2024/07/23
コラム
鳥取のオモリグ〜鳥取県賀露港出船〜

「オモリグ」とはオモリのすぐ上から0.8~1mほどハリスを出して小型のエギなどを付けるリグ。
夜釣りのケンサキイカ釣り、いわゆるメタルスッテゲーム」あるいは、「イカメタル」において、速潮や深場、大型狙いに有効とされる仕掛けだ。
このオモリグが盛んな地域が、日本海の鳥取エリア。オモリグで大剣(だいけん)(大型のケンサキイカ)が釣れることで知られている。
INDEX
イカ先生こと富所潤さんが鳥取へ釣行したのは6月中旬。鳥取砂丘を東に眺める賀露(かろ)港から午後4時過ぎに出船し、西へ40分ほど走って浜村沖の水深37mでアンカーが下されて釣りが始まる。
当地では船をアンカーで止めるため、潮流がダイレクトにラインと仕掛けに影響する。潮が緩ければメタルスッテ、オモリグどちらでも快適だが、速潮時は40~50号オモリを使えるオモリグでなくては釣りにならなくなる。
当日の潮は緩やか。とはいえ道糸はPE0.6号でオモリ30号、または25号で糸が若干斜めになる状態だ。

日本海鳥取ではケンサキイカは「シロイカ」と呼ばれる







「軽く投げて着底させたら、底を中心に3mほど上へ探っています。シャクリなどのアクションはゆるやかに行うのが基本となります」
富所さんはオモリグ調子のセフィアSSメタルスッテR-S610MH-Sでキャストし、底を集中的に探ってケンサキイカを釣り上げていく。メタルスッテの釣り人は中層でも掛けているが、富所さんはほぼベタ底狙いだ。
「大型は底周辺で釣れることが多いんです。鳥取、オモリグとくれば、やはり大型を狙いたいですよね」
そう語る富所さんは夜が更けるとともにどんどんペースアップ、オモリグでは意外といえるほどのペースで独壇場になってきた。
その釣り方は、キャストしてオモリが着底したら、ハリスが馴染んだ頃合いで仕掛けをキュッとシャクリ上げてロッドを止め、オモリをトンっと再着底させる。イメージとしては沈下したオモリに引かれ、セフィアスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号が潮を受けながらカーブフォール。ケンサキイカが乗るであろうタイミングで次のシャクリを入れると……面白いように掛かる!


「ちょっと特殊ですが、長いハリスとエギならではのフォールで誘って、タイミングで掛ける方法です。オモリを20号からあえて30号に重くして、落とす速度を早めたら答えが出ました」
ボトムバンプのようなオモリグは意外に見えるが、実は富所さん、これらオモリグのメソッドをすでに2011年刊行の書籍で「ライトケンサキゲーム・中オモリ式」として紹介している。
なるほど「イカ先生」、面目躍如の夜であった。






FISHING TACKLE

【セフィアSS メタルスッテ】
メタルスッテ調子を「F」、オモリグ対応調子を「R」と表記、多様化するメタルスッテに対応する全8ラインナップの構成。






【ハイパーフォース LB C3000MHG】
無段階かつスムーズにブレーキをコントロールできるEXSブレーキによりメタルスッテゲームにおけるフォールスピード調節を可能にした新世代レバーブレーキ搭載スピニングリール。


【バルケッタプレミアム】
マイクロモジュールギア、HAGANEボディとX-SHIPによる滑らかな巻きごこちと高剛性の優れた基本性能をベースに、ロングハンドル、視認角の広くなったカウンター、ハンドルの巻きに影響しないNEWフォールレバーなど先進機能を搭載。それでいながら前作より大幅な軽量化を達成。



【セフィアスイスイスティック80】
潮に馴染んで横方向にイカを誘うセフィアスイスイスティック80はメタルスッテのトレーラー(枝ス)だけでなくオモリグにも使える。


【セフィアスイスイドロッパー フラッシュブースト】
セフィアスイスイドロッパーフラッシュブーストの新色。左からスケルトンブラック、ディープブルー、ダークグリーン。

【取材協力】鳥取県賀露港・一発丸
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