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2023/06/22

コラム

極寒2月の青森にて、オシアジガーリミテッドでサクラマスを釣る 山本啓人

極寒2月の青森にて、オシアジガーリミテッドでサクラマスを釣る 山本啓人
雪交じりの寒風吹きすさぶ2月の青森。スロー系ジギングロッドの最高峰シリーズ、オシアジガーリミテッドを携えて、インストラクターの山本啓人が高貴なる釣り人の憧れ、サクラマスに挑む!

事前準備

「行ったことない時期の行ったことない場所なので、全然分からない」。時化によるいつもとは違うポイントセレクトが、山本さんにとっては未知の世界となる。水深80mで反応があるのは60m前後。事前に得られた唯一の情報から選んだメインロッドは、オシアジガーリミテッドB62-2、ベイトモデル。そしてこれまでのサクラマスの体験から有効と判断したライトウエイトのジグでの斜め引きができるスピニング、ゲームタイプLJ。この2本体制で出船を待つ。

自身初の釣行となる2月の青森。まだ暗い吹雪の早朝、出船前の準備にも熱がこもる。

自身初の釣行となる2月の青森。まだ暗い吹雪の早朝、出船前の準備にも熱がこもる。

実釣開始

午前6時半、ポイントに到着すると、サクラマスのスーパーパイロットルアーと信頼するセンターサーディン135gキョウリンBPで実釣開始。オシアコンクエストCTのデジタルカウンターをゼロにし、ドラグは緩めの設定だ。「サクラマスはね、喰ったら一気に走るので、ドラグをガチガチにしちゃうと身切れするんですよ」。誘う水深は75m前後、キツめのシャクリからのフォールで、様子をうかがうと、可愛いゲストが登場。水深87m、浅くても55mまでと指示ダナを確認すると、刺すような寒風の中シャクリ続ける。
夜こそ明けたが、海面を吹く風に晒されると、それだけでも涙が出てくる寒さだ。

夜こそ明けたが、海面を吹く風に晒されると、それだけでも涙が出てくる寒さだ。

ファーストフィッシは「ゲスト」と山本さんに歓迎されたホッケ。

ファーストフィッシは「ゲスト」と山本さんに歓迎されたホッケ。

大本命サクラマス

「おっしゃ喰った! これサクラマス!」。一瞬で弧を描く強烈な反応からファイトに突入。姿を現したのは、まぎれもない本釣行の大本命だった。ランディングネットに収まると、船内から歓喜の声が沸く。「ウロコの模様とか、この顔つきとか、目とか、最高にかっこいい!」。マイナスの気温が当たり前という極寒にも関わらず毎年通ってしまう、そんな釣り人を引き寄せる魅力を持ったターゲットだ。「回収するときもシャクる。ダーッとただ巻きするんじゃなくて、ちょっと速いワンピッチみたいな感じでシャクってあげると、今は(指示ダナ外の)35mでアタリました。だから、粘り勝ちというか、狙い通りというか」。幸先の良いスタート。朝イチは山本さんの作戦勝ちとなったようだ。
水深35mでヒット。オシアジガーリミテッドの細身のブランクがターゲットの引きで美しい弧を描いた。

水深35mでヒット。オシアジガーリミテッドの細身のブランクがターゲットの引きで美しい弧を描いた。

早々のターゲットのキャッチに山本さんはもちろん、船内が安堵の雰囲気に包まれた。
早々のターゲットのキャッチに山本さんはもちろん、船内が安堵の雰囲気に包まれた。

早々のターゲットのキャッチに山本さんはもちろん、船内が安堵の雰囲気に包まれた。

オシアジガーリミテッドB62-2

オシアジガーリミテッドB62-2は、山本さんのサクラマス釣りではベースとなっている機種だが、サクラマスでも2年間のテストを繰り返していたという。復元力が高いM40-Xカーボンによるブランクは、しっかりとジグをシャクるのがマストの下北半島でのサクラマス釣りには最適。「きれいにジグをアクションさせるというよりは、潮にぶつけてジグを暴れさせて喰わすっていうのがすごいメインになってくるんですけど、それをするときに、戻りが速い竿の方がその動きが出しやすいんですよね」。超高感度ブランクと超高感度グリップの融合が、あらゆる魚からの魚信、未知の海の動きを鋭敏に感知してくれる。
複雑な潮を感じられる中空構造のカーボンシェルグリップを持つオシアジガーリミテッドB62-2。

複雑な潮を感じられる中空構造のカーボンシェルグリップを持つオシアジガーリミテッドB62-2。

オシアコンクエストCTのデジタルカウンターもまた、釣行を優位に推し進めてくれる要素になる。
オシアコンクエストCTのデジタルカウンターもまた、釣行を優位に推し進めてくれる要素になる。

オシアコンクエストCTのデジタルカウンターもまた、釣行を優位に推し進めてくれる要素になる。

中層の釣り

「速度変化のレギュラーなアクションで、(ジグを)見ているサクラマスにスイッチを入れるような感じでシャクってるんです」。底を取らない中層の釣りは、難しいからこそ釣った喜び、攻略した爽快さがある。「魚がその場所に集まってるわけじゃないんで、通っているやつを当てていかないといけないから、まずタナを見つけて、まず反応するアクションを見つけて、それが正解だったらかっこいい、きれいな魚体の魚(サクラマス)が上がってきてくれる」。サクラマスのルアーフィッシングを変えた超高感度ロッドと、身切れを許さない高性能ドラグを持つ状況を数値で分析できるシステマチックなリールのコンビで高い難度を誇る中層に切り込み、さらなる1本を狙う。
2匹目のゲストはサバ。「ゲストいっぱいですね」と笑う。

2匹目のゲストはサバ。「ゲストいっぱいですね」と笑う。

フォールレバーのスピードコントロールとデジタルカウンターで合理的にサクラマスを狙うことができる。

フォールレバーのスピードコントロールとデジタルカウンターで合理的にサクラマスを狙うことができる。

ジグローテーション

フォールに入る姿勢を少しだけ早くするために、センターサーディンをキョウリンBPカラーのまま160gにチェンジ。まずはウエイト違いでフォール速度や姿勢による反応の違いを見る。そしてカラーや形状へというローテーションだ。しばらく沈黙した後のバイトがサクラマスのモノであったことは、同船者へのヒットで辛くも判明したが、後の祭り。過去の経験から反応の良かった紫系、キョウリムラサキへとカラーを変えることに。それでもしばらくはバイトから遠ざかる時間が続いたが、突然、オシアジガーリミテッドB62-2が2度目の激しい弧を描いた。

ジグを重くすることでシャクリのリズムを速くする。バイトはあったがフックセットはできなかった。

ジグを重くすることでシャクリのリズムを速くする。バイトはあったがフックセットはできなかった。

反射と言うのがふさわしい一瞬の出来事に、タックルと体が一体となり追随する。
反射と言うのがふさわしい一瞬の出来事に、タックルと体が一体となり追随する。

竿が合うということ

「ありがとう!」。ネットインした瞬間に声をかける。センターサーディンのウエイトを160gすると同時にロッドをB62-3にし、ジグの飛びをあえて抑えるコンビネーションにした誘いが功を奏した。「(ジグやタックルを)変えて合わせにいかないと、本当に潮は変わるし、流れも変わるし、色んなものが変わってくるんで」。バイトをヒントに次の引き出しを開けていく。そしてフォールというヒントから連続バイト。「竿が合うとね、こうやって喰い出すんですよ、アクションが良くなると」。反応するジグの動きとCTによるタナの把握で再現性を高めたからこそ獲れた2本だった。
フォールに反応した美しい魚体が次のバイトへと繋がる。
フォールに反応した美しい魚体が次のバイトへと繋がる。
フォールを意識し、ジグの動きを機敏しての連続ヒット。
フォールを意識し、ジグの動きを機敏しての連続ヒット。

スピニングで有終の美

フォールに振ったメタルジグ、サーディンウェーバー130g サクラスペシャルのグロースモルトでサイズアップに成功。「毎年ね、この魚に会いにこの寒い時期にでも来てしまうんですよ。それがサクラマスジギングの面白味というか、魅力ですね」。ラストは準備していたスピニング、ゲームタイプLJS63-2。シャローエリアはもちろん、魚が浮いている時に有効なタックルでシャローサーディンを操作し、有終の美を飾る1本を捕獲。「本当に道具があっての釣果かなと」。いつも通りに最高に使いやすかったというオシアコンクエストCTとオシアジガーリミテッドのコンビでいつも以上に満足のいく釣果となった。「ぜひ、この奥が深い釣りをトライしてもらいたいなと思いますね」。
実績カラーで今回の最大サイズ。1匹の魚が船内を熱くする。それがサクラマスジギングだ。
実績カラーで今回の最大サイズ。1匹の魚が船内を熱くする。それがサクラマスジギングだ。
スピニングで斜め引きという朝の準備段階での読みがズバリ的中した。
スピニングで斜め引きという朝の準備段階での読みがズバリ的中した。
<ベイトタックル> ロッド:オシアジガーリミテッド B62-2(B62-3) リール:オシアコンクエストCT300HG ライン:グラップラー8 1号 リーダー:オシアジガー マスターフロロ 5号

<ベイトタックル>
ロッド:オシアジガーリミテッド B62-2(B62-3)
リール:オシアコンクエストCT300HG
ライン:グラップラー8 1号
リーダー:オシアジガー マスターフロロ 5号

<スピニングタックル> ロッド:ゲームタイプLJ S63-2 リール:ステラ4000M ライン:グラップラー8 1号 リーダー:オシアジガー マスターフロロ 5号

<スピニングタックル>
ロッド:ゲームタイプLJ S63-2
リール:ステラ4000M
ライン:グラップラー8 1号
リーダー:オシアジガー マスターフロロ 5号

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

SNS:

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

ロッド

オシアジガー リミテッド (ベイト)

リール

オシアコンクエスト CT

ロッド
ゲーム タイプ LJ
ルアー
オシア スティンガーバタフライ センターサーディン
ルアー

オシア スティンガーバタフライ サーディンウェーバー サクラスペシャル

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