2025/06/10
コラム

オシアコース:「鈴木斉と行く山口県のヒラマサ釣行。憧れのヒラマサ初挑戦で感動の1匹と出会うまで」。

釣果レポート
釣行者(順不同)
阿部様(当選者)、武藤様(当選者)、鈴木 斉(シマノ インストラクター)
釣行日程・場所
2025年5月5日(月)~7日(水)in 山口県・見島沖
5月5日の正午。山口宇部空港でインストラクターの鈴木さんと、当選者の阿部さん(画像左)と武藤さん(画像右)が合流しました。憧れの鈴木さんを前にやや遠慮がちに話していたお二人でしたが、すぐに打ち解けて自然な会話が弾むようになりました。

季節は春ということで、今回のメインターゲットはヒラマサです。大型が狙えるシーズンとあってゲストの2人には大物を目指してもらいたいと語る鈴木さん。

当選者のおふたりはそれぞれ秋田県と北海道から参加です。普段はヒラマサが狙えないような環境にいるので、今回はとくに貴重な時間となることでしょう。期待に胸を膨らませた夢のひとときのスタートです。

その後は、お世話になる船長の船小屋を目指して、車を走らせることとなりました。その間、お二人に当選した時の様子を聞いてみました。

阿部さんは、最初はいたずらかと思ったとのこと。まさか自分が当選するとは思っていなかったと、当選した時のことを振り返ってくれました。山口県に着いてドキドキしている。まずは1匹を目指したいと意気込みを語ってくれました。

武藤さんは「興奮でほとんど寝られなかった」とのこと。普段はマグロを狙って楽しむのでオフショアの釣りには慣れているようです。「必ず釣ります!」とヒラマサに対する意気込みを語ってくれました。

やがて船小屋についたら船長に挨拶を終え、明日の実釣に備えてタックルを準備していきます。ここで鈴木さんから手渡されたバッグには、必要な道具やウェア類がまとまっていました。「あとは釣るだけですね!」と鈴木さんが笑顔で背中を押してくれました。

まずはノットを組んでいきます。このときも鈴木さんからレクチャーがあり、今回はPRノットを教わりました。キャスティングの釣りは初めてという阿部さんは鈴木さんに細かく教わりながらノットを組んでいきます。

一方で武藤さんは手慣れた様子でしたが、編み込む回数や、締め込む時の力のかけ具合など、普段の鈴木さんがどのようにしているのか、自分との違いを細かく確かめていました。

さらにキャストに慣れていない阿部さんは鈴木さんと一緒に海岸でキャスト練習も行います。揺れる船の上で安定して飛距離を出すコツについて、丁寧にレクチャーを受けていました。

こうしてあっという間の1日目は終了。皆でおいしい焼き鳥を楽しみながら、鈴木さんがここでしか聞けないロケの話を披露。リラックスした雰囲気の中で、会話も自然と盛り上がっていきました。こうして、明日の実釣に備えました。

2日目がスタート。3時に港を出船したら1時間30分ほど船を走らせ見島沖を目指します。まだ周囲は真っ暗なので、船の中で休みつつポイントに着くのを待ちました。船長いわく朝マズメの時間帯が勝負になるとのことです。

いよいよ実釣開始です。
今回の釣行では発売前のタックルを使っていただけるのも目玉の一つ。
武藤さんは製品発表の時から気になっていたというオシアプラッガーリミテッドS88H、S82XHにNEWステラSW14000XG、オシア17+ 8号のタックルをチョイス。
阿部さんはキャストのしやすさを重視し、オシアプラッガーフレックスドライブS83MHにNEWステラSW14000XG、オシア17+ 6号のタックルをチョイス。釣りの最中も鈴木さんから道具選びに関するアドバイスをもらい、その場で実際に試すことができるのもこのツアーの醍醐味です。

朝一番から手慣れた様子でキャストを繰り返していく武藤さん。1投目から気持ちのこもったキャストでルアーが勢いよく飛んでいきます。一方で阿部さんは鈴木さんに教わりながら少しずつ感触を掴んでいる様子でした。


次第に明るくなり、船長が淹れてくれたコーヒーで休憩を挟みながら、引き続きヒラマサを狙っていきます。しかし期待に反してなかなか反応が得られないので、今度はタイラバとジギングで狙って行くことにしました。

するとまずは武藤さんがタイラバでウッカリカサゴをキャッチ。ひとまず魚の反応が得られたことに張り詰めていた空気が和らぎます。
阿部さんは、オシアジガーシリーズのロッド、「クイックジャーク」「ナチュラルジャーク」の感触の違いを確かめながらジギングで探っていきます。すると阿部さんに強烈なアタリがあり、瞬く間にロッドが激しく絞り込まれました。

まさかの出来事に慌てそうになる阿部さん。すかさず鈴木さんが落ち着かせるためにフォローに入ります。ただし、ロッドを支えるなどの手助けはせず、あくまでも声を掛けつつ見守るだけ。この時、鈴木さんにはできれば最初から最後まで自分の力で釣り上げてほしいという思いがあったのでした。


ロッドを立てて懸命にファイトする阿部さん。緊迫した状況でしたが、見事釣り上げることに成功したのは9kgクラスの立派なヒラマサでした。
「自己記録更新です!」と鈴木さんとがっしりと握手を交わします。とにかく下へと突っ込もうとする力がすごかったと振り返ってくれました。そんな阿部さんの目には感動の涙が浮かんでいました。


その1匹をきっかけに、さらにジギングで釣果を重ねた阿部さん。さらに鈴木さんがキャスティングで10kgクラスのヒラマサを釣り上げ、船中を沸かせます。


残念ながら武藤さんはヒラマサをキャッチできませんでしたが、明日に向けてまだまだ諦めていない様子でした。タックルに関しては新製品のキャストフィールや巻き上げパワーなど進化を実感でき、釣ることはできなかったが大満足の一日だったと振り返ってくれました。

そして2日目は見島の宿に泊まって明日に備えます。船長も加わり賑やかな夕食となりました。なんといっても自己記録を釣り上げた阿部さんにとっては、この日のお酒は格別だったことでしょう。地元のお魚を使った豪華な料理に満足したところで、明日に備えて早めに就寝することとなりました。


3日目。ツアー最終日です。正午には港に戻る必要があるので、釣りができる時間はそう長くはありません。この日は4時に出船し、引き続き朝マズメに期待を込めて実釣を開始しました。

気になるのはやはり武藤さんの釣果。なんとしてでも1匹ヒラマサを釣り上げたいところです。そんな思いが通じたのか、朝日が顔を出し始めたタイミングで、キャスティングしていた武藤さんのルアーに激しい水柱が上がりました。

フッキングも見事に決まり、すぐに強烈な引きが武藤さんを襲います。すかさず鈴木さんも掛け声でフォローし、必死に堪えながらも魚を浮かせることに成功しました。こうして見事にネットイン。釣り上げたのは16kgクラスの大物です。さらにこれはブリとヒラマサのハイブリット個体で珍しい1匹でもありました。


釣り上げた瞬間に、すべてに感謝の気持ちが込み上げたと武藤さん。もどかしい時間も続きましたが、これほど嬉しい1匹はないと振り返ってくれました。

さらにコツを掴んだ武藤さんは、追加で良型のヒラマサをキャッチ。昨日はじめてヒラマサを釣った阿部さんと同じく、下へ突っ込もうとする力に驚いていました。


こうして時間となったところで実釣は終了。見事に全員が目標であるヒラマサの釣果を上げることができただけでなく、大物にも出会えて大満足の釣果でした。

やがて港についたら鈴木さんともお別れの時間が迫ってきます。片付けも一段落したところで、釣り上げたルアーに鈴木さんがサインを書いてくれました。自らの力で釣ったという実感が深まっただけでなく、憧れのアングラーと共にした3日間。きっと忘れられない思い出になるに違いありません。


最後に、阿部さんと武藤さんにとっては、まさに夢のツアーだったとのこと。鈴木さんにとっては天候に恵まれただけでなく、皆が釣り上げてくれてホッとしたと振り返ってくれました。

こうして天候にも釣果にも恵まれた3日間の「オシア ドリームツアー 2025」は無事に終了となりました。

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