2025/04/03
コラム

ショアエギングロッドの最高峰25Sephia LIMITED 開発の道のり×湯川マサタカ

2025年、シマノショアエギングロッドの最高峰『セフィア リミテッド』がモデルチェンジ。開発にかかわった湯川マサタカさんによる度重なるフィールドテストの様子を中心に、最初に手掛けた17エクスチューン以来のエギングロッドへの思い、開発の舞台裏、完成までの道のりを描いたドキュメンタリー。
INDEX
スタートは17エクスチューン S804L+

『セフィア リミテッド』について語る湯川マサタカさん。『17エクスチューン』に原点があった。
ショアエギングロッド最高峰『セフィア リミテッド』が25年モデルチェンジ。湯川マサタカさんの意識にあったのは、最初にシマノとかかわった『17セフィア エクスチューン』のS804L+というモデルだった。
「最初にシマノと契約させてもらったとき、エクスチューンS804L+というロッドができました。自分の感覚に合うロッドで、気に入っていました。だから、どうしてもそれをリミテッドでやりたいと思っていました。エギングを20数年やってきて、回数をこなすほど疑問が出てきて、それに毎回挑んでいます。自分もまだ上達できると思っています。ですが、その中でタックルでしかサポートできないところも出てきます。そうしたときに、あのS804L+の進化したものが欲しいといういうところに辿り着きました。リミテッドをやるなら、このロッドが作りたいというのが一つの思いでした」
技術とアングラーの要求を融合

湯川さんとともに『セフィア リミテッド』を作り上げたシマノスタッフ。シマノ技術と湯川さんの要求を融合させた。
ともに開発を進めたシマノのスタッフはこう語る。
「湯川さんと詰めていく中で、全ての面で前作を超えていないとリミテッドじゃないという大前提をいただきました。もうひとつ湯川さんは曲がって楽しめるというところを、すごく大事にしています。この2つです。作る側として今回チャレンジしたいと思ってたのは、新しい材料と『スパイラルXコア』との融合がひとつです。難しいのは重々承知で、湯川さんの求めるもの、世のアングラーさんの求めるものが合致する点を見つけるべくトライしました」
フィールドテストで黒島へ

ファーストプロトモデルにタックルをセッティングする湯川さん。「ヤバイね」「テンション上がる」
最初のテストは2023年10月16日と17日、黒島で行われた。湯川さんはシマノスタッフとともに黒島へ船で渡った。用意したのは初代84L+にあたる17セフィア エクスチューンS804L+、現行セフィア リミテッドのS83L、そして開発中の2本を加えた4本だ。
タックルをセットして軽くロッドを振り、「ヤバイで」と笑う。早くも何かを感じ取ったようだ。
ガイドなども最新に近いものが装着され、さらに軽くなっていると説明を受けると「じゃあもう重心も移動してるってことだね」「(より軽い)ヴァンキッシュとかも合わせて(バランスを)見たいね」とコメント。
テストがスタートした。
S84L+のファーストプロト

「死ぬほど投げやすいね。ヤバい!」。最初のキャストで笑みがこぼれた。

「じゃあイカ釣ってみよう」と言って、数秒後にヒット。
まずはS84L+のプロトタイプを手にし、軽くキャストしてシャクってみる。
「死ぬほど投げやすいね。ヤバイ、ヤバイな。(シャクリを入れて)バランスも悪くない。(さらにシャクって)しっかり手元まで入ってくる。おお気持ちいい。これはヤバイ。うん! 凄いわ。(再びキャストして)えぐい! 向い風すよ、これ!」
終始笑顔。抜けがいい、ティップがピタッと止まる、シャクリの操作が楽、手元まで曲がる、エギの跳ねた方向までわかるという。
「ここまで仕上がってるとは思わなかった。うん、楽しい。釣りが楽しくなるロッドだね。よし、じゃあイカ釣ってみよう」
そういって投げる。沈めて最初のシャクリでヒットさせた。
17 セフィア エクスチューンと比べて

セフィア リミテッドのプロトは、シャクったときの振動が速やかに収束される。軽量化が効いている。
比較のため、ベースとなった17セフィア エクスチューンS804L+を投げてシャクってみる。
「ぜんぜん違う。もうそれ(リミテッドS84L+プロト)触ってもうたらあかん。悪くはないんやけど、なんて言ったらいえんやろ……スーパーサイヤ人なんやけど、そっち(プロト)はもう猿になってスーパーサイヤ人になってる感じ」
ふたたびリミテッドS804L+のプロトに持ち替える。
「(全身が)ずっと穂先みたいな感じ。これだけ細いのにブレないね。ピタっと止まってくれる。全然エギに負けてる感じがしない」
細く軽く、キャストやシャクリでの振動収束性が良く、かつパワーがある。
「春にレッドやりたいね。これでガツンて。めっちゃおもろいんちゃうん。にやけてくる」
リミテッドの開発を決断するまで
湯川さんにセフィア リミテッドの開発にいたる話を聞いた。
「最初の段階でセフィア リミテッドをやるという話は来ていました。でも、すでに作る長さが決まっていて「?」となりました。それならシマノさんで勝手にやってください、リミテッドは、僕は一切プロモーションしませんからって」
そうしてシマノ側から逆に、ならばどういうものがやりたいのか? と聞かれて浮かんだのが、最初に関わった17エクスチューンだった。
「あの時のセフィア エクスチューンは人気があって、思い出のある機種でもあり、今も使ってくれている人がいます。リミテッドでこそあれを復刻させてくれよと。私の欲しいと思う、思いのあるものを、シマノさんの力で一緒にやってくれませんかと。決まったものをテストするのではなく、それを作るために何ができるかお互い全力でやりましょうよと。そして、よしじゃあやろうとなったのが、今回の開発のスタートになりました」
カーボンシェルグリップのファーストサンプル

グリップサンプルの結論は「ないな」。だが、ダメな理由を明確に説明し、改善策も提案する。
86MLに新しい『カーボンシェルグリップ』を取り付けたプロトモデルでグリップ部のチェックをする。
「(現行品と持ち較べながら)ここの感触だけで言うとすっとつかみやすいし、とっつきやすいんかなって感じるけど、逆にここ(シート後部)がごつく感じる……」
結論は「ないな」。笑ってスタッフにロッドを返した。ただし、単純にダメだしするのではなく、理由を明確に説明する。フロント部分がスマートにデザインされていて見た目はいいが、相対的にリア部分が太く感じるというのだ。そして握力が前後で均等でなくなるため、1日通して使うと疲れるだろうと。リアも細くするか、フロントに膨らみをもたせるかと提案した。
スタッフも振り返る。
「今回の一つの大きな課題はもしかしたらここかなと、気づいたのもその時でした。かつ湯川さんはどこがしっくりこないかを伝えてくれるので、どう直せばいいかがしっかり分かります」
テストはあらゆる条件で

胴まで入る調子で、イカの引きを十分に味わえる。「これくらい曲がったら楽しいっすね。ヤバイ!」

ヒットした良型。このサイズを余裕で抜き上げるパワーを確認。
「じゃあ釣っていこうか。あとは掛けまくって調子見る感じだね」
キャストしてシャクり、すぐにヒット。
「よう曲がる、よう曲がる」
バットまで曲がり込む調子でイカの引きが楽しめる。それでいて良型イカを抜き上げるパワーがある。
さらに、リールをステラからより軽量なヴァンキッシュにしてバランスをみる。
「もちろんステラでもバランスはいいけど。(投げてシャクって)凄いな。重心ズレないっすね。なんで? 普通ちょっと(重心が)前寄るよね。水深があっても問題ないね」
夜の釣りも検証。アタリや潮の効き具合がしっかり感じ取れる。小型がヒットした。
「潮が動き出したら一発やね。凄いわ。いいね。暗くなってきても、きっちり捉えられる感度があるってことだからね。ナイトをする人も多いから、手感度も大事だからね。」
竿は曲がってなんぼ

強めにシャクリを入れた時に、曲がりが手元まで入り、エギの挙動がしっかり捉えられる。
翌日、早朝の堤防でキャスト。エギをさまざまな強さでシャクってみる。
「軽いものから重いものまでしっかりアクションできるのはなかなかない。それができれば、一本で釣りの楽しさを表現できる」
穂先を使った軽いシャクリと、バットまで入る強いシャクリを両方試す。
「しっかりバットに乗せてシャクリを入れるとき、手元まで入ってエギの操作感がしっかり分かる。曲がるけどパワーがあるのがいいね」
湯川さんは曲がりを重視する。
「竿は曲がってなんぼ。ここにドキドキと楽しさがある。引きを一番感じてほしい。イカなら特に、アタった瞬間、アワせたときのグッと止まる瞬間、そこからのギュン……それをどれだけ楽しんでもらえるか」
合格、それも120%の合格だという。
前作以上の高弾性素材を投入

張りが強くなりがちな高弾性カーボンを使いながら、強く曲がる竿にするのがシマノ側の課題だった。
ブランクについて、シマノスタッフは語る。
「初代のセフィア リミテッドはM40Xという材料を使っていましたが、当時は使いこなすの難しい材料で、採用を見送った機種もあるほどでした。今回はさらにその上の高弾性素材M46Xがあって、これをいかに取り入れていけるかが開発テーマでした。一般的に高弾性素材を使えば、竿は細く軽くできます。その代わりややもろくなる。そこをどれだけ克服できるかがチャレンジでした。かつ高弾性素材は非常に張りが強い。そういう材料で軟らかく感じられる竿を作るのも、今回の課題でした」
パワーと曲がりを確認する

引きが楽しめつつ、このサイズを余裕で抜くパワーもある。

大型のエソがヒット。「余裕やね、すげえな」
堤防で引き続き実釣検証。良型のイカがヒットし、曲がりを楽しみながら寄せる。かつ抜き上げるだけのパワーもある。
「いい感じですな。全然、やられてる感がないですね。あれくらい曲がっているのに、余裕というか」
ロッドパワーを見るために投げたバイブレーションプラグに大型のエソがヒット。
「余裕やねすげえな」
ロッドへの要求は言葉でしか伝えられない。しかし、それを形にして返すシマノも凄いと湯川さんは言う。
「やばいね。いろんなことが見えましたね。今後の可能性がより広がって。俺の仕事はもうこれで終わりかな。俺が(この世に)いたという証になるんで、これで終わりかもしれんね」
100%ではなく120%を目指す

本気で開発に当たってできたリミテッドのプロトを感慨深げに眺める。
「シマノに来た時、セフィアは棒みたいなロッドしかありませんでした。そんななかで最初の(17セフィア エクスチューン)S804L+を作らせてもらいました。自分の感覚を形にするのがうまくいかないところもありました。それでもいい竿ができたと思っていましたが、120%納得できるものにはなりませんでした」
この心残りをぶつけたのが今回のリミテッドだった。そのために時間がかかってしまった。
「本来このリミテッドはもっと早く世に出される予定だったと思います。けれども私は100%では嫌だといいました。ひとりの意見で納期をズラすことは、なかなか無いと思います。でも本気でいいものを作るから遅らせてでもやってくれと。そして、本気でぶつかったときに、シマノも答えてくれました。思いを形にしたいというのを汲み取ってくれました。本気で開発に当たってくれました」
S85ML+のフィールドテスト

プロト・バージョン1はバットのこのあたりから曲がりが入ってこないと指摘。

バージョン2を一発シャクって、「やるな」。合格!
S85ML+のテストは2024年1月に行われた。早朝に串本港から出船し、磯に渡る。84L+よりも強いクラスだが、硬さはML+でありながらしっかり曲るというのが湯川さんからの要望。それに対して作られたプロト・バージョン2が今回のテストのメインとなる。
まずは以前の釣行でテストしたS85ML+のプロト・バージョン1で3.5号のエギを投げてみる。
「すごく投げやすいね、この素材。でもやっぱりこの辺(バットの中ほどやや手元寄り)で曲がりが止まる」
指摘された部分に今回採用した高弾性素材が効いてしまっているとシマノスタッフが答え、プロト・バージョン2を手渡した。さっそく湯川さんがキャストする。
「こっちのほうが全然、振りが軽くなってる。重量一緒ですよね? 変わらない? 期待できそうな気がするぞ」
エギを一回シャクって開口一番。
「やるな……これはヤバいね。二重丸。全然変わってる。ちょっと感動かな。じわっとくるね」
求めるイメージがロッドと合致した瞬間

プロトの出来に、「ちょっと感動かな。ヤバイ。じわっとくるね、じわっと」
このときのことを湯川さんはこう振り返る。
「自分の求めるイメージがバシっと合った感覚、84を含めて今までやってきたこと、契約をさせてもらうきっかけになったエクスチューンの感覚など全て思い出しました。復刻されてより良くなるということは、こういうことなんだろうなと。もうひとつは自分の今後。あと(現役でいられる)10年10数年の中で、これ以上は難しいんじゃないのっていうのがきたなという感覚。そういうものが入り混じりました。この世に自分がいたという証を残せるっていう、ひとつがここにあると。みんなが関わってくれて、やっとすごいものができたという感慨深さとかね。そういうのも含めて全て」
特に17セフィア エクスチューンのS804L+の開発は、シマノとの契約の前で、納得いくものができたら契約しようということでできたというロッド。それだけに、セフィア リミテッドでのリバイバルには思い入れが強かったのだ。
カーボンシェルグリップ

グリップについて打合せ。太さの差はコンマ何mmの世界。「明らかに違う」
「こんな感じ」、そういいながら湯川さんにカーボンシェルグリップの中身を見せるスタッフ。湯川さんは「カブト虫の羽みたい」に薄いと驚く。
いくつものサンプルに、「抜ける感じ」「均等に荷重がかかる感じ」「明らかに違う」と湯川さんが感想をいっていく。
こうした違いはほんのわずか、コンマ何mmの世界。これは他の釣り竿と共通だ。今回のカーボンシェルの製法は精度が出るため、調整が可能。そうして作ったサンプルを湯川さんがチェック。グリップを握った湯川さんの横顔に、いけた! さて工場の量産はどうするか? と思ったと、スタッフはいう。
信頼できる担当者

改良グリップの説明をするシマノスタッフ。湯川さんと二人三脚でリミテッドを作った。
開発には、テスターとスタッフの信頼が大切。湯川さんは担当スタッフをこう語った。
「ヘラブナとか鮎の竿もやっている人なんですよ。めちゃくちゃ鮎釣りとかも上手い人なんです。釣りがとても上手い人で、タックルに対しての思いがすごく熱い人。こういうエギングロッドをやりたいって言った時に、普段物静かなんやけど、すごい熱い思いを持ってるから、細かく連絡くれて、こちらの思いを必死に形にしてくれようとしてくれました。夜に1時間でも時間が空いてないですかって連絡くれたりとか。そのようにして打ち合わせをしていきました。本当に信頼できる担当です」
ダメ出しシートのセカンドサンプル

新旧サンプルを握り比べる。「バシッと安定する」
2023年秋のテストで、ダメ出しをされたリールシートも改良版ができてきた。
「前回のは触ったときゴツっとした感じがあって、フィットしなかった。それがすっとフィットして、ぐっと力が入って、握り込めるようになった。シャクリを入れ続けても手が痛くないし、軽く握り込んで軽くシャクリ上げれるようになったのは大きいと思うね」
「前のは指の置きどころが無かったけど、バシっと安定する。全然滑らなくなった。手がフィットするということは、それだけ手感度が良くなるってことだから、これもかなり大きいんじゃないかな」
投げてシャクリを入れて感覚を確かめる。
「嬉しい。純粋に嬉しい。(竿全体をみながら)面白いものができた。楽しみやな。これ以上のものって、作れるんかな」
開発は一人ではできない

グリップの感触を確かめる湯川さんと、それを見守るシマノスタッフ。
グリップの改良を湯川さんは振り返る。
「自分一人では絶対できないと思う。ロッドに詳しい人がいて、カーボン巻いてくれる人がいて、デザインする人がいて、みんなが一つになって初めて一つのモノができる。自分はそれに対してこういう感覚のものが欲しいということを伝えていくけれど、真剣に向き合ってくれたと思う。ダメだということに対して、必死にやってくれたと思う。120%の完成度のロッドにするために、各自がしっかりやってくれた。やっぱ嬉しいよね。これをやりたいっていう思いを汲み取って、もうちょっとできるんじゃないかっていうところを求めて来てくれたっていうことに対しては、本当ありがたいなって思う」
S76ML+ファーストプロト

ファーストインプレッションが大切。だから、ファーストキャストは湯川さんも緊張する。
2024年9月17日、串本の磯へ渡った。この日はS76ML+のファーストプロトのテストがメイン。まだ湯川さんも触ったことがないいモデルだ。こういうときは、湯川さん自身も緊張する。
「最初のキャストででダメだこりゃってなるかもしれないし、めちゃくちゃいいってなるかもしれない。ドキドキするよね。2、3投すれば分かってしまうからね。だからファーストキャストってやっぱドキドキする」
最初の印象は重要だという。ML+パワーということで3.8号から投げてシャクってみる。
「めちゃくちゃ使いやすい。これだけ細なっても、シャキッとしてる。強いのに曲がる感じ」
セフィアの統一感

前回の素材は暴れたが、今回さらなる高弾性素材を使いつつ結果は想像以上だった。

海藻もろとも引き上げた、秋としては良型のアオリイカ。
湯川さんは、全ての竿の使い勝手を統一するようにしている。
「例えばBBからセフィア リミテッドまでの重心・バランス・感度は、重さが違ったり、より感度が良くなったりするの確か。でも、ブレがないものにしていきたいなって」
リミテッドは細く強い。
「その中で今回のリミテッドは経が細くなって強度が上がって、さらに思ってた重心のとこにバチって合ってきた。本当に細く強くなることほど理想のものはない」
120%まで詰められたから、これ以上はできない。最後の作品になってもいいという湯川さんに、シマノスタッフはいう。
「開発スタッフからは、今はまだ製品にはできないけど、ひょっとしたら製品化できるかもしれないものはあると聞いてます。まだまだ詰めていけるかもしれないです」
まだ進化の可能性はある。
こだわったロゴの配置

ロッド名ロゴはサイドにプリント。イカとの撮影で見える方向。
デザインはシリーズ共通のワインカラー。艶の感じやグラデーションで雰囲気を変えている。こだわったのはロッド名ロゴのプリント位置。ロゴをサイドに配置することによって、イカとタックルを並べて撮影したとき、ロゴが見えるようにした。このほか、竿袋の質感や刺繍にも凝った。
「どういうシチュエーションで使うか、どういう写真の撮り方するかということも考えたとき、この位置のほうがいいと思う。袋の手触りとか質感も本当にこだわらせてもらった。ロッドだけじゃなくて、全ていいよねって言えるものができたんじゃないかな」
フィーチャー&テクノロジー

『スパイラルXコア』『M46X』を用いたブランクに『Xガイド』をはじめとする最新パーツを搭載。
ブランクの特徴は『スパイラルXコア』と『M46X』素材を使用。ここにフル『Xガイド』、新形状の『カーボンシェルグリップ』が搭載され、『カーボンモノコックグリップ(ハイレゾタイプ)』も新形状になった。すべてのフィーチャーを投じたが、ここに現れない調子は使って体験してほしいとスタッフは言う。
「最初に持って一投してもらったらシャープさが分かると思います。とにかく細いんです。細くてシャープでしっかり曲がるけど、イカはしっかり獲れる。フィーチャーもありますがそういったところを使って感じてもらえたらと思います」
屋久島でナイトエギングのテスト

手感度の確認のためのに訪れた屋久島。キロオーバーのアオリイカが出た。
2024年12月、ふたたびS84L+を持って屋久島へ。目的はナイトエギングだ。現在デイゲームがメインの湯川さんだが、エギングを始めたころは三日三晩寝ずにやったこともあるそうだ。
「ナイトでやるのは、手感度を試したいから。昼でも手感度は確認できるけれど、やはり夜も使ってみないと感じないこともあるからね」
すぐにヒット。「ええ感度やな」と言いながら寄せる。上がってきたのはキロオーバーだった。
「イカパンチのアタリは当然取れるけど、パツンと弾かれたのがしっかり分かる。とんでもないね。デイゲームでは、目から取れる情報がたくさんある。でも夜はもう完全に手感度。やっぱり夜テストしないと分からない部分がある。やっぱめっちゃ高感度になってるね」
集大成としてのリミテッド

サンプルを感慨深げに見る湯川さん。「エギング人生の集大成と言える今回のリミテッドをぜひ使ってほしい」
「もう50歳近い年で、あと何年現場に出られるか、60歳を回ったときにこういう釣りができるかなと考えるときがあって、自分の技術として今が一番油の乗りどきなんじゃないかなと。自身の思いをタックルに繋げられるのは、今しかないかもって。エギング人生の集大成をここに盛り込んだわけです。10年後、もう一回、セフィア リミテッドの開発のタイミングが来て、できるかなって思っています。だから今回本当に、納得できるものが出来上がらなかったら、シマノスタッフにも理想をどんどん伝えてやってもらおうと思ってたし、できなかったらもうやめようというつもりもあった。だけど、いいものができる確信はあった。シマノの技術があるから」
そうしてできたセフィア リミテッドを、ぜひ触って、使ってほしいと湯川さんは言う。
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