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2024/12/04

コラム

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グラップラー タイプ ブレードで広島・岩国沖を攻略!山本啓人×角井良隆

グラップラー タイプ ブレード&ブレードジグで広島・岩国沖でブレードジギングを満喫!山本啓人×角井良隆

全国に広がりを見せるブレードジギング。発祥の地とされる広島県、岩国沖でシマノインストラクターの山本啓人さんと、大阪の遊漁船シーマジカルの船長アングラーである角井良隆さんがブレードジギングを満喫! サワラをメインにしつつ様々な魚種を、グラップラー タイプ ブレードとシマノのブレードジギング対応ジグを使用して攻略。

全国に広がったブレードジギング

様々なジギングを得意とするシマノインストラクターの山本啓人さんと、大阪湾のインショアボート「シーマジカル」所属のキャプテンアングラーである角井良隆さんが、広島県と山口県にまたがる岩国沖のポイントでブレードジギングを楽しんだ。この岩国沖は、ブレードジギングの発祥の地とされる場所。青物ジギングをやっている中で、ブレードジグの速巻きがサワラに効果的ということがわかり爆発的に流行。そしてその釣法が全国へと広がった。
「僕はこの岩国沖には、これまでタチウオをやったり青物のジギングをやったりしに来ているんですが、実はブレードジギングは初めてなんで、ルアーローテーションなど考えながら楽しんでいこうと思っています」(山本さん)
「ブレードジギングの発祥の地は岩国沖。ここで昨年は船の流し方なども教えてもらって、それで大阪でも釣果が上がりました。今日は楽しみです」(角井さん)

ブレードジギングの発祥の地だけでに、この海域では多くの船がブレードジギングを行っている。

ブレードジギングの発祥の地だけでに、この海域では多くの船がブレードジギングを行っている。

ブレードジギングの基本は、ジグをボトムまで沈めたらロッドは保持したまま速巻きを行うというもの。それで様々な魚が釣れるのだ。

ブレードジギングの基本は、ジグをボトムまで沈めたらロッドは保持したまま速巻きを行うというもの。それで様々な魚が釣れるのだ。

2人が選んだタックル

山本さんがまず手にしたタックルは、ロッド:グラップラー タイプブレードS68-1、リール:ツインパワーXD C5000XG、ライン:ピットブル8 1号、リーダー:オシアジガー マスターフロロ8号、ルアー:オシア フォールショット60g+スケールブーストブレードM。
「ポイントは水深30m台だというのでジグは60gをセレクト。選んだフォールショットは巻きがすごく軽いので、最近はパイロットルアーとして使っています。一番自信のある、使い慣れたタックルでスタートして、今日の魚がヒットするレンジ、スピードを見つけていこうと思います」
一方、角井さんのタックルは、ロッド:グラップラー タイプブレードS70-0、リール:ストラディック C5000XG、ライン:ピットブル8+ 1.2号、リーダー:オシアジガー マスターフロロ8号、ルアー:オシア フォールショット60g+スケールブーストブレードMというもの。
「僕もパイロット的なタックルです。水深は浅いということなので、60g。ロッドは0番です。速巻きしたいので、リールはちょっと大きめのC5000番のXG。リーダーは魚の長さがあれば十分なので、エアノット、ガイド抜けのトラブルがないように短めにしています。ジグのフォールショットは、引き抵抗が軽く、浮上してくるのも早いので、朝一で広く探れると思いセレクトしました」

ジグをキャストして広く探っていく。そのため、キャストできる専用ロッドがベストといえる。

ジグをキャストして広く探っていく。そのため、キャストできる専用ロッドがベストといえる。

巻いた時の抵抗が少なく、浮き上がりが早いフォールショット。

巻いた時の抵抗が少なく、浮き上がりが早いフォールショット。

サゴシをメインに、多彩なゲスト

ターゲットは、サワラ、サゴシ。さらにハマチ、ブリ、マダイだ。加えて根魚系のゲストのヒットもある。釣行日、船長から、青物はボトム付近、サワラを狙うなら上まで探るのが良いとのアナウンスがあった。
「常にリーリングのハンドルの巻き回数は数え、ヒットパターンを見つけたいと思います。あとは、この釣りにおいてラインの角度を見ていくことも大切です。通常のジギングでも良くあるのですが、ヒットする角度があるので、しっかり見ていきたいと思います。早く通過したほうが良いか、ゆっくり通過したほうが良いかも見ていきます。ジグをバーチカルに落としたり、キャストしたりして、ライン角度、棚を変えてサーチしていきます」(山本さん)

角井さんも山本さんと同様にヒットパターンを探していく。そしてファーストヒットは角井さんだった。オシア フォールショットの60gブレードチューンにサゴシがヒットした。
「30m、40mで船がドテラで流されると、一日中巻き続けると疲労があるのですが、フォールショットは引き抵抗が軽いので、自分の船でもオススメしているジグです。一匹釣れたので、同じ巻きスピード、同じジグでしばらく様子をみていきます」

ヒットパターンを探し続ける2人。タナ、巻きスピード、ラインの角度を確認しながら探っていく。

ヒットパターンを探し続ける2人。タナ、巻きスピード、ラインの角度を確認しながら探っていく。

ファーストヒットは角井さん。サワラは抜けてしまって状況はイマイチの中、サゴシをキャッチ。

ファーストヒットは角井さん。サワラは抜けてしまって状況はイマイチの中、サゴシをキャッチ。

山本啓人さんの戦略

角井さんは広く探りサゴシをサーチ。一方、山本さんは底付近を重点的に攻めていく。
「底付近を探ってブリを狙っています。巻き速度は速めです。なぜフォールショットを使っているかというと、引き抵抗が軽く、速く巻け、スピード変化も付けやすい。青物をボトムタッチ後に、すぐに速度で喰わせる時に引き抵抗が軽いのが良いので選んでいます」
この時、山本さんのフォールショットではヒットが得られなかった。そこで、ジグをオシア タングマン60gのブルーピンクに変更した。
「これまでのフォールショットは丸い形状のものであったが、タングマンは面が設けられていて細い形状です。巻いている時のフラッシングの量も変わってくるので、これで魚にスイッチを入れられたらと思っています。カラーは、魚が見えやすいもの、魚から隠れる色と使い分けます。どちらが正解かは分かりませんが、その場の水色によって変わってくると思います」
その後、山本さんはラインを0.8号、リーダーを6号に変更。
「ラインが細いほうがジグを投げた時の浮き上がりが遅いですし、今は潮が緩いので、魚を釣るための情報を把握しやすい。ジグはタングマンの赤金ゼブラの60gです」

ジグを変え、ラインの太さを変えパターンを探していく山本さん。底付近の青物を探していく。

ジグを変え、ラインの太さを変えパターンを探していく山本さん。底付近の青物を探していく。

オシア タングマンは面があり細い形状。フラッシングが異なるものにチェンジするのも、パターン探しの1つの方法。

オシア タングマンは面があり細い形状。フラッシングが異なるものにチェンジするのも、パターン探しの1つの方法。

青物のファイト

ジグをローテーションし、巻き速度を変えて、ヒットパターンを探し、山本さんが喰わせた。底からジグを追尾し、上の層で喰ってきたという。良い引きの青物だ。
「青物はロッドをしっかりと曲げて、復元力で上げてきます。使用しているグラップラー タイプブレードの1番は、パワーもあります。このロッドは、半分キャスティング、半分ジギングロッドのイメージで、しっかりと曲げてバットパワーで上げてくれる感じです」
投げる、巻く、掛けるといったブレードジギングに必要となる要素を、ベストなバランスで備えたグラップラー タイプ ブレード。ブレードジグを安定して泳がせられるソフトなティップを備えつつ、良型のサワラ、青物のヒットにも対応するモデルだ。
その後、山本さんはさらに青物を追加した。ボトムから3~4回目のリーリングでヒット。すぐに青物だと分かる引きを見せた。
「ジギングと同じで、ラインテンションを緩めるとジグの重さでフックが外れることがあるので、しっかりとラインを張った状態をキープすることが大切です。キャスティングみたいにロッドを大きく立てるのではなく、ロッド角度は胸の上あたりまで。ロッドを曲げてバットパワーを使って上げていくのがベストです」

鋭い走りを見せる魚がヒット。すぐに青物だと分かる引き。ロッドの復元力を利用して上げていく。

鋭い走りを見せる魚がヒット。すぐに青物だと分かる引き。ロッドの復元力を利用して上げていく。

狙い通り青物をヒットさせた。太さのある良い魚だった。ジグはオシア タングマンの60gのAZアカキン。

狙い通り青物をヒットさせた。太さのある良い魚だった。ジグはオシア タングマンの60gのAZアカキン。

その後も青物をヒットさせた山本さん。完全にパターンを見つけたようだ。

その後も青物をヒットさせた山本さん。完全にパターンを見つけたようだ。

巻きスピードの調節

角井さんは、サゴシ狙いで広く探っているが、巻きスピードはどのくらいなのか?
「巻きスピードは、速いスピード、中速くらいで巻いてます。追わせて喰わすイメージです。ただ途中で一瞬だけ緩めたりもします。大阪湾でもこの方法で釣れることがよくあります。ちょっとシビアな状況の時に有効な手段だと思います。捕食しようと追ってきて、捕食しようか悩んだ末に戻ってしまう魚も多いのですが、そこに一瞬だけ喰わせの間を与えるイメージです。魚の反応はあるけど乗らない、アタリはあるけど乗らないといった時は、このように喰わせの間を作るとヒットすることがあります」

速巻き、中速巻きで、一定の速度で巻いてくるのが基本だが、途中で速度を弱めたりするのも効果的。

速巻き、中速巻きで、一定の速度で巻いてくるのが基本だが、途中で速度を弱めたりするのも効果的。

角井さんはサゴシを連発。パターンを見つければ、連発ヒットも多い。

角井さんはサゴシを連発。パターンを見つければ、連発ヒットも多い。

ロッドの番手セレクトとブレードジグの選び方

グラップラー タイプブレードには3種類のラインナップがある。S70-0、S68-1、S66-2というモデルだ。
「僕は40gくらいまででは0番のロッドを使用していて、それ以上は1番を使用することが多いです。ただ、キャストする、キャストしない、ジグの形状でもロッドを変えることがあります。また、0番を使っていて、青物が多い時は1番に変えたりもします」(山本さん)
山本さんは、タックルチェンジのタイミングで、ジグもオシア メタルショットTGボートサワラに変更した。
「メタルショットTGボートサワラの良いところは、小さく薄い形状。そのため引き抵抗がかなり軽い。水中の変化、魚の寄りも感じやすい」
ブレードジグは、引き重りがありすぎると長時間巻くのが大変。逆に引き重りが少なすぎると、潮を噛まずにアピールが弱い。ちょうど良い引き重り感が必要だと山本さんはいう。形状、引き重り、底取りの早さ、浮き上がりの早さなどを、その日の状況の中で確認しながら、ベストなブレードジグを選んでいく。

グラップラー タイプブレードは、0番、1番、2番のパワー違い3種類のラインナップ。使用するブレードジグの重さ、ジグの引き抵抗、魚のサイズ等によって使い分けたい。
グラップラー タイプブレードは、0番、1番、2番のパワー違い3種類のラインナップ。使用するブレードジグの重さ、ジグの引き抵抗、魚のサイズ等によって使い分けたい。

グラップラー タイプブレードは、0番、1番、2番のパワー違い3種類のラインナップ。使用するブレードジグの重さ、ジグの引き抵抗、魚のサイズ等によって使い分けたい。

メタルショットTGボートサワラは、小さく薄い形状。引き抵抗が軽い。

メタルショットTGボートサワラは、小さく薄い形状。引き抵抗が軽い。

岩国沖でのブレードジグ×マダイ

「岩国沖では巻きスピードで、マダイを釣り分けられるという楽しさがありますね。大阪湾では青物とサワラがメインで、マダイはたまに釣れる程度。釣り分けるのは難しいです。それはここの特徴かもしれませんね」(角井さん)

「岩国沖はマダイの存在が大きい。もちろん明石沖などでもマダイはいるけど、こちらは個体数も多いからブレードジギングのターゲットになる。そのためリトリーブスピードやジグのシルエットを考える必要がある。それが面白い。このヒットもボトム付近をまず速巻きでサゴシを誘い、バーチカルの角度になったところでスローに巻いたら喰ってきました」
サゴシ狙いでは速くまくのが良いが、スローに巻くことで他の魚もヒットしてくる。これもブレードジギングの楽しさだ。その後、山本さんにヒットした魚は、その引きから青物かと思わせたが、途中から青物とは違う引きをみせた。正体は大型のマダイだった。
「サワラを狙って速い巻きで誘ってきたのですが、途中で底取りするときにフォールで喰ってきました。嬉しいサイズのマダイですね」

岩国沖はマダイが濃い地。ブレードジグをゆっくり引くことでマダイもヒットしてくる。

岩国沖はマダイが濃い地。ブレードジグをゆっくり引くことでマダイもヒットしてくる。

最初の走りで青物と思ってしまうほどの走りをみせたマダイ。嬉しい良型だった。
最初の走りで青物と思ってしまうほどの走りをみせたマダイ。嬉しい良型だった。

最初の走りで青物と思ってしまうほどの走りをみせたマダイ。嬉しい良型だった。

ブレードジギングの魅力

二人にブレードジギングの魅力について聞いてみた。
「この釣りの強みは、ブレードのフラッシングと波動とスピードだと思います。ブレードのきらめきで寄せる、速度で寄せる、波動で魚を寄せるといった、寄せる力が強い釣りです。なので、ジギング、鯛ラバ、スーパーライトをやっていてブレードをやってみるという楽しみ方もありかと思います。今回はいろいろな魚が釣れて楽しい釣行でした。タックルをあれこれ考えながら、魚に近づいていく楽しさがあります。落として巻くだけ、投げて巻くだけの釣りですが、その中でジグのスピード変化、引いてくる角度、ジグの種類など、細かいことを1つ1つ確かめ、答え合わせを行っていくのが、この釣りの楽しい部分だと思います」(山本さん)
「ブレードジギングはテンポの良い釣りです。速い巻きで、色々な場所をキャストしてサーチしてやる気のある魚を探しやすい。また初心者の方でもやりやすい釣りだともいます。ジギングのようにジャークするという動作も無く、巻くだけ大型の青物、サワラがヒットする。さらに、巻くスピード、セレクトするブレードジグによって、釣果が大きく変わる。簡単だけど奥の深いゲーム。おすすめの釣りだと思います。」(角井さん)

ブレードジギングは簡単な釣りだが、パターン探しなど、奥の深さもある楽しい釣りだ。

ブレードジギングは簡単な釣りだが、パターン探しなど、奥の深さもある楽しい釣りだ。

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

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