2023/05/19
コラム
ワールドミノー115Fフラッシュブーストで高山ダムを釣る 黒田健史
エサをイミテートするルアーの代名詞的存在、ミノー。『小魚』の名前を持つルアーの魅力と実力を、インストラクターの黒田健史が新緑の高山ダムで実釣を交えて解説する。
フローティングミノーが釣れる理由
黒田さんが今回の釣行でピックアップしたミノーは、バンタムワールドミノー115Fフラッシュブースト。春の定番でもあるサスペンドモデルではなく、初夏から秋にかけての時期に使用頻度が高いフローティングモデルで、活性の高いバスがフローティングよる浮上アクションがバイトトリガーになるのが理由のひとつ。トップウォーターにはできらず、サスペンドは見切るバスを狙っていくことができるルアーだ。
止めることを意識する
バスが潜んでいそうなストラクチャーの上をスタックせずにトレースすることができるのもフローティングミノーの魅力で、ジャークベイトよりもクランクベイト的な感覚で操作ができる。また一方で、巻き続けるだけではなく、止めて見せることも独自の魅力となっている。バスからも目立ち、さらに使い手がトレースコースを認識しやすいカラーを選ぶことも時には重要だ。
バスの潜む場所を狙う
見せる=ポーズだけではなく、トゥイッチやジャークといったロッドワークも喰わせるためのトリガーとなる。潜行深度は1m前後で、メインはシャローレンジになるが、フラッシュブーストの明滅効果にダートアクションが加わると、そのレンジはさらに広く(深く)なる。バスがエサを捕食するためにストラクチャーに隠れているようなシチュエーションで有効なのがフローティングミノーだ。
マッチタックル
実釣での黒田さんのタックルセッティングは、ロッドがエクスプライド165ML+(2017モデル)。アクションをさせるため、長すぎない6.6ft前後が使いやすい。リールはラインスラッグをスムーズに回収できるハイギア仕様のメタニウムHG。浮力を殺さないためにもラインは比重が軽く浮くナイロンラインをチョイスしている。
トップウォータープラグとの相性も良いタックルだ。
<タックル>
ロッド:エクスプライド165ML+(旧モデル)
リール:メタニウムHG LEFT
ライン:ナイロン15lb
ジェットブーストのアドバンテージ
ワールドミノー115Fフラッシュブーストに搭載されたジェットブーストは、遠投だけではなく飛行姿勢が安定することから精度にもプラスに作用し、「狙ったところに落とせる」と黒田さんが表現するように、ストラクチャーギリギリを狙う場合にはショートキャストでも十分なメリットとなる。小気味よいキャストのテンポが精度を高め1匹に近づく。岸釣りはもちろん、ボート釣りでもアドバンテージになるだろう。
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