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2025/01/27

コラム

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伊藤巧がアメリカのバスフィッシングトーナメントで勝つためのベイトリール選択

伊藤巧がアメリカのバスフィッシングトーナメントで勝つためのベイトリール選択

2020年から世界最高峰のバスフィッシングトーナメントであるバスマスターエリートシリーズに参戦する伊藤巧さん。2024年の第7戦で優勝を飾り、歴史に名を刻んだアングラーだ。世界一過酷なバスフィッシングを知る伊藤さんが、現在愛用するシマノのベイトリールをどのように使い分け、なぜシマノを選んだのか、その理由を話してくれた。

伊藤巧が勝つために選んだリールとは

2024年はアメリカへのトーナメントに参戦して4年目。栄光を手にした。

2024年はアメリカへのトーナメントに参戦して4年目。栄光を手にした。

バスフィッシングの本場といえばアメリカだが、伊藤さんが現在そこに身を置き戦っている理由は、ずばり小学生時代から憧れだったから。
小学校の卒業文集では「アメリカのトーナメントで優勝します」と書いていた。伊藤さんは大人になってその夢を実現したが、これは偉業である。それは今までに日本から多くのトップアングラーが訪れ、辛酸を嘗めてきたことでもわかる。
あらゆる釣りを経験し、近年トーナメントで勝つための挑戦を続ける伊藤さん。アメリカで闘う上で重視しているのは、自分が得意とする釣りを活かして魚を探すことだという。自分にしか釣れない魚を見つけることができれば、勝機をつかむことができる。もちろん、頭では理解していても、それを実現することは難しい。
そんな伊藤さんが、トーナメントで勝つためのリールとして手にしているのが、シマノのリール達である。

コンクエストのトルクの強さがフッキングに貢献する

近年は特に、リールによってフッキングが決まることを実感したという伊藤さん。

近年は特に、リールによってフッキングが決まることを実感したという伊藤さん。

伊藤さんとってのシマノのベイトリールについて語ってもらう。まずは【カルカッタコンクエスト】。
このリールは巻き物(ファーストムービング系)をするときに選択するモデル。その理由は“フッキングできるリール”だからという。
伊藤さんが日本にいるときに気が付き、アメリカで強く感じたのは、スピナーベイトやチャターベイトなどの太いシングルフックを持つルアーは【カルカッタコンクエスト】を使うことでフッキングが決まるようになったということ。【カルカッタコンクエスト】の強靭なギアによるトルクが、ハンドルを巻き続けるだけでもしっかりフッキングに至り、バラシを減らすという。
【カルカッタコンクエスト】は巻き物の釣りを探求する伊藤さんが、近年使うことが多くなっているモデルだ。
トルクの強さや、ギアが滑らかにしっかり噛みあっていることを感じる使用感が、初期だけでなく持続する。これが世界のシマノの技術力の高さを証明しているという。

渾身のフッキングからバスを引き寄せるためにもトルクが必要不可欠。

渾身のフッキングからバスを引き寄せるためにもトルクが必要不可欠。

スピニングリール感覚で使えるシャローエディション

小型ルアーをストレスなくキャストできるシャローエディション。

小型ルアーをストレスなくキャストできるシャローエディション。

日本向けに作られアメリカでは使わないイメージのある【カルカッタコンクエスト・シャローエディション】。しかしそんなことはなく、伊藤さんは小型のポッパーや小型のペンシルベイト、小型のジャークベイトに使用している。
その理由は、ベイトリールのメリットである正確なキャストやパワフルなやりとりを可能にするため。【カルカッタコンクエスト・シャローエディション】であれば、軽いルアーを使った際にもノンストレスでキャストできるというのが最大のメリットだ。ラインは通常12~14lbを巻くが、場合によっては16~20lbを巻いて使用する。
また、コンクエストシリーズの特徴は、ラウンドシェイプであること。ラウンドシェイプだからこそ、丸い大きなギアを使うことができ、それによってトルクフルに巻くことができる。さらにコンクエストシリーズならではのボディ剛性が加わってフッキング時にブレがなく、パワーファイトを可能にする。

メタニウムのノーマルとDCを使い分ける

テクニカルなキャストが必要なときはメタニウムを選択。

テクニカルなキャストが必要なときはメタニウムを選択。

ロングキャスト性能の高さで愛用するのが【メタニウムDC】。I-DC5というブレーキユニットを内蔵し、キャスト時のスプール回転を電子制御することでバックラッシュを防ぐ。そのため強い逆風下でロングキャストという最悪の状況化にも対応し、強風化の近距離戦においてもI-DC5がフォローする。すべてのキャストにおいてバックラッシュを恐れずに済むので、釣ることに集中できるのだ。
そして、最大の特徴はブレーキの調整が外部ダイヤルで瞬時にできることだ。ブレーキユニットを調整するためにサイドプレートを開けることなく、正確なブレーキ設定が簡単にできる。ルアー交換時や状況の変化があったときのブレーキ設定で、ミスやロスがないモデルが【メタニウムDC】なのである。
2024年にメタニウムDCのカラーはブラックになり、ボディはマグネシウムによる一体成型のコアソリッドボディになった。これによって遠心ブレーキモデルのメタニウムと錯覚するほどの軽さになり、軽い=歪むという常識を覆すほどの剛性感を得ている。

強風下でのキャストではDC、カバー撃ちやテクニカルなキャストが必要なときは遠心ブレーキのメタニウムを使うという伊藤さん。

強風下でのキャストではDC、カバー撃ちやテクニカルなキャストが必要なときは遠心ブレーキのメタニウムを使うという伊藤さん。
ロッドで操作するルアーを使うときには、アングラーの体の一部となるほどスムーズに扱える【メタニウム】を選んでいる。ロッドとの一体感が得られるほどのコンパクトボディでありながら、しっかりとした剛性感がある【メタニウム】は、アメリカで戦っていくうえで不可欠な存在だという。

アメリカで戦う上で大切なことは、タフであること。道具選び、メンタルにも共通する。

アメリカで戦う上で大切なことは、タフであること。道具選び、メンタルにも共通する。

伊藤巧の未来

バスフィッシング人生の、次の目標について語る。

バスフィッシング人生の、次の目標について語る。

小学生のころから抱いている夢の階段を一歩ずつ上がっている伊藤さんが現在目指すのは、バストーナメントの最高の舞台である、バスマスタークラシックで優勝すること。しかし、仮にそれを達成したとしても、伊藤さんのバスフィッシングへの情熱は衰えることはない。
「トーナメントでは成績を求めますが、アメリカで釣りをしているとブラックバスをもっと深く理解したいと思います。それを理解することが、将来へ向けての大切な財産になってくるのかな。バスってどういう生き物なんだろう、ということを一生追い求めて、たぶんボクがおじいちゃんになっても、わからない生き物だと思います。だからこそ、一生追いかけ続ける。釣り人生においてシマノリールはボクにとってなくてはならない存在であり、リールの頂点だと思っています」と語った。

これからの長い道のり、共にするのはシマノのリール。

これからの長い道のり、共にするのはシマノのリール。

プロフィール

伊藤 巧

伊藤 巧(いとう たくみ)

[インストラクター]

国内では数多くのトーナメントで優勝及び年間優勝を獲得。2019年より活躍の場を米国へと移し、B.A.S.S.セントラルオープンで初年度年間4位の好成績。オープンプロ参戦1年目にして悲願のエリートツアー昇格を達成した。2020年からは最高峰カテゴリーに参戦し、世界の頂点に挑む。

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