、状況に応じてジグのウエイトやカラーを調整していく。
水深は56mと浅く、ターゲットとなるのは浅場に入ってきたヒラマサ、ブリ、クエ、マダイ。タックルは『オシアジガー LJ S62-2/FS』のロッドに、新型『ツインパワーXD4000HG』をセット。ラインは『オシア8』の1.5号に、『オシア マスターフロロリーダー』8号を接続。リールのギア比は、釣りの状況を見ながらHGのハイギアとPGのパワーギアを使い分けていく。またヒラマサはトップにも出る季節のため、上の層まで探っていくという。

インフィニティループが生む操作性

インフィニティループはキャスティング以外のメリットも多い。竿の暴れも抑えるという。

インフィニティループはキャスティング以外のメリットも多い。竿の暴れも抑えるという。

ツインパワーXDは操作性と耐久性という相反する性能を両立させており、ライトゲームで一発大型を狙うときにこそ使いたいリールだと山本さんは言う。
「『ツインパワーXD』には、ステラに搭載されている先進技術が多数盛り込まれています。中でも注目は、密巻き機構『インフィニティループ』。スプールにラインが緻密に巻かれることで、キャスト時の放出抵抗が低減されるのはもちろん、ボトムにジグを沈める際のライン放出もスムーズ。ドラグ作動時の滑り出しも良くなります」
さらに、ローターの軽量化を実現する「マグナムライトローター」や、巻き上げ時の抵抗を軽減する「インフィニティドライブ」、高精度な噛み合わせを可能にする「マイクロモジュールギア」なども搭載。これらが相まって、ジグ操作に求められる繊細なスピードコントロールがしやすくなり、よりテクニカルな釣りを展開できるようになる。
「使用した4000番は、下の番手の使用感でありながら安定感は5000番クラスと感じますね」

風と潮に翻弄されながらも工夫を重ねる

ジグにカツオらしき歯形がついてきたが、状況は芳しくない。

ジグにカツオらしき歯形がついてきたが、状況は芳しくない。

この日は風が強く、ジグにカツオと思われる歯形が残るも、青物のアタリはなかなか得られない状況だった。山本さんは、風の影響で糸が出過ぎて根掛かりのリスクが高まることを避け、ジグを2〜3回落としたら早めに回収するスタイルで探っていく。そして魚がなかなか上のレンジまで追ってこないと判断し、巻き上げトルクを重視してリールをパワーギアモデルに変更。ジグのアクションを横方向にしっかりと出しながら、細かくレンジを刻んでアプローチしていく作戦だ。また、シャクリ方も強め、ふわふわと動かしたり、リトリーブを交えたりしながら魚の反応を探っていく。
そしてこのような操作を支えるのが、XDの持つ高い操作性だ。軽量ローターと低抵抗ギアによって、巻き取りのピッチ変更もスムーズ。山本さんは、重めのジグを使う釣りには従来のツインパワーを、繊細な操作が必要なジギングにはXDを選ぶことが多いと話す。

カラーを変えてスギをキャッチ

ヒットしたスギ。スローなワンピッチに何度もアタってきた。対馬では珍しい。

ヒットしたスギ。スローなワンピッチに何度もアタってきた。対馬では珍しい。

ポイントを移動した先でも海の状況は厳しく、潮が動かず風も強いまま。ジグに変化をつけようと、これまで使っていた『オシア スティンガーバタフライ ぺブルスティック』150gのシルバーミラーから、『Sパープルシルバーゼブラグロー』にカラーチェンジ。曇天で光量が少ない状況に対応するため、グロー系を選択した。
ジグを沈めてシャクリを入れ始めると、すぐにヒット。「スギだ! こいつは本当によく走るんですよ」と山本さん。ドラグの滑り出しもスムーズで、安心してファイトできたと話す。
XDには、耐久性と滑らかさを両立する「デュラクロスドラグ」が採用されている。フェルトとカーボンの長所を併せ持つこのドラグシステムは、大型魚とのファイトでも高い信頼性を発揮する。

ファイトを支えるアンチツイストフィン

ラインのたるみを巻き込まず、かつラインローラーの位置どおりに糸が巻ける。

ラインのたるみを巻き込まず、かつラインローラーの位置どおりに糸が巻ける。

この日の風速は10m前後。強風下でPEラインが風にあおられると、スプールに巻き込む際にたるみが生じ、キャスト時やファイト時にトラブルの原因となる。XDに搭載されている「アンチツイストフィン」は、ラインローラー下部でラインのたるみを制御し、ラインがあるべき位置に正確に導かれるようサポートする機構だ。
「たるみを巻き込まず、しっかりとテンションを保ったままラインが巻かれることで、魚の急な走りにも対応してくれます。キャストをしないボートジギングでもこの機能は有効です」

速巻きからのヒットで大型マダイをキャッチ

速巻きからのワンピッチでヒットした大型のマダイ。

速巻きからのワンピッチでヒットした大型のマダイ。

寒さと強風のなか、ついに強烈なアタリが訪れた。
「マグロか?4kgくらいあるかも」と山本さんが語るほどの引き。上がってきたのは大型のマダイ。水深約40mで、速巻きからのワンピッチで喰わせた。そしてスムーズに作動するドラグと、安定した巻き上げによって、難なくキャッチに成功。「インフィニティクロス」によるギア耐久性の高さと、初期性能を長期間維持する滑らかな巻き心地が、情報を感知する繊細な釣りにおいて大きな強みとなる。
「初期の性能を長く保ち、海中の変化をしっかり感じることができます。かつ大型魚にも対応します。信頼できる性能となっています」

スーパーライトでも性能を発揮

スーパーライトジギングに切り替え、ヒラマサがヒット。

スーパーライトジギングに切り替え、ヒラマサがヒット。

その後、20〜30mの浅場でアタリを得た。使用していた150gのジグでは反応が悪いと山本さんは判断し、スーパーライトジギングに切り替える。ロッドは『オシアジガーSLJ S63-0』、リールは『ツインパワーXD 4000PG』、ラインはPE1.2号にフロロリーダー6号をセットし、ジグは『センターサーディン』70gをセットした。
そしてジグを沈め、シャクリを入れ始めてすぐにヒット。上がってきたのはヒラマサだった。
「スーパーライトジギングでテクニカルに探っていくには、XDが最適。細かくジグを動かす、ハンドルを止めるといった操作がとてもやりやすいですね」と山本さん。

ラインローラーの進化と信頼性

オフショアの釣りでは移動中にも潮をかぶる。

オフショアの釣りでは移動中にも潮をかぶる。

今回のモデルは「Xプロテクト」のラインローラーがより強くなっている。オフショアの釣りで、今回の釣行ように荒れた海況では、移動するだけでタックルが潮をかぶる。。山本さんのように釣行の多い人は、釣行後にすぐ洗えないこともある。新しくなったラインローラーは、回転時に発生する遠心力で海水を弾き出す構造。塩ガミや回転不良といったトラブルを防ぎ、安心して使用し続けられるのだ。
「潮が噛むと音鳴りなどのトラブルにつながります。糸に常に接している大切なパーツなので、信頼できるのは嬉しいですね」

大物への夢を掻き立てるリール

魚が上ずっていると感じ、中層のやや上で見事ヒラマサをヒットさせた。

魚が上ずっていると感じ、中層のやや上で見事ヒラマサをヒットさせた。

その後、ポイントを沖側に移し、山本さんはライトジギングタックルに戻した。すると狙い通り、再びヒラマサをヒットさせた。
「今回はいろいろな魚に出会うことができました。リールの巻き取りパワーやドラグ性能の良さも実感でき、スーパーライトジギングもライトジギングも快適に楽しめました。XDは信頼できるリールなので、ストレスなく釣りに集中できます。これからもこのXDを使って、さまざまな海で大物を狙っていきたいと思います」

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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