2023/08/22
コラム
ヒラマサキャスティング入門 ルアー操作編 田代誠一郎
季節別の傾向
ルアーの基本操作①:ダイビングジャーク
田代さんが考えるルアー操作の基本は、その季節、そのタイミングに合ったベイトの動きに合わせる“マッチザベイト”による、①ダイビングジャーク、②ショートジャーク、③ロングジャーク、④ノンストップジャークの4つ。中でも最もベーシックなのがダイビングジャークだ。単調な繰り返しではなく、波の状態に合わせて強弱を付け、ルアーが転がらないようにするのがキモ。
ルアーの基本操作②:ショートジャーク
ダイビングジャークとは逆に、短いストロークでロッドをあおるのがショートジャーク。ナブラがあって飛沫が残っている状態など、魚の捕食位置でルアーを長い間ステイさせて気付かせて喰わせるイメージで使うのが基本だ。潮波、逆風、横風のように、波を下る状態で大きく長くジャークをするとルアーが転がりやすいので、ショートジャークが最適。ポッパーのような短い移動距離で動かせるルアーもショートジャークにマッチしている。
ルアーの基本操作③:ロングジャーク
ロングジャークは、ダイビングジャークをさせた後にリールを巻いて、ルアーを水面下に潜らせる操作法で、水面下を泳ぐサンマ、シイラ、ダツ、トビウオなどを捕食している時に有効だ。特にトビウオは逃げる時に飛ぶので、飛ぶ前に仕留めたいヒラマサのスイッチを入れるのには最適だ。
ルアーの基本操作④:ノンストップジャーク
名前の通りにノンストップで高速巻きを続けるのがノンストップジャーク。田代さんの代名詞とも言えるアクションで、捕食モードに入っていないヒラマサにも強制的にスイッチを入れることができる。潮が速い時、ルアーの巻きが追い付かない時、朝マズメ、夕マズメの一流し目など、広域を短時間で探るには最適だ。やり続けるには体力が必要だが、ハンドルで引っかけてロッドを曲げて、その反動をルアーに伝えるように動かすと疲れにくくなるので意識して引いてみよう。
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