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2024/07/05

コラム

JOE STYLE Vol.1 ~春イカ実績エギカラー~ 『アピールとナチュラルの使い分け』

JOE STYLE Vol.1 ~春イカ実績エギカラー~ 『アピールとナチュラルの使い分け』

エギングエキスパートの湯川マサタカさんが、季節やアングラーのレベルに応じて攻略法や最適なタックルセレクトとその使い方をアドバイスする全8回の連載がスタート。第1回のテーマは『春イカ実績エギカラー』。春は大型イカ捕獲の期待が高まるシーズン。藻場を攻めたり、スローに誘ったりと春イカ特有の攻略法は様々あるが、エギのカラーも釣果を出す上で大切な要素のはず。湯川さんが実践する春のカラーセレクトの要点とは?

アングラープロフィール

湯川マサタカ Masataka YUKAWA

湯川マサタカ Masataka YUKAWA

和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングのエキスパート。1投で見切るほどの攻撃的なラン&ガンからエギの移動距離を抑えた丁寧なボトム攻略まで釣りの振り幅は広く、潮を読み、イカの動きを洞察し、1杯を獲るまでの過程にもこだわった釣りを展開する。

ファーストチョイスは視認性の高いカラー。「デイエギングの基本です」

ファーストチョイスは視認性の高いカラー。「デイエギングの基本です」

エギのカラーに関する情報は色々ありますが、湯川さんが春のエギングでエギの色を選ぶ際の判断基準は?
「僕が1投目に選ぶのは、視認性の高いカラーです。これは年間とおして言えることで、僕のデイエギングの基本です」
釣り人が見やすい色、派手めのアピール系のカラーになる?
「そうです。その日、その場で一番見やすい色。春は藻場を釣ることが多い。潮の流れのヨレやシモリなどデイの釣りは見るべきところがたくさんあります。エギが見えれば、攻めたいところできちんと釣りができているかがわかりやすいです。付いてくるイカも確認しやすくなるし、足元のより深い位置でエギが見えれば喰わせるチャンスも広がりますからね。だから視認性の高いカラーを選ぶ。これが第一で、反応がなければちょっと地味なナチュラル系に替えたりとカラーローテーションをしていきます」

セフィアクリンチシャロー3.5号 001マカロンピンク

セフィアクリンチシャロー3.5号 001マカロンピンク
湯川さんが視認性重視で選ぶカラーの一つがマカロンピンク。「チャート系でローライトでも見やすいです。春といえば藻場ですけど、エギが見えることで海藻帯のスリットやポケットに落とし込んだりとエギの操作性が上がります。遠くのエギが急に引っ張られたり、スライドしてイカが抱いたのもわかる。視認性の高いエギはウキのようにアタリを伝えてくれることもあります」

ナチュラル系カラーでも“強い色”になることがある

視認性の高いアピール系に反応がなければナチュラル系に替えるのもカラーローテーションの一例。そもそも湯川さんのアピールとナチュラルの線引きは? セフィアクリンチシャロー3.5号のカラーラインナップを例に分類してもらった。
「僕はデイゲームしかしないので、潮に馴染みやすい色、小魚っぽい色、地味な色はナチュラル系かなと思っています」
アピール系に分類されたローズアメジスト(右列一番上)などは潮に馴染みやすい、あるいは地味な色にも見えますが?
「ムラサキ系は澄んだ潮でシルエットがしっかり出やすいので、そういう意味でアピール系。ハロウィンエビ(右列一番下)もそうです。逆にナチュラル系のオヨガセライド(左列一番上)は、下地が赤テープでナイトゲームでは濃いシルエットが出る強い色になります。シルエットの強弱でもアピールとナチュラルがあります」
色味が派手か、地味かだけではなくシルエットの強さも意識すれば、カラーローテーションの幅が広がるということだ。

アピール系(右列)

アピール系(右列)
上から004ローズアメジスト、001マカロンピンク、003レッドガーベラ、008イチジクグロー、009ハロウィンエビ

ナチュラル系(左列)
上から002オヨガセライド、007ハッピーイエロー、005シバザクラ、006マリンベイト
※エギはすべてセフィアクリンチシャロー3.5号

シルエットの濃さもイカの視覚にうったえる要素。アピールカラー=派手な色とは限らないのが湯川流カラーセレクト。潮やボトムなど周りの環境に溶け込みやすい色とベイトを模した色はナチュラル系に分類し、ナイトゲームでシルエットが際立つカラーのオヨガセライドも日中はナチュラル系になる。

シルエットの濃さもイカの視覚にうったえる要素。アピールカラー=派手な色とは限らないのが湯川流カラーセレクト。潮やボトムなど周りの環境に溶け込みやすい色とベイトを模した色はナチュラル系に分類し、ナイトゲームでシルエットが際立つカラーのオヨガセライドも日中はナチュラル系になる。

潮が濁り気味ならオレンジ系やグロー系など水色を考慮したカラーセレクトやカラーローテションも効果的

春は菜っ葉潮と言われるように潮が濁ることもある。水色によってカラーセレクトで注意する点はあるのだろうか?
「最初に視認性の高いカラーを選ぶと言いましたが、ちょっと潮が濁り気味だなというときは、濁り潮で定番のオレンジ系やグローが入ったカラーをセレクトします。グローはシルエットをぼんやり見せるという点で、ほかの色とは違ったアピールができます。逆にいつもより潮が澄んでいるな、というときは水色に馴染むナチュラル系やケイムラ。あとはフラッシュブーストも良いです。反射板の明滅が効くこともあれば、透過するカラーにすごく反応が良いということも何度も経験しています」

濁り潮対応カラー例

濁り潮対応カラー例
セフィアクリンチシャロー3.5号の008イチジクグロー(上)はブルーグローをまとい濁り気味の潮の中でもアピール。003レッドガーベラなどのオレンジ系は濁り潮に有効なカラーとして知られている。

澄み潮対応カラー例

澄み潮対応カラー例
セフィアクリンチシャロー3.5号007ハッピーイエロー(上)、005シバザクラ(下)などのブルー系は澄み潮向き。シバザクラは透明度の高い潮に馴染みやすい青テープを採用する。クリンチフラッシュブースト3.5号002Fケイムラパープル(中)も澄み潮で実績の高いカラーだ。

湯川さんにとって春の大型イカ狙いで実績の高いカラーとは?
「釣れない色はないですが、グリーン系、ブルー系は持っていたほうが良いです」

湯川さんの過去の釣果を鑑み、とくに春の大型イカに強いというカラーはありますか?
「うーん、僕自身、釣れない色はないと思っていますけど、今までの経験でいうとグリーン系やブルー系は、早春にでかいイカが喰いやすい気がします。今春(2024年)初の3kgオーバーを釣ったカラーもグリーン系のライムブルーでした。ハッピーイエローやハロウィンエビなどブルー系、ムラサキ系も春は良く釣れます。このへんの色は、ぜひカラーローテーションに組み込んでほしいですね」

2024年春シーズン1杯目の3kg超を獲ったエギのカラーは、グリーン系のライムブルー。同名のカラーはクリンチフラッシュブースト3.5号のカラーラインナップに採用されている。グリーン系、ブルー系、ムラサキ系は春のエギングで必携カラーといえそうだ。

2024年春シーズン1杯目の3kg超を獲ったエギのカラーは、グリーン系のライムブルー。同名のカラーはクリンチフラッシュブースト3.5号のカラーラインナップに採用されている。グリーン系、ブルー系、ムラサキ系は春のエギングで必携カラーといえそうだ。

春イカ実績カラー まとめ
潮に馴染むエギを使うこと。苦手カラーをなくすこと

今回、湯川さんに解説いただいたカラーをそろえれば、春の大型イカにぐんと近づけるはずだ。
「もちろんカラーだけでは釣れません。僕は釣り場に着いたら最初にいつも使っている3.5号ノーマルタイプの見やすいカラーを投げます。これを基準にエギが潮に馴染むか馴染まないかで大きくしたり、小さくしたり、軽くしたりとエギのサイズ、タイプを替えます。まずは潮に馴染むエギを使うことが大事で、その上でカラーによって釣果に差が出ることは間違いなくあります。あと、皆さん、自信が持てる色ってあると思います。実績のある色に頼ってしまい釣ったことのない色は投げ続けられない、ということが。僕は苦手なカラーほど使うようにしてきました。それで釣れれば自信が持てます。だから今は、色で迷ったときの引き出しもめちゃくちゃ多いです。皆さんも釣ったことのないカラーでも諦めずに投げて自信カラーを増やせば、確実にレベルアップにつながります」

水深、潮の流れ、風などを考慮し、水中を漂うようにフォールするエギをセレクトした上でカラーローテーションが成立。潮に馴染むエギを使えば、苦手カラーを自信カラーに変えられるはずだ。写真のヒットエギはセフィアクリンチフラッシュブースト3.5号002Fケイムラパープル。春の高実績カラーの一つ、ムラサキ系だ。

水深、潮の流れ、風などを考慮し、水中を漂うようにフォールするエギをセレクトした上でカラーローテーションが成立。潮に馴染むエギを使えば、苦手カラーを自信カラーに変えられるはずだ。写真のヒットエギはセフィアクリンチフラッシュブースト3.5号002Fケイムラパープル。春の高実績カラーの一つ、ムラサキ系だ。

プロフィール

湯川 マサタカ (ゆかわ まさたか)

[インストラクター]

和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングのエキスパート。プライベートではルアー釣り全般をはじめアユ釣りやイカダ釣りなど海水・淡水を問わず、幅広い釣種を楽しむフリースタイルアングラーでもある。日中をメインにボトムを丁寧に探る釣りを得意とする。釣り場を見抜く洞察力も鋭く、反応がなければ1投で見切るほどの攻撃的なスタイルが持ち味。

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