2025/01/29
コラム
ホームである伊豆半島の磯を本気で挑み、デカイカ連発! 芝賢
首都圏からのアクセスがよく、豊かな自然を残す伊豆半島。そこに魅了され多くのアングラーが訪れてプレッシャーは高いが、状況をしっかり読み、ハマるとデカイカが乱舞することでも知られている。この伊豆半島をホームとするシマノエギングモニター芝賢。アングラーとフィールドのポテンシャルを最大限に引き出した本気の釣行に密着した。
川が流れ込んでいる地磯から狙う
芝さんが訪れたのは伊豆半島。首都圏から近いこともあり人気が高く、一筋縄では釣れないフィールドである。
最初に入ったのは小さな川の流れ込みで、ベイトが集まりやすいというポイント。春に狙いたい場所だ。外海に向いたところで波が高く、ウネリの影響を受ける。潮の動きによって移動する回遊してくるイカを狙っていく。
今年の伊豆半島は磯焼けが酷く、藻場が少ない。例年であれば産卵場所である藻場の近くで釣りをするのがセオリーだが、今回は回遊待ちのパターンを優先させた。
今回、芝さんが使っているタックルは下記の通り。
ロッド:セフィア・エクスチューン S810ML
リール:ツインパワー2500S
ライン:ハードブル8+ #0.6
リーダー:セフィア・マスターフロロ 3号
潮の流れが緩く、苦戦を強いられる
最初に入ったポイントではエギを着底させず、表層にいる活性が高いイカを狙っていった。
だがここでアタリがないと次は外海に面している場所へ小移動。潮の動きは緩くなっていく。この状況でエギはノーマルタイプを使うと潜りすぎてしまう。ここで芝さんが選んだのはセフィア・クリンチ・シャロータイプ。エギを流れの中に留めて誘う。カウントダウンしながら、どのレンジに流れが効いているのかを探っていく。
時間が経過し潮の動きがなくなると、エギをセフィア・クリンチ・ロングアピール・ジェットブースト3.5号(パープルケイムラ)に交換。これでボトム付近をスローに狙う。大型の個体はエギのゆっくりとした動きへの反応がいいため、じっくりと誘っていく。
キラキラしたベイトを目視し、エギをセフィア・クリンチ・フラッシュブースト3.5号(ライムブルー)にチェンジ。フラッシュブーストのフラッシングでアピールしてみる。
だがポイントを2つまわったがアタリがなく、残り時間は僅かだが3つ目のポイントへ移動。しかし、初日はここでタイムアップとなった。
地磯を見切り、沖磯へ
地磯の状況があまりにも悪いので、悩んだ結果、2日目は瀬渡しを使ってポイントをガラッと変えることにした。
潮止まりの時間からスタートしたが、チャンスは潮が動くタイミング。まずはワンドの奥側から狙っていく。だが、風が強いのが難点。最初に選んだエギはセフィア・クリンチ・エクスカウンターラトル3.5号(エビパープルK)。
「もしかしたら暗いときにワンドの奥に入っている個体がいるかもしれないのでそれを狙います」
その読み通り、まずは1匹目をキャッチすることができた。
強風時の対処法として、芝さんは極力糸を張らず、風を利用して糸を押してエギの姿勢を保つ。産卵を意識した春イカは神経質になっているため、エギの姿勢が変化すると抱かないことが多い。エギ姿勢に気をつけて釣ることが大切だと言う。アタリはラインの変化によって感じ取る。風が強い日は、風を味方につけて釣る。そして続けて、2匹目をキャッチ。
「朝、光量変化のあるタイミングはケイムラ。絶大なる信頼を置いているカラーですね」
沖磯は地磯に比べるとベイト量が濃く、イカの回遊も多い。故にチャンスの回数が増える。
まずは活性が高いイカがいる表層から探っていき、次にサイズがいい個体を釣るためにボトムをじっくり狙う。
産卵を意識したイカがいると予想するワンドの奥を狙うと、この作戦が的中して1kgほどのイカをキャッチ。使ったエギはセフィア・クリンチ・シャロー3.5号(マリンベイト)。
その後、瀬変わりを繰り返し、終了まで2時間。ラストポイントに立つ芝さん。ポイントの雰囲気はいい。
エギをしっかりフォールさせて大物を狙う。イカをしっかり掛けたが手ごたえはそれほどない。しかしデカイカが追尾してくるかもしれないので、掛かったイカをゆっくり手前に寄せる。
これを機に時合が訪れヒットが続いた。ロッドを大きく曲げたのはナイスサイズのオスの個体。使ったエギはセフィア・クリンチ・エクスカウンターラトル3.5号(ケイムラブルー)。
さらにデイゲームでは見ることが少ない3kgに迫るイカをキャッチ。
終わってみれば合計9ハイをキャッチして撮影を終えたのであった。
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