2024/11/19
コラム
ビッグゲームの真髄 チェルマーレ泳がせH170で石垣島の巨大魚と対峙×高橋哲也

活餌の投入から、泳がせ、アタリとアワせ、そして狂暴な引き。カジキやカンパチ、キハダなどの巨大魚との命の駆け引きを自らの手で、全身で味わえるロッド、新生チェルマーレ泳がせ。強さを大前提にしたビッグゲームにおける操作感と感度を追求し、シマノのこだわり、カーボン素材のチューブラー構造で実現。今回は、ビッグゲームの伝道師、高橋哲也さんがチェルマーレ泳がせを駆使し、石垣島で巨大魚と格闘する。
縦の泳がせ釣り
今回、高橋哲也さんが狙うターゲットは、岩礁帯の浅くて近い魚とパヤオでの深くて遠い魚。
大きな魚と対峙する時、釣り人の力を落とし込むタックル、ロッドがサポートしてくれるが、ウェイトが倍あっても捕獲に余裕があるのは後者だという。
まずはムロアジを釣り、浅くて近い魚を相手に実釣開始。エサを落とし込むと、早速フォール中に反応あり。
「ビッグフィッシュかもしれない」。
上がってきた姿を見て確信に変わる。一投目から巨大カンパチをキャッチした。

チェルマーレ泳がせH170。バットが強く、ホールドしやすいフィット感に優れたロッドだ。


活餌となるムロアジを釣り、鼻掛けして投入。オモリを使い縦に泳がせる。


置き竿のままでの強烈な引きにも難はなく、巨大なカンパチのキャッチに成功した。
チェルマーレ泳がせの特徴
「スタンディングで水深の浅い深いに関わらず、大きな魚とやり合う、そんな竿です」
ファイト時、最も負担がかかるブランクスのバットパート(根元のガイドからふたつ目付近まで)に、高強度カーボンソリッドを詰め込んだマッスルコアが強度をサポート。
また、対するティップは、活餌をより自然に泳がせるために正反対の柔軟さを持ち、振動を手元までしっかりと伝えてくれる。
「最高の状態」と高橋さんが言うブランクスを120%活かすためのグリップ周りも、ファイティングボトムやリールのがたつきを防止する機構などを惜しげもなく投入、抜かりはない。
「全てトータルのバランスを考えて、大物釣りの真髄を追求したロッドと言えます」

昨今の電動リールのパワーをフルに発揮できる対強度機能がマッスルコアだ。


改良された着脱式のファイティングボトム。最も安定できる場所に違和感なくホールドできる。

リール固定用のナット幅と樹脂スペーサーの幅を拡大し、確実な締め込みが可能に。ファイト中のリールのガタつきを削減している。


リールのホールドポジションの径を最適化。さらに縦の溝を数入れることで置き竿時の滑りを防止し、ブランクスの回転を抑制する。
タックルのトータルバランス
チェルマーレ泳がせの相棒はビーストマスターMD6000。高橋さんはスタンディングではフルドラグだが、体力に応じて調整することが大事だという。誘いではデジタル表示を活用し、タナを意識すること。探見丸と連動すれば鋭敏なブランクスが伝えてくれるムロアジの状態をさらに的確に判断できる。
カンパチを2匹、さらにキハダとヒットさせて実釣1日目は終了した。

巻き上げスピードを一定に保つ『速度一定モード』で底を切り、切ったらテンションを一定に保つ『楽楽モード』で活餌を操る。

ファイトに突入するとブランクスが強烈な引きを受け止め、リールのスピードやドラグを調整できるゆとりを与えてくれる。

ファイティングボトムは一定にせず、位置を変えながら力を分散させるのがコツだ。

2本目のカンパチ。バランスの取れたタックルによる無駄のない誘いで口を使わせた。

ボトムに到達する前からムロアジの異変を感じていたという3本目は、感度が釣果に影響する好例。小型なのですぐにリリース。

竿受けに置いた状態での誘いでは、ドラグは巻き上げができるギリギリに緩めた状態にしておく。

水深100mを真下から持ち上げてきたキハダ。タックルがマッチングしていれば難敵ではない。
横の泳がせ釣り
2日目は沖に出てオモリを使わない横の泳がせ釣り。初日の縦の浅い釣りとは対極の状況での「横の流し」の釣りだ。
早速ムロアジを流し、誘いをかけるとすぐに反応があった。
ドラグ調整、モードの切り替えとスタンディングでタックルを操る。ヒットしたのは巨大なカジキ。しかし寄せてくるものの、惜しくもキャッチできず。
直後にキハダをキャッチするとリールをビーストマスターMD12000にチェンジ。
カジキへのリベンジを期するが、キハダを2本キャッチして2日間の釣行は終わりを迎えた。
「ビッグゲームでチェルマーレ泳がせを使うと、安心してやり取りができるのと、いろんなやり取りの以外の操作でもとても釣りやすくなっています。デカい魚に挑んでいくこのビッグゲーム、ぜひ皆さん体感してください。迫力、興奮、スリルが待っています」

タックル(仕掛け)は前日から三又サルカンとオモリを抜いたもの。相棒も変わらずビーストマスターMD6000だ。


強い横方向の引きにリールを設定し直しファイトに突入。ジャンプを繰り返す巨大カジキとの対決は、ラインブレイクの幕切れとなった。


ボートの真下で円を描き最後の抵抗をみせたキハダ。釣り人にとってはタフだが最良の時間だ。


シマノリールでは最大となるビーストマスターMD12000にもガッチリとフィットする。


締めは2本連続のキハダ。マッスルコアのパワーにあらがう好敵手だった。
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