2024/12/06
コラム
福井健三郎の最終テスト釣行に密着!NEWフルスロットル3ピースモデル×クリスマス島GT
ロウニンアジ=GTに魅了され、そして数々のトロフィークラスを手にしてきた日本を代表するGTアングラー福井健三郎さん。福井さんにとってのGT狙いの海外釣行は、自己研鑽のためだと言う。今回は豊かなクリスマス島で、GTを連発! ロッド・オシアプラッガー・フルスロットルシリーズの3ピース、ルアーはポッパー、ヘビーシンキングミノーの最終テストを行った。
孤高のGTアングラーが、クリスマス島を目指す理由
GTという魚に魅了され、そのすべてを知りたいがために釣りという手段を選んだ福井健三郎さん。今までに海外にGTフィッシングで訪れたのは18か国、100回以上を数える。福井さんは、自身が海外を訪れる理由を、自己研鑽のためと言い切る。
「ボクが海外に出る理由。それは海外に出ることで、ボクがトカラ・奄美で実践している釣りに活用できるのか、その逆にトカラ・奄美でやってきたことを、海外や他のフィールドで使えるのかを知りたい。それと、ボクなんか足元にも及ばない、海外にいるレベルの高いガイドから知識を得るため。そういった自分磨きのために海外に出ています。」(福井さん)
今回、福井さんがクリスマス島を訪れるのは、コロナの影響があったので4年ぶりとなる。それまでは1年に1回、多いときには1年に4回訪れたことも。今回はここで福井さんが製作に携わったタックルやルアーの最終テストを行うことになった。
多くのGTを釣って、わかること
「海外は日本のフィールドと比べてキャパが大きい。たとえば、何千㎞の中に無数にポイントがある。GTの数、ポイントの数が多い。だから国内よりもGTに出会うチャンスがある。ファイトする機会も多いので上達の近道になる。」(福井さん)
製品開発において、国内でテストを重ねることは可能だ。だが、実際にキャストを繰り返してルアーを動かし、魚を多く掛けてランディングしなければわからないことは多い。クリスマス島を訪れて製品の最終テストを行うのは非常に意味があることなのだ。
そんなフィールドで今回、福井さんが最終テストするのは、オシアプラッガー・フルスロットルシリーズの3ピースロッド。ルアーはポッパーのボムスロットル200Fフラッシュブースト。ヘビーシンキングミノーのペグマ200HSジェットブーストだ。
フルスロットル 3ピースシリーズの特徴とは
オシアプラッガー・フルスロットルシリーズの3ピースは、仕舞寸法は1m以下。遠征時に飛行機を利用する際、長いロッドは受付に時間を要する、超過料金が発生する場合がある。最悪、竿を乗せてくれないこともある。それらの不安を解消しているのだ。
さらにブランクスには、スパイラルXコアとハイパワーXを採用し、捻じれ、ツブレに強く、強度が増している。ベースとなるアクションは、ピースごとにパワーが異なり、バットに近づくとパワーが増す設計。ティップは柔らかく、ルアーをダイブ、ポッピングさせるときにミスアクションしにくい。対してバットセクションはパワーがあり、リフティング時はそのパワーで魚をグイグイとリフトできる性能を備える。
そしてガイドには、シマノ独自のXガイドを採用。このガイドにより飛距離が向上。PEラインのブランクスタッチによるラインの消耗を抑えて、飛行性の向上、ラインダメージの低減など多くのメリットをもたらす。
ポッパーには福井さんがこだわったカラーをラインナップ
今回、福井さんが最終テストに持ち込んだルアーは、ポッパーであるボムスロットル200Fフラッシュブーストと、ミノーのペグマ200HSジェットブーストのふたつ。
ボムスロットル200Fフラッシュブーストについて福井さんは
「万能ルアーですね。タダ巻き、トゥイッチング、ポッピングなど、全てのアクションに対応する。海外釣行や、そのポイントで最初に様子をみるときに使える。」と語る。
一方、ヘビーシンキングミノーのペグマ200HSジェットブーストについては
「水面直下から深く沈めて使うこともできる。120gあるので飛ぶ。ミノーはリップが抵抗になるので飛行性を上げるのは難しいが、このルアーはしっかり飛ぶ。潜るので波があるところでもアクションするのがいい。またボディが水中にあり、水面に出たり、泡に隠れたりしないので存在が明確だからフッキングがいい」と言う。
テストは上出来。翌日は次の目的に向かう
2日間のテストで、釣ったGTの数は20匹までを数え、およそ25匹以上は釣った。
「ロッドは、本当に2ピースと変わらない。3ピースということを忘れるぐらい。キャスティングでは(ラインがブランクスに当たって)バチバチすることもない。そしてルアーの飛行姿勢が安定して飛んでいた。ティップが柔らかいからルアーの操作性がものすごくいいね」と、ロッドのテストを終えて感想を語る福井さん。
そして、クリスマス島に来たのには、もうひとつの重大な意味があるという。それは、福井さんが十数年前からずっとやり続けている釣りだ。
「明日から、それに挑む」。そう言って船を降り、福井さんは次の目的に向かって車に乗り込んだ。
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