2023/03/22
コラム
小野俊郎が語るポイズン~アルティマ・グロリアス~
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シマノとジャッカル、バス業界を震撼させたふたつのブランドの奇跡のコラボレーションロッドシリーズとして2011年に産声を上げたポイズン。バスロッドとして突き詰めるべき、感度という高いピークをいかにして登っていったのか。2022年、2014年の登場以来初のモデルチェンジを果たしたフラッグシップシリーズのアルティマと、第三世代となったグロリアスの注目モデルをピックアップしつつ、その軌跡を小野俊郎が語る。
ポイズンアルティマ
「世界最高のバスロッドを創る」。シマノとジャッカルが掲げたのはシンプルにして壮大な到達点。シマノの最新テクノロジーがあればできる、それがアルティマの始まりだった。そしてそれは終わりなき旅。『究極』、アルティマの名のとおりに、究極の技術、究極の構造と、究極を修飾とするあらゆることが実験導入され、進化を遂げてきた。ロッドの要となる最適な素材を最適なパートに配置するアルティメットブランクスデザイン。カーボン一体成型によるフルカーボンモノコックグリップなど、軽さ、すなわち感度と強度を高次元で融合させ、バスロッドの頂を登り続けている。
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パワー、しなやかさといったロッドの要素をリアルに共存させるアルティメットブランクスデザイン。
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EVAやコルクを使用しないグリップ。平面で構成されていてフッキングパワーも伝わりやすい。
ポイズンアルティマ1610M
アルティマに2022年、新たに投入された1610M。ベイトタックルのマルチバーサタイルロッドとしてポイズンシリーズの登場以来、高い人気を誇っているモデルで、小野さんはトーナメントシーンでもそのバーサタイル性能からデッキに常備しているという1本だ。「すごくバランスの取れたいい竿ですよね。従来(別のシリーズでラインナップされていた1610M)と比べて、バリバリ感度が上がっている感じがするよね」。
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強度はそのままに、極限まで肉抜きされたリールシート。
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パワーロスすることのないフッキングで良型をキャッチした。
ポイズンアルティマ2511UL
フィネスを得意とする小野さんのメインロッドになっているポイズンアルティマ2511UL。一見時代に逆行するような短いレングス設定が繊細なワームの操作、すなわちフィネスを可能にしている。「本当に自分のイメージ通りにワームを扱える」。ラインスラックを意のままに操るといった高度なフィネステクニックをサポートする。「僕のフィネスの釣りの中でだいたい7割くらいが2511ULになってます」。
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手元の振動が増幅しすぎない絶妙な長さの5フィート11インチだ。
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ミドストでキャッチ。フィネスのエッジをいくには不可欠な1本。
ポイズングロリアス
アルティマに導入されたスペシャルな先端技術に実績を重ね、パワーやレングス、アクションを時代に対応させ、かつ扱えるメソッドを細分化させていったのがポイズングロリアスシリーズ。いままでなかった新しい釣法に対応したロッドもグロリアスが担っている。「ジャッカルのノウハウをシマノのものづくりに入れてアップデートしていく。過去10年の足跡、ここまでロッドも進化進歩して凄いロッドになるんだなというのは、最新のグロリアスを触ってみると実感しますよね」。
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最先端テクニックの全てに対応するロッドをラインナップするのがグロリアスだ。
ポイズングロリアス166L+BFS、1611ML/H、2501ULS
ライトアクションよりも少し硬いL+(プラス)という硬さが使用範囲を広げたポイズングロリアス166L+BFS。もはや定番となったベイトフィネスを象徴する、王道にしてバーサタイルな1本。1611ML/Hはブランクスの真ん中までがミディアムライト(ML)、バットがヘビー(H)と、素材を適材適所で配置するアルティメットブランクスデザインを象徴している。そしてハイレスポンスソリッドを搭載した2510ULS。しなやかなのに動きすぎない鋭利なソリッドティップが使いやすく、感度もしっかり手に伝わる。
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ベイトフィネスで最初に手にする1本と小野さんがいうマルチな166L+BFSの繊細なティップ。
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正確なキャストが釣果に繋がる、精度の重要性を実感できる1611ML/H。
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2510ULSは、ソリッドティップでは弱いとされる手に伝わる感度(手感度)も問題なし。
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