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2023/03/09

コラム

山本啓人×オシアジガー フルベンド実釣解説~久米島でキハダジギングに挑む~

力と力が真っ向で激突するビッグゲームとして昨今人気のマグロジギング。タックルとアングラー、それぞれの力量が相乗効果とならなければ獲ることができない大型魚に挑むのは、ジギングの伝道師、山本啓人。新機軸のフルソリッドロッド、オシアジガーフルベンドを携え、キハダマグロを狙う。

※記事中のロッドの一部はプロトタイプです。

繊細な操作が求められるパヤオの釣り

今回の実釣の舞台は、山本さんもマグロジギングで何度も訪れているというジギング愛好家たちの聖地ともいえる沖縄県久米島。遠浅なリーフからの急激な落ち込みに設置された漁礁(パヤオ)は、ターゲットのキハダマグロの捕食場でエサとなる魚を寄せている。とはいえ、キハダがいれば捕食するレンジはどこでもいいという訳ではもちろんなく、しっかりと狙ってジグをアクションさせなければ獲ることは不可能だ。最初のパヤオに到着すると、オシアジガーフルベンドB60-4+オシアジガーFカスタム2000NRHGのコンビに、オシアスティンガーバタフライぺブルスティック200g(キョウリンシルバー)で様子をみることにする。
ポイントとなるのは、水面に浮き出ているパヤオと沈んでいるパヤオの2種類。

ファーストポイントからのタックル。水深からリールはハイギア。ドラグ設定は5kgにした。

渋い状況でも喰わせるためのジグセレクト

船長の指示棚は120から80mの間。10mごとに色分けされたラインのカラーを見て目的の水深まで送り込む。125mまで落としてから、リール1回転でロッドを1度大きくあおるワンピッチジャークでジグを操作する。「フォールで喰わすだけ、難しいことはなにもしてないです」。ジグが横を向いてヒラヒラと落ちている間がバイトチャンスになるので、その日の反応するフォール速度を調整していく。喰いが悪いとの船長からの指示を受け、ルアーをスティンガーバタフライサーディンウェーバー250g(キョウリンシルバー)にチェンジ。ベイトのサイズを意識してあえて小型のシルエットを選んだ。山本さんは、船長からの指示とひらめきでジグをチョイスすることが多く、変える時は頻繁に変えるが、これと決めて1本勝負することもあるという。「信念がないと無理ですね、この釣りは」。

指示棚へのフォール中にアタリがでる(ラインが止まる)こともある。
フォールさせる時間を意識しながら、張らず緩めずをキープしてジャークしていく。

疲れないファイトスタイルを意識する

「よっしゃ喰った!」。キハダと確信してファイトに突入。150mから一気に巻き寄せる。腹にあてやすく疲れにくいフルベンドのメリットを最大限に活かすスタイルでファイトすれば、長時間のやり取りでも余裕が生まれる。ロッドとリールのパワーでショートポンピングを続け、魚体が見えると船の下に入られることによるラインブレイクの防ぐため脇に挟むスタイルにシフト。急な突っ込みに対応する冷静なファイトでターゲットのキハダをキャッチ。「このサイズだったら、フルベンドで腹当てしてもらってぐいぐい上げてもらったら楽勝ですね」。
フッキングとランディングでは脇に挟み、ファイト中は腹に当てるのが山本さん流。

ロッドが曲がるほどラインの抵抗値が上がるので、ドラグを緩めていく。

魚が浮いてきたら腕を伸ばしやすい脇に挟むスタイルにする。

まずは1本目。「でかい魚と、また戦いたいですね」。

オシアジガーフルベンドのテクノロジー

オシアジガーフルベンドの要は、タフティックインフィニティを芯に用いた超高強度カーボンソリッドのメインブランクス。フッキングが決まりにくい、ブレる、ねじれに弱いといったフルソリッドロッドのデメリットをシマノのテクノロジーによってリチューン。アクション時にはジグをしっかり飛ばし、ファイト時には魚の動きにしっかりと追従してバラさない。「ソリッドなのに軽く、チューブラーのような高反発」と山本さんが表現する、フルソリッドとチューブラーをハイブリッドした新しいパワーゲーム用ロッドになっている。「跳ね上げるパワーがある、復元力がある、感度がいい、バラシが極端に少ない、フッキングがバッチリ決まる、そんな竿に仕上がってます」。
ねじれ剛性がより強化されたブランクス。
肘に当てたジャークがやりやすいリアグリップ。
取り付け角度にもこだわったXガイド。ライントラブルを軽減する。

ファイトパターンを使い分けてキャッチ

「スプールを押さえて、ハンドルを巻いてクラッチを戻しながらフッキングですね」。ロッド先行ではなく、クラッチがしっかり戻ったのを確認してからの巻き合わせがバラシを少なくするコツだという、そんなコメント通りの巻き合わせをみせて2度目のファイトに突入。「もたれる」と山本さんが表現する、急激に重くなるタイミングで腹に当て、体力を温存。脇に挟んでロッドを曲げ続けるスタイルと、ロッドではなくリールの巻きのパワーを利用する3パターンのファイトを組み合わせて主導権を握り続け、サイズアップしたキハダをキャッチした。
オシアジガーFカスタムのフォールレバーを活用すればフォールバイトも取りやすい。
ロッドの曲がりをコロコロと変えないことがバラシを防ぐファイトのコツだ。
スタイルを使い分ける疲れないファイトがキャッチへの近道になる。

タックルを使いこなして大型と戦おう

アタリが遠のくと気分転換の意味も含めてオシアロングウェーバー200g(Aケイムラゼブラ)にチェンジ。タイミング、潮、アクション、フォールスピードなど、ジグを目にしているはずのキハダが喰ってこない理由を考えつつ誘い続けるも状況は好転せず。ヒットルアーのオシアスティンガーバタフライサーディンウェーバー200g(フルシルバー)に再びチェンジして、ロングジャークで見せることを意識してアクションさせると、フルベンドがグッと絞り込まれる。タックルの性能とそれを使いこなす山本さんの技術が相まって良型のキハダを捕獲。「大型と対峙しても力負けすることなく、しっかり上げてくれるロッドになっている、革命的なフルソリッドロッドだと思います」。
特殊な機材で撮影したパヤオには多くの魚が付いていた。透明度の高さにも注目だ。
沈黙の後の強烈な引き。緩めることなくキープ、そして巻き続けるための疲れないタックルも重要になる。
危なげないファイトでキャッチ。「大型の魚と戦ってもらいたい」。山本さんがフルベンドに込めたコンセプトだ。

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

SNS:

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

ロッド
オシアジガー フルベンド
リール
オシアジガー F カスタム
ルアー
オシア スティンガーバタフライ ペブルスティック
ルアー
オシア スティンガーバタフライ サーディンウェーバー 100g~250g

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