2024/07/23
コラム
レッドモンスター捕獲 湯川マサタカ
エギングアングラーの憧れ、大型アカイカ、レッドモンスター。シマノエギングインストラクターの湯川マサタカさんが追い続けた、デイゲームというスタイルで、重量3,500g、胴長58cmのレッドモンスターは、いかにして仕留められたのか。その釣行を追ったドキュメント。
DAY1 逃げ場
その舞台となったのは、和歌山県串本エリア。
黒潮によるベイトが豊富な、大型のアオリイカが狙えるエギングアングラーの憧れの地でもある。
釣行初日は、強い風雨に見舞われ、うねりも強く、外海には出られない状況に。逃げ場にもなり、シーズン的にも産卵に適した湾内を選んで探ってみる。
セフィア クリンチ ロングアピール ジェットブースト(以下ロングアピール)を駆使し、いつも通りの湯川スタイルで挑んだが、想定との差異は大きく、ターゲットに出会うことはできなかった。
DAY2 ラン&ガン
回復傾向の天候で、場所こそ選ぶが、磯には出られるようになった2日目。
しっかり見せられるというスローフォールのエギのメリットを生かし、ロングアピールをボトム付近までカウントして丁寧に探っていく。
待つことが苦手であれば、まずはジグなどで水深を把握するのもありだ。
セフィアSSとロングアピールを携え、湯川さん本来のスタイル、シャローエリアのラン&ガンで良型を探していく。
その真骨頂は、歩いての山越え。
「歩いてアクセスして、価値ある一杯っていうのを獲れたらいいなという思いで来てみました」。
濁りの影響を抑えてくれる潮の動くシャローエリアを、まさしく足で見つけ出してのキャッチとなった。
DAY3 レッドモンスター
3日目は渡船で沖磯へ。小雨は降っていたが回復傾向は加速し、ボトムが目視できるようになっていた。
開始数時間で干潮となり、潮止まりを経て再び潮が動き出す。
「でかい!」。
止まらないドラグ音がサイズを物語る。イカに違和感を与えないようにドラグをさらに緩めて長期戦へ。慎重なファイトで寄せ、抱き方を確認してランディング。
「これ、やばいサイズやね」。
重量3,500g、胴長58cm、レッドモンスター。
緩やかに動き出した潮に、ロングアピールを馴染ませてフォールさせると抱いてきたと言う。
ロッド、リール、ライン、エギ、スタイル、シチュエーション。
すべてが交差した結末だった。
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