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2025/02/04

コラム

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曲げて獲る!エキサイティングなジギングが楽しめるゲーム タイプJ フルベンドモデル 山本啓人×久米島

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エキサイティングに曲げて獲る! ゲーム タイプJに待望のフルベンドモデルが登場した。 ロッドを曲げて魚とやり取りする、そんなエキサイティングなジギングゲームをより多くのアングラーに楽しんでもらうために作られたモデルだ。ジギングでキハダの釣果が臨める久米島に、山本啓人さんが挑んだ。

マグロを求めて久米島へ

フルベンドモデルとして先行して発売されたオシアジガーフルベンドは、フルソリッド構造ながら、チューブラーに迫るレスポンスを追求したモデル。一方、ゲーム タイプJ フルベンドは、より“ソリッドらしさ”を感じられる粘りを持たせたモデルだ。ベテランはもちろん、フルソリッドに初挑戦するアングラーでもしっかりとジグを跳ね上げ、思い通りのジグアクションを演出することが可能。シマノインストラクターの山本さんが、そんなゲーム タイプJ フルベンドを携え、毎年のように訪れている沖縄県久米島へと釣行。狙うはキハダをメインに、メバチ、ビンチョウだ。ちなみに久米島は、島の周囲に幾つものパヤオが設置されており、そのパヤオを遊漁にも開放している。キャスティング、ジギングともにキハダを狙うことができる。

島の周囲に海上、水中にパヤオ(浮魚礁)が幾つも設置されている久米島。そこに小魚が付き、それを狙いにフィッシュイーターが集まる。

島の周囲に海上、水中にパヤオ(浮魚礁)が幾つも設置されている久米島。そこに小魚が付き、それを狙いにフィッシュイーターが集まる。

フルベンドは曲げてファイトが楽しめるロッド。ゲーム タイプJ フルベンドは、キハダ、メバチ、ビンチョウ狙いに最適なモデルだ。

フルベンドは曲げてファイトが楽しめるロッド。ゲーム タイプJ フルベンドは、キハダ、メバチ、ビンチョウ狙いに最適なモデルだ。

ゲーム タイプJ フルベンドの特徴

「毎年来ているのですが、やっぱりキハダの大きいサイズを釣りたい。40kg、50kg、60kg、70kg、80kgと大型になる魚なので、自分の中でどのくらいまでのサイズが釣れるか、チャレンジですね。また、この釣りは中層を探る釣りで、それが面白いので」
ちなみに今回使用するゲームシリーズのタイプJ フルベンドは、オシアジガー フルベンドで多くのユーザーから高評価があったことも開発のきっかけ。フルベンドを「もっとみんなの手の届きやすいように」という思いもあり開発したモデルだという。
「オシアジガー フルベンドみたいに細かい、器用なことはできないのですが、フルソリッドロッドでしっかりと曲げてファイトすることが味わえ、ヒット後にしっかりとプレッシャーを掛けられます。曲げ込んでも怖くない。さらに身体の疲れが少ない。そして魚をバラしにくい。魚の動きに、ロッドがしっかりと追従してくれます。キハダには、適したモデルだと思います。ファイトが楽しいロッドです。」

ゲーム タイプJ フルベンドは、フルソリッドロッドでありながら、しっかりとジグを跳ね上げ、ヒット後は曲げて、魚にプレッシャーを掛けられる性能を備える。

ゲーム タイプJ フルベンドは、フルソリッドロッドでありながら、しっかりとジグを跳ね上げ、ヒット後は曲げて、魚にプレッシャーを掛けられる性能を備える。

フォール主体の攻め方

実釣スタート。船長の指示ダナである100mより深い場所にジグを沈めていく。
150mまでジグを沈め、80mほどまで探る。
タックルは、ロッドがゲーム タイプJ フルベンド B60-4、リールはオシアジガー LD2500MG、ラインはオシアジガー MX4 PE 5カラー 1200m 3号+オシアジガー マスターフロロ18号。ジグはオシア スティンガーバタフライ サーディンウェーバー200gゼブラグローだ。
「ロッドのパワー、ライン、リーダー、ジグと、久米島に来たときにいつも最初に落とす組み合わせです。ここから潮の加減、フォールの速さを見て、ジグのウエイトを変えていくに従って、ロッドを5番にするか3番にするか調整していきます。また200mレンジで喰う状況の時は、5番。100mより上で喰う時は3番をよく使います。」
誘い方の基本は、ロングフォール。ただ長き距離を同じように探っていると見切られる可能性があり、さらにアングラーも疲れる。そこでタナの移動はゆっくり目のワンピッチジャークを入れて探っていく。

マグロ類はジグのフォールの動きに反応する。大きくシャクリ、しっかりフォールを入れる誘いを繰り返す。

マグロ類はジグのフォールの動きに反応する。大きくシャクリ、しっかりフォールを入れる誘いを繰り返す。

ゲーム タイプJ フルベンドは#1〜#5のラインナップ。キハダ狙いであれば、#4をメインに、タナの水深、潮流などで調整する。使用ジグによって、#3、#5をセレクトする。

ゲーム タイプJ フルベンドは#1〜#5のラインナップ。キハダ狙いであれば、#4をメインに、タナの水深、潮流などで調整する。使用ジグによって、#3、#5をセレクトする。

リールはフォールの距離を考えてセレクト

リールは、オシアジガー LD 2500MG。なぜMGタイプなのか。
「シャクリを入れた後の巻きが、ハイギアだと大きすぎてしまいます。巻き過ぎでフォールの距離を取ってしまう。そのためキハダ、ビンチョウ狙いの時は、いつもMGをセレクトしています。」
また100m前後の水深では、1/2で巻いてフォールを入れることもあるという。
「必ずフォールの時間を取ってあげることが大切です。」
ここで潮の加減で沈みが悪いと感じ、ジグを250gに交換。
「深い場所も探りたいのと、一回一回のフォール速度を上げて反応を見てみます。」
するとフォールでラインが止まった。ヒットだ。キハダはヒットと同時に走る。そのため山本さんは、オシアジガー LDのドラグレバーのストラクポジション時のドラグ設定を緩めに設定している。強烈なファーストランでラインブレイクしないようにするためと、長い距離を走らせ、キハダをある程度疲れさせるためだ。
ロッドエンドを腹に当て、ロッドの曲がりで魚にプレッシャーを掛けるとともに、ゆっくりとしたポンピングで浮かせていく。上がってきたのは、キハダと思いきやゲストのワフー(カマスザワラ)であった。

リールはレバードラグのオシアジガー LD。レバードラグであれば、魚動きに応じて、瞬時に的確なドラグ調整ができる。

リールはレバードラグのオシアジガー LD。レバードラグであれば、魚動きに応じて、瞬時に的確なドラグ調整ができる。

ファーストヒットは、キハダと思いきやワフー。力強い走りをみせた。

ファーストヒットは、キハダと思いきやワフー。力強い走りをみせた。

ソリッドらしさをあえて残した設計

「ゲーム タイプJ フルベンドは、シャクリを入れやすい。ティップ側に張りを持たせて、誰でも使いやすいロッドになっています。特にワンピッチがしやすい。オシアジガー フルベンドは、フルソリッドだが、チューブラのような作り方をしています。ゲーム タイプJフルベンドは、フルソリッドらしさを残すコンセプトで作ってあります。しかし、フルソリッドの弱点であるダルさ、ネジレ、重さを極力排除したかったので、シマノのテクノロジーで芯は細く仕上げ、オシアジガーフルベンドと同じように、しっかりとカーボンで補強をして、デメリットを払拭することを考えて設計しています。オシアジガーフルベンドと比べると、ソリッドらしさが残っているので、シャクリやすく、より曲がる性能になっています。」
今回のフルベンドには、シマノが誇る高強度カーボンソリッド タフテック∞を芯材に、最外層をハイパワーX構造で補強したハイブリッドブランクス。これによりソリッド構造の弱点であった「ブランクスがねじれる」「反発が弱く、ジグが動かない」「魚が上がらない」というネガティブ要素を払拭している。
「今回のゲーム タイプJフルベンドは、オシアジガーフルベンドをゲームシリーズに落とし込んだのではなく、曲がり方、カーボンの素材、全て考え直してゲーム タイプJフルベンドとして一から再設計。器用なロッドというより、本来のジギングを楽しめるフルソリッドロッドに仕上げられています」

フルソリッドロッドのマイナス要素を無くすために、高強度カーボンソリッド タフテック∞を芯材に、最外層をハイパワーX構造で補強。

フルソリッドロッドのマイナス要素を無くすために、高強度カーボンソリッド タフテック∞を芯材に、最外層をハイパワーX構造で補強。

穂先はしなやかだが、バット部分はパワーがしっかりあり、魚の動きを吸収。

穂先はしなやかだが、バット部分はパワーがしっかりあり、魚の動きを吸収。

フルベンドであれば、ロッドエンドを腹に当てて、ゆっくり上げることができる。アングラーにやさしい。

フルベンドであれば、ロッドエンドを腹に当てて、ゆっくり上げることができる。アングラーにやさしい。

全てフルソリッドになっているのではなく、リールシート部分はチューブラーを採用して反発力を上げている。

全てフルソリッドになっているのではなく、リールシート部分はチューブラーを採用して反発力を上げている。

グリップは、肘当てジャークにも対応するフラット仕様。肘からズレにくく、ジャークにより集中できる。

グリップは、肘当てジャークにも対応するフラット仕様。肘からズレにくく、ジャークにより集中できる。

ソリッドロッドでありながら感度も高い

反応が出ている層を探り続ける山本さん。するとジグを跳ね上げ、上がりきった瞬間にアタリがあった。フルソリッドの感度が悪いロッドでは、この時のアタリは取りにくい。ただゲーム タイプJフルベンドは、シマノのロッドテクノロジーとカーボンによる補強によって、一瞬の変化をしっかりと把握できると言う。
一匹目のキハダは太さのあるプロポーションの良い個体だった。
続けて200mから130mまでの層を探っていく。ジグをまずは200mを目指して落とす。
「フォールで当たらないかなぁ」と呟いていると、落とし込んでいるジグが止まった。素早く糸ふけを取りつつ、巻き合わせでフッキング。キハダは少し喰い上げた動きを見せたが、素早くラインを巻き取り対応。その後、キハダならではの走りを慌てずにクリアし、止まってからは巻き上げに転じた。しっかりとロッドを曲げて徐々に距離を詰めていく山本さん。そして見事、キハダをキャッチした。

キハダのファーストヒット。丸々としたプロポーションのよい個体。

キハダのファーストヒット。丸々としたプロポーションのよい個体。

続けて、良型がフォールでヒット。ゲーム タイプJフルベンドが一瞬の変化をしっかりと捉えた。

続けて、良型がフォールでヒット。ゲーム タイプJフルベンドが一瞬の変化をしっかりと捉えた。

深場、重いジグでもしっかり操作が可能

これまでのタナではアタリが遠いことから、水深260m、270mほどまで落としてみることに。ジグをサーディンウェーバーの290gに変更。ゆっくりと大きなシャクリ、フォールを入れ、さらにショートのワンピッチで動かす。ゲーム タイプJフルベンドは細かな操作ができるパワーを十分に備えている。すると250mでひったくるようにヒットしてきた。ファイト中に、「それほど大きくないね!」と言う山本さん。上がってきたのはビンチョウだった。

ゲーム タイプJフルベンドで久米島のマグロゲームを堪能した山本さん。最後に「ゲーム タイプJフルベンドは、まだソリッドロッドを使ったことのない人にもオススメのロッドです。またやり込んだ方でも、オシアジガーフルベンドとは違うゲーム タイプJフルベンドの良さを感じられると思います。いいロッドに仕上がっていると思いますので、ぜひこのロッドでいろいろなターゲットを狙って楽しんでください。」と語り、釣行を終えた。

ソリッドロッドは、重いジグを使用すると、その柔軟さによってジグをイメージ通りに動かせないものもある。ゲーム タイプJ フルベンドは、タフテック∞、ハイパワーXフルソリッドにより、細かな動きも操作可能。

ソリッドロッドは、重いジグを使用すると、その柔軟さによってジグをイメージ通りに動かせないものもある。ゲーム タイプJ フルベンドは、タフテック∞、ハイパワーXフルソリッドにより、細かな動きも操作可能。

100m前後の反応は喰いが悪いことから深場を探るとビンチョウがヒット。ゲーム タイプJ フルベンドは、久米島以外のマグロフィールドでももちろん活躍するロッドだ。

100m前後の反応は喰いが悪いことから深場を探るとビンチョウがヒット。ゲーム タイプJ フルベンドは、久米島以外のマグロフィールドでももちろん活躍するロッドだ。

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

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ロッド

ゲーム タイプJ フルベンド

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リール

オシアジガー LD

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ルアー

スティンガーバタフライ サーディンウェーバー 100g~500g

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