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2022/11/17

コラム

鈴木斉が大原港・山正丸で攻略! 千葉県・外房沖のヒラマサキャスティングゲーム

関東のヒラマサ道場、千葉県・外房沖の春マサに、鈴木斉さんがキャスティングゲームでトライ! 前半パートでは山正丸・山口徹船長と鈴木さんの外房ヒラマサトークセッションの模様を、後半パートでは鈴木さんによる2022年リリースの新製品インプレッションをお届けする。

外房沖は全体的に浅いからこそキャスティングの釣りが盛んに

トークセッションはベタナギの大原沖、山正丸船上で行われた。2人の外房愛が止まらない時間だった。

鈴木

外房沖のヒラマサゲームの歴史から教えてもらえますか?
山口
外房沖は約30年前、日本で初めてヒラマサ、ワラサ、ブリをルアーで狙う乗合船をスタートしたフィールドです。30年の間にタックルは凄く進化しています。釣り方、狙い方も大きく変わってきました。

鈴木

具体的にどんなところが変わってきましたか?
山口

始めた当初は、魚の量はいまより多かったと思います。でも、どうやって釣っていいのか分からない時代でした。ナイロンライン、トレブルフックの時代です。漁船のポイントを参考にして釣っていました。そうした中で、ここでも釣れるんじゃないか、とポイントを探して、拡げていきました。私の場合は海外でGTフィッシングを経験していたこともあり、それを参考に流し方をドテラにしたり、ジグやプラグをキャストしてみたりして、釣り方を変えてみました。すると思わぬところから魚が出ることがありました。たとえば凄く浅いところとかですね。こんなところにヒラマサがいるのか! という発見を長年積み重ねていくうちに、ポイントや釣り方が拡がってきた感じですね。

鈴木

浅いという言葉が出ましたが、外房沖は全体的に浅いのが特徴ですよね。
山口
ヒラマサを狙う場合、全国的に見ても浅いと思います。15m、20mといった水深をベースに、根の筋の上を攻めていくことが多いですね。深くても50m、60mといったイメージで、ほとんどの場合は20mから40mを狙います。

鈴木

浅いときは10m以内、ときどき5m、6mというアナウンスも聞きます。

山口
そうですね、浅いからジグもキャストしたほうがいいんです。浅いからこそキャストの釣りが生まれた、ってことです。

浅いからこそジグも落とすだけではなくキャストする。横方向に探ったほうがヒラマサとの遭遇率がアップするからだ。

キャスティングとジギング、両舷で釣りをするのが外房スタイル

山口船長が操船の合い間にジギングでキャッチしたヒラマサ。キャスティングには喰ってこなくてもジギングに反応する魚がいる。

鈴木

以前はジギングが中心で、キャスティングはその合い間に少し、って感じでしたよね。でも、近年はキャスティングが人気になってきて、流し変えるたびに船の向きを入れ替え、キャスティングとジギングを交互に楽しむスタイルが生まれました。この船の向きを入れ替える、両舷で釣りをするということは外房の特徴ですよね?
山口
乗合船がベースになるので多くのお客さんに楽しんでもらうことが前提になります。流し方の基本はドテラ。釣り座にもよりますが、主に風下側ではキャスティング、風上側ではジギングで楽しんでもらうスタイルが基本になります。流していていい反応はあるけれど表層ではいまひとつ。ジギングでやってもらいたいな、ということは多々あります。ジギングなら船から遠ざかっていくヒラマサやワラサの反応をうまく釣ることもできます。ジギングなら釣れる魚、マダイ、ヒラメといった魚も多いですからね。これも楽しんでもらいたいですね。

鈴木

大型のヒラマサはキャスティングに分があるのか、タックルが強いから獲れるのか、いずれにしても大型がキャッチできるようになりました。以前はジグで5kg釣れたら、やった! という時代だったのが、近年は10kg、20kgという数字が普通になってきました。数が減ってもサイズが出るフィールドになったイメージがあります。

山口
キャスティングゲームが盛んになって大型がより狙いやすくなったのは確かですね。

以前は5kgクラスがジグで釣れれば満足だった外房沖も、近年では10kg、20kgも当たり前の数字になっている。

日本だけでなく世界各地を釣り歩き、知識と情報の吸収に努めている山口船長。釣らせる腕前は外房のルアー船のなかでも常に高い評価を得続けている。

鈴木

外房沖のシーズナルパターンを教えてもらえますか? たとえばシーズンごとのベイトの種類とか、ヒラマサのサイズの違いなどはいかがですか?

山口
秋から冬にかけてはまずサンマが回遊、続いてイワシが増えて接岸してくると、これがメインのベイトフィッシュになってくることが多いですね。通年通してはアジ、イサキなど、根についている魚が捕食されています。ハナダイ、ホウボウなども捕食していますね。夏になると極端にベイトが減りますが、そのなかでトビウオ、シイラはベイトになります。根の周りにアジがいればアジ、マダイも捕食していますね。

鈴木

外房沖は黒潮の影響を強く受けますよね。黒潮が近づくか離れるかによって潮の速さ、温度、ベイトの種類、ヒラマサの活性などが大きく変わります。
山口

黒潮の当たり方で海がガラッと変わってしまうんです。半日で変わるし、極端なときは1~2時間で変わってしまう。船長泣かせですよ。

鈴木

安定してくれれば釣りやすいですからね。
山口
反面でいい潮が入ったときは短時間で10kg、20kgがボコボコ釣れたりもするんですけどね。

キャスティング、ジギングともにヒラマサゲームは面白く、深い!

ジギングから外房沖のヒラマサゲームをスタートした鈴木さん。ジギングならではの感覚、愉しさはいまでも大切にしている。

鈴木

超大型の30kg、40kgというヒラマサがこの浅い外房の海で多くキャッチされています。全国的に見てもトップクラスです。世界記録のヒラマサも外房、山正丸さんでキャッチされています。しかも首都圏からほど近い海。これは大きな魅力ですよね。
山口
自分も首都圏から近いことは外房沖の大きな魅力だと思っています。自分自身、昔から釣りをやっていて、10kg、20kgの魚を釣るには沖縄とか海外とかに遠征しなければいけない、というイメージがありました。でも、実は凄く近い海で釣れるんだということに気づきました。素晴らしいことですよね。

鈴木

初めてのお客さんも気軽に挑戦できますよね。
山口
気軽さという点では乗合船という出船形態であることも大きいですよね。乗合だからお客さんが多く乗りますが、だからこそキャスティングとジギング両方を楽しむスタイルが生まれたということにもつながります。

鈴木

1回の出船でキャスティングとジギングを同時に楽しめるという点も外房の特徴です。僕は全国あちこちで釣っていますが、どちらかと言えばキャスティングならキャスティング、ジギングならジギングという出船形態が多い。流し変えるたびに船の向きを逆にして両方の釣りを楽しめるのは魅力ですよね。

山口
キャスティングだけやりたい、という人には申し訳ないですけど、キャスティングだけやっているとジグで釣れる魚を見逃してしまうことも多いんです。自分としてはジグもやってもらいたいと思いますね。

鈴木

もともと自分もジギングから外房沖のヒラマサゲームを始めていることもあって、全然アタらない状況から潮が動きだしてジグが潮をかんだ瞬間にドンっとアタる、という流れは気持ちいいし、楽しいんですよね。
山口
その感覚はジギングならではですね。

鈴木さんの質問にすべて流れるように答える山口船長。常に外房沖を、ヒラマサのことを考えている。

鈴木

これから外房に挑戦したい、ヒラマサを釣ってみたいという方へのアドバイスはありますか?
山口
最初は何も分からないこともあって、不安でいっぱいという方もいると思います。一番はよく釣る人、慣れている人の動きをよく観察するといいと思いますよ。シャクリ方だったり、投げ方だったり。分からなかったら直接その釣り人に訊いてもいいし、船長に訊いてもらってもいいと思いますよ。

鈴木

せっかくの乗合船ですからね。訊けば早いですよね。
山口
慣れてきたら海の変化に注意してほしいですね。潮の色、流れ方、地形が見えたら山立てして自分の位置を確認したり、トリがいればその動きを観察したり…、よく海を観察してほしいですね。通ってもらえば、変化への対応力が上がってきます。今日は良さそうだぞ、ということが分かるし、いつもより濁りがキツいからどうしようか、といろいろ考えられるようになります。

鈴木

たしかに外房の海は本当にすぐ変化しますからね。急に潮が澄んだり、白波が立ってきたりする。小さな魚しかいなかったのが、急に大型が回遊してきたりもする。目まぐるしく変わりますからね。近海ですけど世界に誇れるフィールドですよね。

少しでも長くヒラマサゲームを楽しむためのリリース

素早く計測し、又長で65cm以下はリリース。少しでも長くヒラマサゲームを楽しむために必要なことだ。

鈴木

レギュレーションについて教えてもらえますか?
山口

うちの船ではレギュレーションとしてお客さんに協力してもらっていることがあります。又長で65cm以下のヒラマサはリリース、それ以上のサイズのヒラマサのキープは1日2本までとさせてもらっています。子供の頃からこの海を見ていますが、30年前には漁師の船もいっぱいいました。ヒラマサが減り、漁船もどんどん減っていって、エサ釣りの船も減っています。自分自身、ヒラマサの数が減っているのは実感しています。このままじゃいけない、という感覚があります。小さい魚は殺さないように、釣った人が食べる分以上の魚は無駄に殺すことがないようにリリースしていこう、リリースしてもらいたい、と考えています。自分は20年以上前からリリースしてきましたが、なかには賛同してくれる船もあります。外房にはオフショアネットというルアー船の集まりがあります。その集まりの中で何隻かに協力してもらって、独自にレギュレーションを決めています。この先、少しでも長くヒラマサゲームを楽しめるように、リリースしたヒラマサが生んだ卵で少しでもヒラマサが増えるようになればいいな、と思っています。

山口船長の胴の間での見事なキャスティング。船体にもよるが練習すれば8ftクラスのキャスティング用ロッドでもアンダーハンドキャストは可能だ。

鈴木

キャスティングはアンダーハンドが基本ですよね。
山口
ルールとしてキャスティングはアンダーハンドでやってもらうようにしています。トラブルが起きにくいようにという理由からです。初めて会う人同士でトラブルが起きると気まずいですからね。アンダーハンドだからトラブルがまったくないか、と言われるとそうは言い切れませんが、オーバーヘッドよりは起きにくいと思っています。胴の間ではオーバーヘッドが出来ませんし。アンダーハンドが出来ないという人もいますが、ちょっと練習すればすぐに出来るようになります。アンダーハンドでも十分に釣れるように船も流しています。49.5kgの世界記録のヒラマサもアンダーハンドでキャストして釣った魚なんですよ。

鈴木

最後に外房を楽しむポイントを教えてください。
山口

ご存知の人も多いかも知れませんが、外房沖は簡単に釣れるフィールドではありません。だからこそもっと頭を使って、海を見て、人の動き、船の動きをよく観察して、いろいろなことを考えて釣りをし、1本を手にすることが大切です。そうやって手にした1本のヒラマサの喜びは何事にも代えられないと思っています。足繁く通って、経験を積んで、試行錯誤を繰り返して、人より釣れるようになると気持ちがいいですよ。何よりも1本釣ったときの喜びが大きいフィールドだと思っています。もちろん、初めて外房に来て10kgオーバーを釣ってしまう人もいますが、それはそれで愉しさですよね。

ヒラマサ狙いの新たな必携ルアー!! オシア別注平政190Fフラッシュブースト

今回の釣行で鈴木さんがメインタックルとして使用したのは、ロッドがオシアプラッガー フレックスドライブS83MH、リールはストラディックSW 14000XG。メインラインがオシア8 6号、リーダーはナイロン120LBの組み合わせ。ルアーは2022年NEWモデルとなる、オシア 別注平政190Fフラッシュブーストをセレクトした。まずは注目の新製品、オシア 別注平政190Fフラッシュブーストからチェックしていこう。

ウェイトアップと重心位置の変更でより使いやすく新生! さらにフラッシュブースト搭載によりアピール力アップを実現した別注平政190Fフラッシュブースト。

オシア別注平政190Fフラッシュブーストは、オシアペンシル 別注平政190Fにシマノ独自のフラッシングシステム、フラッシュブーストを搭載。さらに重さを増した専用成型ウェイトをこれまで以上に後方にレイアウトすることで、ジャーク後のステイ時の姿勢をファインチューン。ジャーク後に姿勢を復元しやすくなっただけでなく、水絡みが向上したことでダイブミスを低減、さらなる複雑なスラロームアクションが演出可能になった新たなダイビングペンシルだ。安定した飛距離、ダイブのさせやすさ、アクションのキレを実現した新定番ペンシルと言えるだろう。

「オシア ペンシル別注平政190Fはとても優秀なルアーで、これまでも十分な釣果をもたらしてくれました。このルアーをベースにウェイトバランスをより後方重心に設定し、さらにウェイトアップ。結果として水に絡みやすく、アクションエラーも少なくなった印象です。水面下でウォブリングしてよく泳ぎ、飛びだしにくくなっています。これまで出ても乗らなかった、そんな魚も乗せやすくなったと思います。特殊なクセがあるわけでもないので、誰にでも扱いやすいルアー、慣れている方だったら意のままに操れると思います。飛距離も安定して出ます。オーバーヘッドキャストはもちろん、アンダーハンドでキャストしても十分な飛距離が出ますね」(鈴木さん)

波間に揺れているだけでヒラマサにアピールしてくれるフラッシュブースト。そのアピール力は強大だ。

「フラッシュブースト搭載の効果も大きいと思います。フラッシュブーストはキラキラと水中で光を拡散してくれるので、遠くの魚、深場にいる魚によりアピールしてくれるのは確かです。ルアーが止まったときでも反射板がキラキラとアピールして誘ってくれます。全体のシルエットではなく、キラキラする反射光だけでアピールするので、小魚のように見えることもあると思います。小型のベイトを捕食しているときにも反応させやすいのがフラッシュブーストの強み。止めておいてもアピールするという要素が加わったので、魚を寄せるパワーが大きくなったし、ルアーとしての完成度も極まったかな、と思いますね」(鈴木さん)

外房沖でも玄界灘でも基準となる190mmというサイズ感

春の釣行時も見事にヒラマサを誘い出してくれた別注平政190Fフラッシュブースト。Tイワシミントは視認性が高い、個性的な注目カラーだ。

「190mmというサイズはヒラマサ用としてはベーシックでとても使いやすいと思います。外房沖でも玄界灘でもスタンダードと言えるサイズです。ここから大きくしていくか、小さくしていくかという基準になるサイズです。十分な飛距離が出せることが前提条件ですが、自分の場合、外房では別注平政190Fフラッシュブーストから使い始めて、160、150、145mmとサイズダウンしていくのがセオリーとなりそうです。何回もチェイスしてきたけど乗らない、というときはルアーサイズを落とすと一発で喰ってくるということもあります。魚の反応、まとわりつき方などを見てチェンジしていくのもいいでしょう。ルアーサイズを選ぶ際、マッチ・ザ・ベイトだけに囚われないように注意してもらいたいですね。捕食しているベイトが小型でも大型ルアーに反応するときは多いし、逆もあります。活性が高くても低くても、ヒラマサが反応しやすいサイズというものもあります。その点、オシア別注平政190Fフラッシュブーストの190mmというサイズはアピールが大きすぎず小さすぎずというサイズ感。ベイトが小さいときは大人しく泳がせ、ベイトが大型のときは激しく動かしたりして対応することも可能です。魚がボイルしていても、誘い出しでも対応できる万能なサイズ感だと思いますよ」(鈴木さん)

オシア別注平政190Fフラッシュブーストのカラーラインナップは6色。ナチュラル、そしてアピールが2大キーワードだ。

「カラーは6色から選べます。ヒラマサゲームを前提にした場合の自分のカラーセレクトの基本は、ベイトが表層にいてヒラマサがそれを追っているようなとき、つまりボイルやナブラがあったりするときはナチュラル系カラーをよく使います。反対に誘い出しのときは、魚がどこにいるのか分かりにくいのが前提。ルアーがどこを泳いでいるかなどを含めて、バイトに至るまでの過程をしっかり目で捉えておきたいので、派手なアピール系カラーを使うことが多いですね。前者はNイワシ、Aトビウオ、後者はAオレンジ、Nピンクイワシ、Nホワイト、Tイワシミントが当てはまります。Tイワシミントは視認性もよく、これまでのオフショアルアーではあまり見なかったカラーです。今回も夕マヅメにTイワシミントカラーでヒットさせることが出来ました。光量が少なくなっている状況でもよく見えたので操作性が高く扱いやすかったですね。ヒットしたのは水中に潜ってウォブリングしているときでしたが、ルアーアクションはもちろんフラッシュブーストの効果もあったと思いますよ」(鈴木さん)

ストラディックSWシリーズに待望の14000XGが登場!

ヒラマサキャスティングゲームの間口を広げてくれる、ストラディックSW14000XG。

鈴木さんがヒラマサのキャスティングゲームを楽しむ場合、リールに求める最低条件が14000XGというサイズとギア比だ。これまではステラSW14000XG、ツインパワーSW14000XGを使用することが多かった鈴木さん。2022年、14000XGという番手にストラディックSW14000XGが仲間入りした。ステラ、ツインパワー譲りのフィーチャーで武装したストラディックSW14000XG。中級機種ではあるがその実力が気になるところ。外房での実釣を終えた鈴木さんに印象を訊ねてみた。
「自分の場合、ヒラマサをキャスティングで狙う場合、使用するスピニングリールはXG一択。理由はルアーの操作性という観点からです。HGモデルでは、どうしてもワンジャークで2回くらい巻かなければいけない状況があります。ロッドのジャーク幅にXGの巻き上げ量が合うので、どうしてもXGモデルを選択せざるを得ません。比較的、求めやすい価格のストラディックSWシリーズに14000XGモデルが登場したことは、幅広いアングラーにヒラマサを狙ってもらえる機会が増えることを意味すると思いますね。
 ドラグは最大で15kgを確保しています。PE8号以上を使っての大型狙いにはステラSWやツインパワーSWをおすすめしますが、PE6号までで楽しむ場合には十分対応できると思います。外房では十分に活躍してくれるでしょう。Xタフドラグ搭載なので安心できると思いますよ。」(鈴木さん)

鈴木さんも太鼓判! 必要十分な実力者ストラディックSW14000XG

ヒット直後、主導権を握るべくゴリ巻きする鈴木さん。この一瞬の攻防が勝負を分けることも多い。

「ストラディックSW14000XGの巻き上げはとても滑らかでスムーズ。巻き上げの強さ、軽さ、滑らかさが重視されるのは魚が掛かってからです。とくにヒラマサを狙う場合、大型になると根に擦られて切られる可能性が高くなります。ラインブレイクを避けるためには、少しでも速くラインを回収して魚との距離を詰める必要があります。このときに軽く巻き上げることができないと、リールを巻くことさえできなくなります。抵抗がある状態で巻き上げられることが重要です。今回、ヒラマサを掛けたときでもパワーロスが感じられず、グイグイと寄せることができましたよ」(鈴木さん)

「オフショアでのヒラマサゲームに挑戦したい、という人にはとくにおすすめできますね」と鈴木さん

「価格を考慮しても、巻き上げ力、巻き心地、滑らかさは素晴らしいと思います。使用感としても問題ありません。ルアーを操作していても滑らかさを実感できると思います。潮の流れが効いているときに大型のルアーを泳がせても、リールが負けていると感じることは一切なかったですね。オフショアでのヒラマサゲームに挑戦したい、という人にはとくにおすすめできると思います。超大型魚ややり取りが非常に難しい釣り場以外であれば、巻き取りの速さもラインキャパシティもあるので、十分に戦えると思います。XプロテクトやXシールドを採用しているので、海水が内部に入りにくいのもいいですね。異音が出にくいので快適に使用できるし、長期的にも壊れにくいと思います。初期性能が長く保たれるということはありがたい性能ですよね」(鈴木さん)

ストラディックSW14000XGは、外房沖でヒラマサキャスティングゲームを始めたい、というアングラーには心強い味方となってくれそうだ。

ザ・外房スペシャル=オシアプラッガー フレックスドライブS83MH

しっかりウェイトを乗せて振り切れる! 外房特有のアンダーハンドでのキャスティングでも使いやすいロッドアクションだ。

鈴木さんが「外房のヒラマサキャスティングゲームで欠かせない」というお気に入りロッドがオシアプラッガー フレックスドライブシリーズ。なかでもS83MHはこれだけあればいい、というほどのマストアイテムだ。

「オシアプラッガー フレックスドライブは凄くいいですね。投げやすいし、気持ちよく曲がってくれる。外房ではMHクラスが基準になります。あとはルアーサイズ、ヒラマサのアベレージサイズに合わせて、M、Hと上下にパワークラスを振る、というイメージです。迷ったらMHで間違いない。このロッドはブランクスに『外房』って書いてもいいくらい(笑)、ベストマッチなロッドだと思いますよ。フレックスドライブのように低弾性カーボンを素材にしているロッドは、重さが気になったり、キャスト時の振り抜けの悪さが気になったりすることが多いんです。でも、このロッドはそういった低弾性カーボンのマイナス面を克服していて、いいところが十分に活かされている印象ですね」

キャストからルアー操作、ファイトまですべての動作が心地よく安心できるロッド

よく曲がるロッドながらルアーの操作性、大型魚のコントロール性能なども高次元でクリアしている1本。

「振り抜けが凄くいいんですよね。シャキッとして投げやすい。それほど力を入れなくても飛んでくれるので疲れにくい。ティップにパワーがあるのでルアーの操作性も非常にいい。それでいて魚を乗せやすいし、掛かってからはしっかり曲がり込んでくれるので身体に対する負担もとても少ない。魚のコントロールもしやすいし、バラシも少ない。いいところばかりですね(笑)。よく曲がる、と言いましたが、曲がり過ぎないという点も評価できます。前作は曲がり過ぎてしまって魚のコントロールが難しいときがあったんですが、今回のモデルでは曲がり込んでもバットにはしっかり芯が残って耐えてくれる。大型のヒラマサが掛かったときでもロッドがパワーを吸収してくれるので、素早く移動したりドラグを締めたりという瞬時の対応がしやすい。硬いロッドは引っ張られてアングラーが振り回され、その間に主導権を奪われて根ズレ、という結果を招きやすいですからね」

鈴木さんが心酔している、という印象まで受けたフレックスドライブS83MH。手放しで高評価を与えるそのワケは、実際に手に取って確かめていただきたい。

フレックスドライブS83MHはすこぶる付きのお気に入り。外房ではマストアイテムと鈴木さん。

ラインナップも増えてより使いやすくなったHDタックルボックス

ボックスはシンプルでタフなことが必須条件。ラフに扱われることが当然なオフショアゲームならではの条件だ。

外房沖での実釣時、鈴木さんが「このボックス、凄く使いやすいんですよね」と何度も口にしていたのがHDタックルボックス。リリース以来、船上で見かける機会も増えつつある人気商品だが、その魅力をあらためて訪ねてみた。

「オフショアの釣りで使うボックスは強度がとても大切。塩水をザバザバ被ったりするし、船の揺れであちこちにぶつかったりもする。椅子代わりに座ることも多い。過酷な条件に耐えるための強度、耐久性は絶対条件になると思います。壊さないように、と気を使って扱うものではないので、ラフに使っても大丈夫であってほしい。HDタックルボックスは細かいことを気にせず、がさつに扱っても平気という安心感がありますね」(鈴木さん)

さまざまなオフショアゲームを楽しむ鈴木さんだが、HDタックルボックスのシンプルな使い勝手の良さを高く評価している。

「荷物がたっぷり入ることも大切。HDタックルボックスはちょうどいい高さ、幅、深さでとても使いやすい。すべての条件を高次元で満たしているボックスだと思います。シンプルさもいいですよね。周りに余計な装飾品があるとかさばりますし、破損もしやすい。車に重ねて積み込むときなども、引っかかったりして邪魔にもなる。移動するときに邪魔にならないシンプルさは、とても使い勝手がいいですよ」(鈴木さん)

鈴木さんがヒラマサゲームでメインに愛用しているサイズはCS-201Uだが、より小型のCS-203V、CS-202Uもラインナップされている。スモールサイズのHDボックスはルアー専用として利用するなども一手。使い方はアングラー次第だ。ヘビーデューティーな性能は鈴木さんのお墨付き、自由な発想で使い倒していただきたい。

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