2024/09/20
コラム
玄界灘ヒラマサを解説! ダイブフラット240F×田代誠一郎
凄腕キャプテンでありアングラーであるシマノインストラクターの田代誠一郎さんが、自己記録となる40kgオーバーのヒラマサをキャッチしたのが、自身が監修し2023年秋に発売されたダイブフラット240F。すでに多くの実績を誇るモデルである。そこで、あらためてそのルアーの特徴、使用方法を春の玄界灘を舞台に解説してもらう。
春の玄界灘ヒラマサ
ヒラマサキャスティングの醍醐味は、大型ヒラマサがプラグに「バーン」とヒットする瞬間。そして、そのあとにロッドに伝わる振動、そして強烈な引き、ファイトの緊張感。今や、多くのアングラーがこの一瞬、そして釣り上げた時の達成感の虜になっている。
「春の玄界灘では、ヒラマサは色々なベイトを捕食しています。そのため、ルアーの大きさ、引くスピードなど、様々な戦略を練っていく必要があります。魚がいても、口を使ってくれないということが多々あります。そのようなテクニカルな部分があるのも楽しい部分のひとつだと思います」(田代)
最初に田代さんが選んだポイントには、鳥が舞い、今にもヒラマサが出てきそうな雰囲気の場所。オシア ダイブフラット240Fを船の逃れ、鳥の動きを見ながらキャストしていく。
大きなダイビングで、動きと波動で水中でアピール
240mm、138gのダイブフラット240F。名前の通り、サイドに大きなフラット面があるのが特徴だ。
「浮き姿勢が立ち気味で、よく水を噛む性能により、ダイビングの動きをかなり大きく演出します。安定したアクションを出すことができ、フラッシュブーストはあえて入れず、横、下の面がフラットになっているデザインです。動きの基本は、S時を描きながらヒラを打ってアピールする感じです。内部にはラトルが入っており、音でもアピールします。アクションを入力すると分かるのですが、しっかり潜って動きます。水中の中でフラッシングと波動でヒラマサへアピールします」
春、夏、秋と有効なルアーであるが、その中でもフラついているベイトがいる状況で特に効果的だと田代さんは言う。シイラやダツが水面を飛び跳ねながら逃げている状況では、それを追いかけて攻めていけるが、潮目などでフラフラと泳いでいるベイトを下から突き上げて捕食するパターンもあり、そんな時はどう泳いでいるのか判断しづらく読みにくい。そんな潮目や潮の流れの速い場所に、このダイブフラット240Fを投げてユラユラとアクションさせるとバイトに繋げられることが多いとのこと。さらにサイズ、そしてフラット面により、アピール力が強い。また速い動きのノンストップジャークでもしっかりとロールアクションが出せるため、さらに速く動かし水面をバシャバシャと白泡を上げながら動かしていく使い方もできる。
ダイブフラット240Fの操作方法の基本
基本的な操作方法は、これまでのダイビングプラグと同様、水中に潜り込ませてアクションさせる「ワンピッチ&ワンジャーク」。ダイブフラット240Fは、速めでも遅めでも、水噛みが良く、しっかりとダイビングしてから左右にクイックに動いてくれる。またミヨシやトモならロングジャーク、胴の間ならショートジャークで動かしていくが、どの釣り座でもしっかりとしたダイビングアクションを演出してくれる。
フックの組み合わせ
田代さんは、韓国・済州島の遠征時、このダイブフラット240Fのプロトを持ち込み、それで40kgオーバーという自身の記録となるヒラマサをキャッチした。その釣行時、地元アングラーたちはシングルフックをメインに使用し、オールリリースであったことから、それに合わせて田代さんもシングルフックを装着。普段はトレブルフックを使用することが多い田代さんだが、シングルフックでも動きの良さを実感したという。
ちなみにシングルフック装着時のほうが、アクションが強めに出るとのこと。同時に波動も強い。一方、トレブルフックは水噛みが良くなることで動きが抑えられるが、しっかりと潜る。どちらが良いというのではなく、状況に合わせて使い分けたい。
別注ヒラマサ145 フラッシュブーストもオススメのアイテム
2023年、別注ヒラマサ145Fに、フラッシュブーストが搭載された。ベイトが小型の時に活躍する、田代さんもオススメのモデルだという。
「水噛みが良いモデルです。浮き姿勢を、フラッシュブースト無しのモデルより立気味に調整しています。力強く動かしても、緩く動かしても、よく泳ぎます。またPG、HG、XGと、どのギヤ比のリーリングにも対応してくれます」
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