2023/06/23
コラム
バンタムBtベイト77Fを使いこなすタックルセッティング 奥田学
飛ばせる、掛けられる、寄せられる。そんな揺るぎないバスタックル、バンタムシリーズのタックルシステムの実力を発揮するべく、インストラクターの奥田学が早春の早明浦ダムでジャイアントバスを追う(※写真のロッドはすべてプロトモデルです)。
タックルセレクト
深淵なるリザーバーに潜むターゲットを仕留めるために奥田さんがチョイスしたタックルは、バンタム274M+とステラC3000XGの組み合わせ。ピットブルG5に結んだのは、マイクロジョイントベイトのBtベイト77Fだ。「ファーストブレイクについていてクルーズかエサ待ちしてるヤツが、ちょうどBtベイトが通って、ブワッて上がって喰うという」。小雨が降る実釣の幕開けは、瞬間の捕獲劇だった。
バンタム274M+
既存のバンタム274Mの派生モデルとして2022年にリリースされた274M+。プラスが意味するのは、ズバリ、パワーアップだ。274Mが目指してきたロングシューティング&パワースピンは、ボートでも岸釣りでも釣り人を圧倒的に優位へと導く。「人が打っても届かないところにルアーを打ち込めるということが、いかに今、1本バスをキャッチする中で、簡単なバートシーンとなるか」。独自のエキサイトトップ構造のブランクによる、絶妙なダルさがもたらす繊細なシェイクの再現性はそのままに、バットパワーをプラス。PEラインとのマッチングによるロングシューティング性能と、遠方でも操作し、感知し、貫けるパワーを兼ね備えている。
22ステラ
2022年に新しくなったステラで、奥田さんが注目するのはインフィニットスプールによる超密巻きだ。密に巻けることでスプールへのラインの抵抗値が少なくなりキャストが決まりやすくなる。そして不要なラインのたるみを制御するアンチツイストフィンは、長時間使い続けることによって効果を実感でき、投げやすさ、使いやすさをさらに強固にする。シルキーな巻き心地はいわずもがな。「頂点、それはもう相変わらず」。
Btベイト77F(基本性能)
マイクロジョイントベイトの中核を担うべくリリースされたBtベイト77F。既存のBtベイト99SSからのサイズローテーションとしての小型化だが、そこで奥田さんが求めたのは、サイズ感に反する圧倒的な飛距離。そしてアクションは99SSのヌルヌル系に対してのハイピッチ。「バスのスイッチが入りやすく見切りにくい」。使い方は基本、ただ巻き。「どのスピードでも喰う前提になってます」。それ以外ではリーリングポーズ、ワンアクションポーズなど、変幻自在のアクションが特徴となっている。
Btベイト77F(シーズン、チューニング、タックル)
奥田さんが考える適合シーズンは、4月中旬から10月半ばまでのバスが水面を意識している間。ウエイトチューンをしてサスペンド、スローシンキングにすれば、それ以外の季節にも使うことは可能だ。マッチタックルは、飛距離をサポートするレングスが必須。「遠くに飛ばせてこそ最大の威力を発揮するマイクロジョイントベイトなので、もうロッドはバンタム274M+でいいと思います」。ステラは高速巻きやファイトで効果を発揮する最速ギアのXG、糸巻き長とパワースピニングとの相性から3000番台をチョイスする。
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