2023/08/21
コラム
キハダ オフショアキャスティング入門 パターン編 鈴木斉
フォルム、ファイト、スケールと“圧倒”という言葉がふさわしいアングラーの憧れ、キハダ。そんなターゲットを手にするためのキャスティングゲームのスペシャリスト、鈴木斉によるオフショアキャスティング講座。第2回は、キハダ狙いの2大パターン“誘い出し”と“ナブラ撃ち”攻略編。憧れを現実にするハウツーがここに。
誘い出し①:ルアーのサイズ
誘い出しとは、ルアーの持つ集魚力によってキハダを寄せる方法で、大きなルアーで広範囲から探るのが基本となる。オシア 別注平政220Fフラッシュブースト、オシア バブルディップ220Fフラッシュブーストなど、20㎝以上のルアーを大遠投して広域からサーチする。ただし、捕食するベイトによっては大型のルアーに反応しにくい時もあるので、190F、160F(小型のトビウオサイズ)、さらにキハダタックルで扱えるミニマムサイズの140F(カタクチイワシサイズ)と、サイズダウンしていくのがマッチザベイトのセオリーだ。
誘い出し②:ターゲットのレンジ
キハダマグロのレンジが深く、水面のルアーを見つけてから浮上して喰ってくる場合には、ポッパータイプのルアーが強い。アピール力を全面に出すならオシア バブルディップ220Fフラッシュブースト。サイズ感で喰い渋った場合は、180Fにすることで一気に喰いが立つこともある。また、オシア ヘッドディップ175Fジェットブーストのような、小型でありつつも飛距離が稼げてアピール力が大きいルアーが活躍することも多い。ポップ音と泡を際立たせるならオシア スポウター120F。どのルアーもキハダを浮かせて喰わせられる力を持っている。
誘い出し③:独自のアクション
シイラやダツのような長くて大きいベイトを捕食している場合は、ルアーも大きくするのがマッチザベイト。オシア ワイルドレスポンス240Fは、240㎜の長さと細さから、他のルアーにはないアピールで魅せる。サンマパターンにも強い。オシア ロケットダイブ187Fの水中でS字を描くようなアクションもまた独特で、これでしか反応しないシチュエーションもあるので準備しておこう。
ナブラ撃ち①:マッチザベイト
ナブラ撃ちとは、キハダがベイトを捕食している場所とタイミングにルアー入れ込んで喰わせる狙い方で、ルアーはベイトの大きさに合わせること、そしてルアーを認識しにくいナブラの真ん中ではなく、両サイドに投げることが基本だ。イワシがベイトであればサイズは10から20㎝。平均よりもやや大きめの目立たせる意味でも鈴木さんが使うのが、オシア ヘッドディップ175F・140Fフラッシュブースト。オシア 別注平政160Fフラッシュブースト、別注平政160Fもカタクチイワシ、マイワシ、小サバがベイトの時には必須だ。
ナブラ撃ち②:移動距離
ナブラの範囲を外すと意味がない攻め方になるので、短い移動距離で確実にアピールできるポッパータイプは外せないアイテムになる。オシア バブルディップ220Fフラッシュブースト、バブルディップ180F、スポウター120Fは、誘いと待ちを短距離&短時間で繰り返せる効率的なルアーだ。
ナブラ撃ち③:捕食場所
ナブラはあるがキハダが水面まで出てこない場合には、水面直下を攻められるシンキングタイプのルアーが効果的。オシア サーディンボール130S・150Sフラッシュブーストを5秒程度のカウントダウンでフォールさせ、反応が無ければゆっくり巻き上げてフォールを繰り返し、ベイトボールの範囲から外れたら撃ち直す。巻き上げ時にもバイトはあるので集中しよう。
ナブラ撃ち④:ミニマムベイト
それでも喰わない場合、多くはベイトが10cm以下のことがあるので試してみたいのが、オシア マンマサーディン90S・90HS。シンキングタイプのルアーのように、ベイトボールの周りに沈めて、反応がなければゆっくりただ巻きで上げて落とすを繰り返す。いずれの場合もナブラ撃ちではキハダは捕食モードに入っているので、奇をてらわず、ルアーの特長を活かして喰わせるイメージで使うのがベストだ。
関連記事
RELATED COLUMN