2024/07/24
コラム
4つの穂先でかかり釣り筏攻略in宿毛 山本太郎
筏やカセの直下でのチヌとのダイレクトな引きを楽しむかかり釣り。そのキーとなる竿の穂先に、現行シマノ筏竿互換穂先、『イカダ替え穂先Type-D』が、単体パッケージで登場。9:1、8:2、7:3、6:4の4つの調子を釣法や状況により使い分けることで、さらなる釣果や楽しさが生まれる。今回はこの穂先を用い、シマノアドバイザー山本太郎さんが高知県宿毛の養殖コワリ周りを釣る。
縦の釣りで7:3
「様々な条件にピッタリ合った穂先を使うことで、随分と自分の味方になってくれます」。
実釣の地は、高知県宿毛市大海エリア。付き場となる養殖コワリが多く、水深は20m程度で潮も穏やか。タイミング的にやや浮き気味とのことで、コワリの網に付いたチヌを宙切りや落とし込みの縦の釣りで攻めていくと、開始早々、53㎝ほどの年無しを捕獲した。
「7:3の表現力、すごくいいですよね、すごいアタリが出て」。
山本さんが7:3を選んだ理由は、概ね水深20m前後、潮行きも穏やかで、穂先に干渉が少ないというエリアの特徴と、中層での縦の釣りを展開することから。
その的確なチョイスが、年無しという正解を導いた。
4タイプの特徴と使い分け
超高感度な9:1は、秋の数釣りシーズンなど、シラサエビ、活きエビで誘う釣りに強い。また、潮の速いエリアでの止め釣りでは、強い反発力でラインと穂先のシルエットが明確になり、アタリが取りやすくなる効果もある。
8:2は、水深や潮、トントンなどの釣法を選ばず、初めての釣り場など幅広く対応するオールラウンダーで、必携という釣り人も多い。
8:2のオールラウンドさを継承しつつ、適度な柔軟さが縦の釣りやプラスの釣りにも有効で人気の7:3。
6:4は、5~6m以浅の釣り場で、直下だけではなくその周囲も探る時に効果を発揮する。
ただし、最終的には自分の好みで考えて使うことが、新たな楽しみに繋がると山本さん。
8:2で宙切り
ヘダイをキャッチした後は、オールラウンドな8:2の穂先に替え、キビレを釣るとネリエサからダンゴ釣りに切り替える。
ボラなどのエサ取りも多い中、コーンのダンゴを使った宙切りで良型のチヌを連発し、実釣は終了。
「筏竿の穂先というのは、一度使うとどうしてもそればかりに手が伸びてしまうことが多いんですけれども、いろいろな調子の穂先を使い分けることで、チヌ釣りは更に面白くなります」。
その手軽さが、チヌ釣りの新しい道筋となる。
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