2024/09/24
コラム
ミドルレンジを攻略するMDサンバーノSP ジャークベイト戦略×黒田健史
バス、シーバス、チヌ釣りのコンペティターとして実績のある黒田健史さん。鋭い視線でタックルを評価することでも知られ、ジャークベイトマスターでもある。そんな黒田さんにジャークベイトによるミドルレンジ攻略用のタックル、ルアー選び、使い方のキモをうかがった。
2mレンジ攻略。選んだのはMDザンバーノ115SP
黒田さんが訪れたのは春のリザーバー。前日が快晴だったため当日の朝は放射冷却によって表水温が冷やされ、バスのポジションが一段階下がったことが予想された。前日はシャローを狙い、激しいジャークでバスを手にしていたが、この日は反応がない。ここで手にしたのはジャークベイトのMDザンバーノ115SP。狙うレンジは2m前後だ。
「ジャークベイトというとシャローでベイトを激しく追っているバスに効果的なことが知られていますが、そうではない使い方もあるので紹介したいと思います。まずはタックル選びから」
タックル選びのキモは、リールのギア比のチョイスだ。ノーマル、HG、XGの中でHGモデルを選ぶ。理由は巻きや、手返し重視ではないためだ。
※巻き重視のルアーのときはノーマルギア、手返し重視のルアーのときはXGを選ぶ。
ジャークベイト選びのキモとベースとなるアクション
黒田さんはジャークベイトのアクションでもっとも大切なことは「止めること」だという。
止めるのは5秒、10秒というのではなく、一瞬でいい。浮き上がりも沈みもせず、そこに留まっていることが重要。これは止めると浮くクランクベイトではできない。止めると沈むワームでも演出できない。つまりルアーがレンジをキープしていることがキモなのだ。
バスの活性が低い春先や冬などは、バスの上下の動きが少なくなる。そのため、ルアーをバスがいるレンジに合わせ、そこで喰わせる。ジャークベイト選びで大切なことは、止めて見せるルアーの性質上サイズ選び、それとバスがいるレンジに合った潜行深度を選ぶことなのである。
「飛ぶ」「潜る」「見せる」MDザンバーノ115SP
今回の実釣でメインに使ったMDザンバーノ115SP。
ジャークベイトに一家言ある黒田さんにとって、このルアーは「2mレンジを狙える珍しい存在」だという。それを可能にするのが、ジェットブーストを搭載したことによる圧倒的な飛距離である。飛距離の確保は、潜行深度に大きく影響する。また、細身のミノータイプはキャストの際にキリモミ状態になることがあり強風時には飛ばないが、悪条件でも飛ばしやすいのがジェットブーストだ。
「止めて、見せる、喰わせの間」を作るルアーなので、MDザンバーノ115SPはカラーバリエーションが豊富にあり(フラッシュブースト搭載カラーもあり)、水色・水質に合わせて選べることも大きなアドバンテージだ。
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