バンタム

水辺を目にすると、バスがどこに着きそうか、つい考えてしまう…。

生粋のバスアングラーに贈る、生粋のバスフィッシング専門ブランド、「バンタム」。

一尾に辿り着くまでのアプローチを心から愉しむ、真のバスアングラーがロッドに求めるのは、掛けた魚を逃さない、余裕のパワーではないだろうか。

それが千載一遇のモンスターバスであっても、タフな状況で辿り着いた唯一のバイトであっても、フックアウトの心配を忘れさせるほどのパワーと耐久性で、アングラーをサポートすること。それこそが、バンタムの強固な理念。

バスフィッシングを生涯楽しみたいアングラーへ。

スパイラルXコア＋ハイパワーXという、シマノ最高峰のブランクス設計で生まれ変わったNEWバンタム。前作比10%以上の強度アップ（当社比較テストによる）が図られ、力強さに一層の磨きがかけられた。レコードクラスの大物とも対等に渡り合えるパワフルなブランクスに、曲がっても修復できる強固なステンレス製ガイドフレームなど、耐久性を重視したパーツを組み合わせることで生まれる、揺るぎない信頼感。その有り余るパワーとタフネスは、自己記録のバスに挑戦を続け、バスフィッシングを生涯愛し続けるアングラーのために。

永く使え、生涯愛せるタックルであること。そんなバンタムの基本理念を体現するパーツのひとつして、コルクグリップがある。フルカーボンモノコックグリップなど、最新のテクノロジーでリードするシマノが、なぜバンタムにはあえてコルクを採用するのか？　それはコルクという素材が、十分な性能を長期間保ちながら、使えば使うほど「味」の出る材質だからだ。カーボンに付いた傷は、あくまで傷だが、コルクの傷や経年変化は風合い。バンタムのコルクグリップには、共に歩んだあなたとの歴史が刻まれる。

一方、バンタムには、EVAのグリップを採用したモデルもある。168XH-SB/2、1711MH+-SB/2の2アイテムだ。前作の170UH-SB（受注生産モデル）の流れを汲むこの2つのパワーロッドは、大型ルアーを力強く振り抜き、雨などのタフコンディション下でも高い信頼性を維持するため、より滑りにくい硬質なEVAをセレクト。基本理念を重んじつつ、実使用における譲れない性能に関しては一切の妥協を許さない。モンスターとの闘いを制するためのスペシャルな仕様となっている。

スムーズに曲がる1ピース構造は、バスロッドのトラディショナルなスタイルとして定着しており、バンタムシリーズでもラインナップのベーシックを担っている。しかし今作では、2ピースモデルも積極的に設定。これは、単に携行時の利便性を目的としたものではなく、2ピースでしかできない調子を実現するためだ。オーソドックスなセンターカットに加え、#1が短いショートティップ ワン&ハーフ、#1が長いロングティップワン&ハーフの3タイプがあり、それぞれが異なる特性を持っている。このコンセプトは、2019年限定生産モデルの169M-FM/2（ショートティップワン&ハーフ）や、2020年の163H-SB/2（ショートバットワン&ハーフ）などから着想を得たもので、適応範囲の広い1ピースに特化型の2ピースを加えることで、より幅広いシチュエーションへの対応が可能になった。

●165MH

メインに使うのはフロッグを始めとするトップウォーター各種に、BtスラプターやBtフォースなどのジョイントベイト。小刻みなトゥイッチでターゲットの闘争心にスイッチを入れるテクニカルな操作で、思い通りのアクションを実現できますね。竿先を下に向けた縦さばきでも水面を叩きにくいショートレングスは、ピッチングでも軽快なリズムで撃ち続けることができます。足下のカバーを撃つ際にはブッシュの奥へティップを忍ばせ、ラバージグやテキサスリグをその根元に正確に落とすことも。取り回しの良さが際立つ一本に仕上がっています。

●168M

ロッド全体で曲がり込むテーパーに仕上げたバーサタイルの中心軸。スパイラルXコアによって、より軽く、強く仕上がりました。ハードベイトもワームもシャープに振り抜け、操作性もクイック。チャグウォーカーなどトップウォーター全般でトゥイッチしたり、ワールドミノーのジャークをしたり。“トゥイッチング・スペシャル”としての出番が多いですね。その一方で、6ft8inchの存分なレングスは、ロングキャストと正確なキャストを両立。ワームのノーシンカーやジジルのスロー巻きなどを遠投できるし、遠くのバイトもしっかり掛けます。

●170MH

対カバーではジグ&テキサスのライトフリップ、キャスティングでは広範囲の地形変化を探るキャロやフットボールなどでのボトムサーチにも向いている一本。操作する際にはシャキッと張りがあって感度に優れる一方で、ひとたび掛ければ耐えるだけでも魚が浮いてくるトルクフルなレギュラーテーパー。素材自体がスパイラルXコアに進化したことで、パワーが増しているのに軽い。だからこそ、操作性も向上して集中力も増すし、一日中釣りをしていても疲れない。2代目バンタムの進化を最も感じることができる新作ロッドの一本ですね。

●172H

レギュラーサイズのフロッグで、オープンウォーターはもちろんカバー寄りでも軽快な操作が可能な“フロッグスペシャル”です。Hパワーでありながら、負荷がかかれば全体で曲がり込むレギュラーテーパー。キャスタビリティに優れ遠投しやすく、ファイトではブランク自体の反発力で魚に主導権を与えません。何より素材がスパイラルXコアに進化したため、手数が物を言うフロッグの釣りにおいて軽快さが増して、集中力を切らさず攻め続けることができます。また太軸フックでも瞬時に貫通できる圧倒的なパワーはカバー撃ちにも抜群の威力ですね。

●269M

ライト〜ミドルカバーの中でジグヘッドやスモラバ、ネコリグをクイックに動かせる操作性重視のパワーフィネスロッドです。中層のみならずボトムでは、キレのある動きを生み出すことができリアクションを誘うことも。さらにはカバーの上でフローティングワームやグラビンバズ、さらにはスモールフロッグを操作するのにも適しています。カバーが絡むライトなルアー&リグに必携の一本ですね。PE1〜1.5号を主軸にリーダーは8〜14lbを収納したステラ3000MHGのセッティングは、アメリカでも日本でも僕にとって抑えの切り札として欠かせません。

●168ML+-G/2

クランキングの王道・170M+-G/2と共に、僕のデッキに並ぶライトプラッギングの主軸。カバーからもう一尾を引き出すために、また捕食しているターゲットが小さい時に、小型の巻き物との組み合わせで登板します。マクベスフラットAR-Cやマクベス50を始め、ラトリンサバイブ53にチャグウォーカーなど、5〜10gの軽量ルアーとの相性が良いですね。しなやかなグラスティップがしっかりと乗せたキャストを実現して、思い通りのスポットへプレゼンテーション。バイトがあれば食い込みも良く、粘り強いベリー〜バットが獲物を仕留めてくれます。

●170M+-G/2

僕のクランキング主軸ロッドです。投げやすさと乗せを重視したグラスティップに、ジョイント部分の張りでフッキングがバチッと決まるベリー〜バットのカーボンをコンポジット。シマノ独自のワン&ハーフ設計が理想のテーパーへと仕上げました。なおかつスパイラルXコアへの進化により強さを維持しながらも圧倒的に軽くなり、狙ったスポットへのアキュラシーキャストも容易に。マクベスシリーズ各種はもちろん、トリプルインパクト、ラトリンサバイブ70などやや大きめのファストムービングルアーはこれ一本で全てを網羅してくれますね。

●174MH+-G/2

ボトム、ウィード、バイトを感じる感度とトリプルフックで確実なフッキングを決めフックアウト率を可能な限り減らしたい。この想いから追従性に優れたグラスコンポジットのティップと、ミディアムヘビープラスのストロングなパワーを備えたチューブラーのバットによるワン＆ハーフ設計です。デッドスロースイムベイトとディープクランクに現行バンタムで最適設計にしてあります。

●264ML-G/2

シャッドプラグや小型バイブなどを艶めかしく泳がせ、バイトを生み出すグラスコンポジットロッドです。冬から春先にかけてスローになってしまったバスに効果的なデッドスロークランキングに対応。ルアーの泳ぎを目視で感じ取れるしなやかなグラスコンポジットのティップを採用。また、やや長めのグリップレングスでリトリーブ時の疲労軽減も実現します。

●2610ML

前作2610MLモデルのアップデートモデルで、

269Mと併せてテンポの速いパワーフィネス系の釣りをカバーできます。近～中距離のカバーへの正確なアプローチから遠投までこなすキャスタビリティと操作性、フッキングレスポンスの高さ、そしてビッグバスを制御するパワー。強気のフィネスゲームを完遂させる1本です。

●274M+

モンスターを獲るために生まれたロングフィネススピニング“274M”の進化版です。エキサイトトップで微細にシェイクしやすいティップセクションを踏襲する一方で、主にベリー〜バットセクションにはスパイラルXコアを採用。より軽量感を持ちながらも、従来のMパワーよりさらに強い“M+”に仕上がりました。5g以上の若干重めのルアー&リグへの対応力が向上して、操作性もすこぶる良好。ロングレングスを活かして他では届かないスポットへの遠投もできるし、遠くのバイトをしっかり掛けることもできる。水陸両用でフィネスを完遂する1本です。

●163ML-2

ズバリ“パワー・ベイトフィネス”をメインに考えて仕上げた一本。対ビッグバス用シューティングロッドですね。特徴的なのは2ピースのワン&ハーフ構造。バットはとにかく強い一方でティップは繊細な仕上げという極端なパワー構成になっています。フロロ8〜16lb、時にPE1.5号も辞さないシチュエーションで、先は滑らかに曲がって操作性が高く、元は魚の口元をしっかり掛けて追従できるバットパワーを保持。高比重ノーシンカーのワッキーリグなどで行うディープシューティングをメインに、シャローのサイトシューティングにも活躍します。

●168XH-SB/2

6〜8inchクラスのジャイアントベイト、ウェイクからボトムまでのすべてを網羅できる一本です。6ft8inchに設定した理由は、遠投しやすさと、テンポの良いショートキャストを両立するため。キャスト時にかかるリストへの負荷が軽減されて、キャストアキュラシーが落ちることなく高精度キャストを実現してくれます。短ければ飛距離の伸び率が足らない、長ければシュートの精度が下がり、取り回しも悪い。絶妙なレングスを実現できたのも、すべては強く軽く仕上げることができるスパイラルXコアを採用した恩恵ですね。

●1711MH+-SB/2

ファイナルディメンション180Hから脈々と続く、先代1711H−SBの劇的進化バージョン。カーボンテクノロジーの進化によって、より軽くより強いモデルへと進化を続けるSB（Swim&Big bait）ロッドの系譜です。最大の特徴は、ソフトティップ・ロングバットのワン&ハーフ。スムーズに曲がるティップの柔軟性や汎用性が向上した一方で、圧倒的なパワーを持たせたバットはある程度重いルアーでも背負える仕上がり。マグナムクランクや、ヘビースピナーベイトも守備範囲となり、ロングキャストによってプロダクティブゾーンを増やすことで寸止めバイトも防げる。キャスト時に軸ブレしないため力の抜けが良く、高精度のピンポイントキャストからロングキャストまで対応します。

●264L/M

バイトに追従する繊細なLパワーのソフトティップと、Mパワーに届く急激なパワーバットを1つのロッドに融合。前作274L-SBをそのまま凝縮した1本。Btベイトを代表とする10g に満たないスモールスイムベイトをナチュラルに泳がせ、ランカークラスとのファイトにもバットパワーで余裕に対応。前作同様エキサイトトップ搭載でシェイク主体のミドストやネコリグもカバー。レングスを64レングスにした事でシューティング性能とミドストでのシェイキング性能を高めました。ビッグレイク、リザーバー、陸っぱり、全てのフィールドを制するパワーフィネススピンです。

●174XXH-SB/2

バンタムの中で最もパワーをその身に宿したジャイアントベイトロッドです。前作8フィートレングスモデルと比較して、ビッグベイトゲーム特有のリーリング主体の操作と、ロッドアクション主体の操作のどちらにも対応できるショート寄りのレングス設定に進化。振り切るレングス設計により現代のビッグベイトに求められるアキュラシー性も確保。ワン＆ハーフのパワー設計と相成り、夢のレコードクラスを求めるモンスターロッドが174XXH-SB/2です。

●264ML

主に小型ハードベイトを操る釣りで使いやすいですね。ポッパーやペンシルでテーブルターン、シャッドやミノーでダート。ショートレングスだからこそブランクに張りが出て操作性が高く、魚の闘争心にスイッチを入れることが可能となります。シーズン中はウィードフラット上やボイル撃ちで、水温が下がり始める秋以降はメタルバイブのリフト&フォール。縦さばきのバーチカルな操作でも扱いやすい印象です。フッキングもしっかり決まって、掛ければ魚の引きに追従して難なくキャッチ。より軽快に扱えるのは、強くて軽いスパイラルXコアの本領です。

●267L

小型プラグをさばく釣りが264MLなら、こちらの267Lは主に巻きの釣りで威力を発揮。ストレートリトリーブの専用機です。I字系のプロップベイトにジグヘッド、ミノーやシャッドなど小型軽量なルアーでも、やや長めのLパワーかつレギュラーテーパーが荷重をしっかり乗せてロングキャスト。存分なプロダクティブゾーンを稼いで、魚の追いしろを作り出します。不意のバイトにもティップから美しく曲がって食い込ませ、ミスを減らしてくれます。また岸からのアプローチでは遠投にも威力を発揮、ライトリグ全般でバーサタイル性能を発揮してくれます。

●264UL-S/2

フィネスで最も出番が多いスピニングロッドです。ソリッドティップTAFTEC∞はシェイクでナチュラルに誘いやすく魚の食い込みも良好。ソフトなティップは軽量なリグを飛ばしやすく、コンパクトなスイングでも存分に飛距離を稼いで魚の口元へルアーを届けてくれます。また強靭さを増したバットによって、イレギュラーな“飛ばしのリアクション”も演出しやすいのも特徴。中層ではノーシンカーやスモラバをフワフワ、ボトムではダウンショットをと、静と動の手法を両立できるのは、それぞれに独立した素材と設計を採用できる2ピース構造の賜物でしょう。

●168L+-BFS/2

今度のベイトフィネスロッドは、なぜセンターカット2ピースで仕上げたのか？　実は、1ピースより2ピースの方が設計の自由度が高く、理想のテーパーが出せるからなんです。先と元でカーボンの種類を変えるなど設計が自在なので、無理のないテーパーが仕上がるんですよ。従来よりもレングスを長く設定したのは、少し距離のあるカバーを攻めてバイトがあった際に、そのわずかな差でよりタメが利く。しかもスパイラルXコアを使っていますから、パワーを生かしてカバーから魚を引き剥がせるんです。長さの差はシャッドでの飛距離を稼ぐ意味でも有利になりますね。