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2020/08/25

コラム

NEWメソッド ノンストップジャークの真実 【巻き続けろ!オシアフルスロットル 240F AR-C】

玄界灘発信の新メソッド、ノンストップジャークがシーンを席捲している。驚異的な釣果を叩き出すその威力は計り知れない。ノンストップジャーク対応ペンシルフルスロットル240F AR‐Cを使用した釣り方の全貌を田代誠一郎さんが教えてくれた!

(写真上部左)何尾ものヒラマサが奪い合うように襲い掛かる!こんな激しいバイトシーンが多いことは、ノンストップジャークの魅力のひとつだ。

【How to NONSTOP JERK】タフコンディションに効果的で、ヒラマサの活性を一気に上げるメソッド

回収ヒットから始まったノンストップジャーク!

「ノンストップジャークを始めたきっかけは3年くらい前だと思います。夏の釣りで、状況が渋くて苦戦していました。一生懸命やっていたんですが、全然喰わなかった。そんなとき、速巻きで回収しているルアーに20㎏クラスが喰ってきたんです。最初はラッキーと思ったんですが、速巻きで喰ったなあ、という印象が強く残りました。日を変えて検証したところ、通常のアクションでは全然バイトが得られないのに速巻きをするとバイトが連発してきた。これは間違いない、引き出しのひとつとして使えるな、とわりと早い段階で確信することができました」

「イメージとしては何かに追われている小魚、そんな演出になると思います」と田代さん。しかし、メインのベイトフィッシュを問わないところは面白い。

新たなメソッドとしての、ノンストップジャークの誕生だ。
回収中にヒット!という経験をしたアングラーは珍しくはないだろう。しかし、これをひとつのアクションパターンとして確立させてしまうところが、アングラーとしてはもちろん、大人気船「サンライズ」のガイドとして一目置かれる田代さんの凄いところだ。 リールを速く巻き続けることは体力的にキツい。一般的なジャーク&ポーズで喰ってくるならそれで十分だ。 いままで通りの釣り方ではバイトが得られないとき、そんなときにこそおすすめと、田代さん。しかも、喰いが悪い、渋いと思っているときこそ効果を発揮する釣法でもある、という。

「状況が渋いときに試してみることをお客さんにもおすすめしています。でも、もうひとつ威力を発揮するときがあります。状況のいかんに関わらず、魚の捕食スイッチを強制的に入れられることがあるんです。だからガイドとしてはヒラマサにスイッチを入れるために、ティーザー役としてやってみることは多いですね。そうすると普通に釣っているお客さんにバタバタッとヒットすることがある。ヒラマサが何尾もひとつのルアーを奪い合う、もの凄い光景に出会ったことは何回もありますよ」

キャストからスタートするノンストップジャーク。着水からピックアップまで、リーリングの手は止めない。これまでの常識を覆すメソッドだ。

タフコンディションを打破するパターンとして、そしてもうひとつはヒラマサの活性を一気に上げるパターンとして、ノンストップジャークは機能する、という。 現在、田代さんは自分自身が釣る場合も含め、「サンライズ」のお客さんには、一日のうちのキャスト総数のうち1/5くらいの割合でノンストップジャークを織り交ぜることを勧めている。かなり魚の反応が違ってくるというので、ぜひ取り入れたいメソッドと言えそうだ。

14000番ならXG、18000番ならHG。可能な限りハイギアをセレクトするのが田代さん流。対応スピードの範囲が広いことがその理由だ。

ノンストップジャークを念頭においた細身ペンシル

– 今秋、ノンストップジャーク対応ペンシルとして登場するのがオシアフルスロットル240F AR‐Cだ。田代さんは一般的なダイビングペンシルを使用し、数多くの試行錯誤を繰り返した。
「引いているだけで、浮いたり潜ったりしやすいルアー、とリクエストしました。基本的には水面にあるけれど潜る。でも、潜ってもすぐに浮く。潜りやすく、浮きやすいということです。浮力があまりに強すぎると潜らないですから。ダツ、サヨリ、シイラといった魚が逃げるときの動きをイメージするとわかりやすいと思います。ピョン、ピョンと水面を走って、その後水中を泳いでまたピョン、ピョンと水面を走っていく感じです。それでいて、ストレートアクション過ぎないこと。やはり少し左右に振れないといまひとつなんです」


– 飛行姿勢へのリクエストもあった。
「逆風や横風のときでも姿勢がブレない点もリクエストしました。浮力が強すぎたり、バランスの悪いルアーはクルクル回ったりして飛んでいかない。オシアフルスロットル240F AR‐CはAR‐C重心移動システムの効果もあって、どの方向からの風でもバシッと飛んでいってくれます」

ビッグワンの確率も高いノンストップジャーク。夢のレコードフィッシュに近づくためにも、ぜひマスターしてほしい新メソッドだ。

シルエットは動かしやすい細身。リールを巻き続けるこの釣りでは水の抵抗を減らす細身形状は、アングラーの疲労軽減にも貢献してくれる。


– 結果的にベスト、という240mmサイズにもこだわりがある。
「最初はシイラナブラに対応することを考えていました。デカイ魚を釣りたいこともあり、ヘビータックルの使用を前提にしていたので、デカければデカいほどいいかな、と思っていたんです。でも、240mmを超えるとちょっと扱いづらい。結果的にはバランスの取れたサイズになったと思います。これ以下のサイズだとタックルのパワーを落とさなければならないですし」


PE6、8、10号を前提としたタックルセッティングにベストマッチするサイズ、ということだ。


カラーはナチュラルとビジブル(見やすい、目立つ色)の2系統、全6色がラインナップする。ナチュラル系は間違いないセレクトといっていいが、田代さんの好みはビジブル系。自分がキャストしたルアーがどこにあるのか、どんな動きをしているのかを確認しやすい、というのがその理由だ。

【タフコンディションを打ち破る!】ノンストップジャーク対応ペンシル

細身ボディにAR-Cを搭載しているため飛行姿勢が安定し、飛距離もアップ。横風や向かい風の影響も受けにくい設計となっている。

ノンストップジャークでは追い喰いのバイトが多いので、リアフックを中心に据えたフックセッティングが重要になる。
トリプルフックは3/0~4/0が推奨サイズ。トリプルフックでは水絡みが良すぎて立ち上がりが遅く感じるときは、浮き上がりが速くなるシングルフックの使用も効果的。1本5~8gのシングルフック、ツインフックをベースに、狙いのアクションに合わせたセッティングを施してほしい。

    シングルフック

    トリプルフック

    カラーは全6色。ナチュラル系と視認性に優れたビジブル系の2系統。狂鱗&強鱗仕様でナチュラルなアピールも万全!

    目指したのは引いているだけで浮いたり潜ったりしやすいペンシル

    リールを巻きながらトゥイッチを続ける!

    – 船上での具体的なアクションパターンを田代さんに訊いてみた。
    「キャスト後、ルアーが着水してからピックアップまで、ロッドを少しトウィッチしながら巻いてきます。リーリングは止めません。そうすると、ときおり頭を水面にピョン、ピョンと出す動きをしてくれます。ロッドをルアーに向けてまっすぐにするのではなく、少し角度をつけてトゥイッチするとやりやすいと思いますよ」


    ガムシャラに巻き続ける?と言えばそうではない。 ハイスピードがメインではあるが、スピードは状況次第で調整する。

    ロッドを斜め上に構え、リールを巻き続けながらトゥイッチを加えるのが基本アクション。ロッドの上下の角度を変えたり、トゥイッチの頻度や強弱を変えてヒラマサの反応を探っていく。

    ルアーは潜らせ過ぎないことに注意する。とくにトリプルフックを使っているときは、水をよく噛むので、状況次第では立ち上がりが遅れ気味になることもある。そんなときはシングルフックをセットして水抜けを良くし、浮きやすくするのも一手だ。


    ヒラマサがルアーを追尾、喰いにきたら、少しスピードを緩めてバイトチャンスを作ってあげるのがコツだ。5回巻いてトゥイッチという動かし方をしていたら3回巻いてトゥイッチという感じで、少しペースを落とすとヒットに持ち込みやすい。ルアーを持っていって!という感じでスピードを落とすと効果的、とは田代さんだ。

    – リールを巻き続ける釣り、ルアーが動き続ける釣りだけに、ミスバイトは多い。フッキングにもコツがある。
    「アワせない、というか巻きアワセが中心です。ヒラマサは高速で追ってきてアタック、反転して走っていくことが多い。だから、そのままリールを巻き続けていればドラグが滑ってラインが出て行き、フッキング完了という感じです。仮にバイト後に走らない魚であっても、そのまま巻き続けていればフッキングします」


    大きく不用意なフッキング動作は避けたほうが無難。
    巻き続けていればミスバイトであってもすぐに次のチャンスに繋げられるが、大きくロッドをあおってしまうと次の動作に移るまでに時間が掛かりバイトチャンスを逃してしまう。アクションしている格好のままフッキングできるのが理想だ。ミスバイトが何回あっても船縁まで誘い続ける、巻き続けることを重視する。実際に船縁ヒットも多い。大きなアワセは不要ということは肝に銘じておくとよいだろう。

    巻き続けて誘うため、ミスバイトが多発するのが課題のひとつ。誘っている姿勢のままの巻きアワセがフッキング率を高め、ミスバイト時の次のチャンスを活かしやすくなる。

    – ノンストップジャークは「サンライズ」では、すでに定番パターンのひとつとしてお客さんの間でも定着している、実績メソッドでもある。
    「本当に釣れるの?と思う人も多いでしょうが、ぜひ試してほしいと思っています。メソッドのひとつとして、僕自身のなかでは確立されています。いつでも、とは言いませんが、釣れるときはメチャクチャ釣れます。もっと早くからノンストップジャークをやっていればよかった、と言ってもらえると思います。いち早くご自身の釣りのなかに取り入れて、釣り場で驚いてほしいですね」


    船上が大興奮に包まれるエキサイティングなバイトシーンも多いというノンストップジャーク。ヒラマサだけでなく、アングラーにもスイッチを入れてしまうスタイルは、ヒラマサキャスティングゲームのちょっとした革命と言えそうだ。

    WEB LURE X MOVIE【ヒラマサキャスティング新メソッド】ノンストップジャークの威力 田代誠一郎

    タックルデータ

    ロッド:オシアプラッガー フルスロットル

    「オシアプラッガーフルスロットルはルアーのウェイトをダイレクトに乗せて飛ばせる、高反発で軽量なロッドです。逆風、横風のなかでも驚くほどの飛距離を出すことができます。ノンストップジャークで使ってもルアーの水絡みがほどよく、立ち上がりがいいですね。」

    ロッド:オシアプラッガー BG FLEX ENERGY

    「オシアプラッガーBGフレックスエナジーでメインに使用するのはS83H。パワフルなロッドですが、ティップが繊細でよく曲がってくれるので、ルアーの重さを乗せやすく、飛ばしやすい。ルアー操作もとてもやりやすく、バイトを弾きにくいのが特長です。10m前後のシャローポイントで、メインラインにPE8号、10号を使った釣りを展開するときはS710XHを多用します」

    リール:ステラSW 14000XG, 18000HG

    「メインラインにPE6号、8号を使用するときは14000XGを使います。ゆっくり巻けばスピードを落とすことができる。大は小を兼ねるという発想で、最も巻き取りスピードが速いXGが向いていると思います。PE10号を使用するときはラインキャパシティやタックルバランス的に18000HGを使用します」

    ライン:オシア8

    「オシア8の6号、8号、10号を使用。リーダーはナイロン製。6号には120lb、8号には140lb、10号には150lbか180lbをセットします」

    プロフィール

    田代 誠一郎 (たしろ せいいちろう)

    [インストラクター]

    遊漁船『サンライズ』代表。20代の大半を奄美大島で過ごしたのちに独立し、佐賀県・唐津市で船長として活躍中。自らも高いレベルを維持するアングラーであり、豊富な経験に基づいた的確なアドバイスには定評がある。

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