2024/10/28
コラム
バスフィッシング、インショアゲームでより攻めることができる ライン選択 「ハードブル8+」×黒田健史
今までのPEラインとは異なる性能を備えた「ハードブル8+」が2024年に発売となった。バスフィッシング、インショアの釣りと幅広く活躍するシマノインストラクターの黒田健史さんは、このラインの開発テストに関わってきた。PEラインの転換点になるラインだと語る黒田さん。このPEラインの凄さを解説してもらった。
今までより、より攻めることができるPEライン
「だいぶ世界が変わります。PEラインの転換点になるんじゃないかなと思っています」
新たなPEライン「ハードブル8+」についてそう語るのは、バスフィッシング、インショアでのクロダイやシーバスフィッシングと幅広く精通している黒田健史さん。開発に関わり、完成したラインを使い続けることで、このラインの様々な良さが見えてきたという
「僕自身、普段のバスフィッシングでナイロン、フロロカーボンも使うのですが、PEラインに求めているものは、やはり強度。ハードブル8+は、まず強いラインと言えます。だからこそ細くでき、今までと同じ号数で、より攻めることができる。そして全てのタックルでハードブル+8が使える。なによりベイトタックルでPEラインを使うことが、よりできるようになったと感じています。
ハードブルならではの硬さは、使いやすさの追求
ハードブル8+は0.6号から6号がラインナップされている。
「僕自身、これまでも細いところから太いところまでPEラインを使ってきました。そしてそれぞれが非常に柔らかくて使いやすい面もあったのですが、その柔らかさによってできないことがありました。それを補ってくれると、今回のハードブルでは感じています」
このハードブル、開発の段階から試行錯誤してきたという黒田さん。丁度良い硬さに作るのが、かなり難しかったという。
「それは何かというと、これまでの日本のPEラインは、どれだけしなやかにするか、どれだけソフトにするかというのが重要視されてきました。ソフトでしなやかなラインが良いラインという認識だったと思います。しかし今回はそれとは逆行する考え方を模索。硬いから良い、硬いから活きる場面があるということを考え、今までの認識とは真逆の開発をしてきました。そして僕自身もハードブルをテストしてきたことによって、いろいろな発見がありました。こんな使い方もある、こんな使い方ができるということを発見しました。僕自身の釣りの幅が広がったと思います」
ハードブル8+ならではの性能
「何が変わったかと言うと、その硬さによりバックラッシュが起こりにくい。加えて、耐摩耗性の高さ。これは、インショアゲームで特に感じることが多いです。今までのPEラインでは『これは切れていたな』という場面で、ハードブル+8に助けられことがあった。釣り上げた後に、ラインが毛羽立っている、繊維が一部切れてしまっているということがよくあったのですが、今回のラインは毛羽立ちも無く、キャッチできる。このようなことがこれまで何度もあったのです」
PE素材にHoneywell社のSpectra®を採用し、8本編をMX2工法で仕上げられたハードブル8+。摩耗切れ耐久力がこれまでより3倍になっており、擦れに強いのだ。
ハードブル8+におすすめのタックル
「僕から言えることはひとつで、まずはベイトタックルに巻いてほしい。バス釣りで、これまでPEラインを諦めた方もいるかと思います。もしくは太いPEラインなら使えるけど、2号より下は高切れなどの経験から使いたくないという人もいると思います。しかしそれを一回忘れて、ハードブルをリールに巻いてみてほしい。特にベイトリールに細いラインを巻いてほしい。世界がかなり変わると思います。これがハードブルの良さを体感できる最短ルートではないかと思います。PEラインの、これまでの欠点を補ってくれるラインです。PEラインの転換点になるのではないかと思っています。今までのPEラインの欠点を補ってくれるラインです。いろいろなシチュエーションで、いろいろな号数を使っていただけたらと思います」
適度なハリによる細い番手でのノンストレスのキャスト、そして使い心地、さらに強い耐摩耗性能。使ってみれば、その違いをすぐに理解できるという。そしてあなた釣りを向上させてくれることだろう。
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