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2017/09/13

コラム

黒鯛かかり釣りコース:『山本 太郎と行く高知・宿毛湾』

釣果レポート

釣行者(順不同)
中島 実様(当選者)、新山 剛様(当選者)、山本 太郎(シマノ インストラクター)

釣行日程・場所
2017年9月13日(水)~15日(金)in 高知県・宿毛湾

今回のドリームツアーに参加される3人。写真左から、当選者の中島実(なかじま・みのる)さん、山本太郎(やまもと・たろう)インストラクター、当選者の新山剛(しんやま・たけし)さん。中島さんは富山県から、新山さんは三重県から遠路はるばるご参加いただきました。

初日は高知県宿毛市への移動のみ。市内の居酒屋にて地元ならではの魚料理を堪能しつつ釣り談義に花を咲かせます。能登島や穴水湾をホームグラウンドにしている中島さんは「黒鯛の自己記録は49cm。今回、年無しに出合えるかもしれないと思うと、気持ちが高ぶって昨日は年甲斐もなく眠れなかったです」(笑)。鳥羽周辺の釣り場に通う新山さんも「まずは自己記録の50cmを更新することが目標。それと中切(宙切り)も初めてなので、ぜひマスターしたいです!」と意気込み十分。

宿毛市大海地区にある岡崎貸船センターさんにお世話になります。こちらでボートを借りて、宿毛湾に浮かぶ養殖コワリの釣り場を目指します。

岡崎貸船センターさんの岡崎英幹さん(写真右から二人目)とともに記念撮影。さあ、これから出発! 気持ちがいやが上にも高まります。
通称「たっち岬」の養殖コワリを目指してボートを走らせます。「楽しみとドキドキする気持ちが入りまじった複雑な感覚です」と中島さんが心境を教えてくれました。

ここが「たっち岬」の養殖コワリ。50cmオーバーが高確率で上がり、ロクマルの実績もある夢のポイントです。水深が約22mと深いことから中切(宙切り)を実戦する釣り場としても絶好のフィールドです。

タックルは、中島さんが普段から愛用していただいているセイハコウ スペシャル LRとセイハコウ リミテッド RC83、新山さんはドリームツアー当選を機にセイハコウ スペシャルMRとRC83を新調されてご参加いただきました。年無しを掛けて存分に曲げていただきたいものです。ラインは2.5号通し、ハリはチヌバリ5号です。

水深が深いうえに表層から中層までボラなどのエサ取りが無数にいることから、しっとり目にしてしっかり握れるダンゴを作ります。

釣り始める前にダンゴを打ってポイントを作り始めた山本さん。「しっかり握り込んだダンゴを打って海底にポイントを作っていくと、中層にも煙幕が効いて、チヌが浮き上がってきます。そのタイミングを見計らって中切(宙切り)に切り替えるのがセオリー。いきなり中切(宙切り)じゃなくて、あくまで底にポイントを作ることが前提です」

中切(宙切り)初挑戦の新山さんに、山本さんが細かな動作をマンツーマン指導。チョイ出しクラッチを駆使してラインを出しながら竿を上げ、サシエサを自然に落としながら中層から底まで広いレンジを探ります。

次は中島さんも中切(宙切り)の動作を学びます。「太郎さんからこんな密着レクチャーを受けているだけでもドリームなんですけど、釣果のドリームもぜひ叶えたいです!」と中島さん。

ダンゴは小さめにして、底まで到達するようにしっかり締め込むのが基本。「ダンゴを底まで持たそうとして大きく握ると、十分に締まらず沈下途中で崩壊しやすくなります」と山本さん。

中切(宙切り)の基本動作を一通りレクチャーしたあと、今度は山本さんが実演指導。チョイ出しクラッチを押す、竿を上げてラインを送る、サシエサを落とす…これらの動作が流れるように繰り返されます。

深場で威力を発揮する中切(宙切り)は、チョイ出しクラッチとの連携が必須。シマノの片軸リールが誇る先進機能です。

山本さんが自分の釣り座に戻って釣り始めると、わずか2投目で黒鯛を掛けました。

あっという間のヒットに感嘆の言葉を漏らしつつ、やり取りを見守る当選者のお二人。

上がってきたのは48cmの堂々とした黒鯛。「中層でダンゴを割って中切(宙切り)で落としていくと、穂先にチョンときたあと、ギューンと引ったくるように入っていきました。サシエサはコーン六つ刺し。チヌはおりますよ!」(笑)

中島さんの竿が大きく絞り込まれましたが、こちらは特大ボラ。残念!

釣り始めて3時間近くたったとき、新山さんがついに黒鯛を掛けました。セイハコウ スペシャルMRの強さに感心しつつ、ファイトを存分に堪能します。

「太郎さんのアドバイスに従って、コーンをエサに中切(宙切り)で攻めると、穂先がズドーンと入りました。アタリがすごかったです。やりました!」と45cmの黒鯛を手に満足顔の新山さん。

今度は中島さんの竿が曲がりました。「またボラですよ~」といって上げてきたら本命の黒鯛。

こちらは43cm。「ダンゴが着底して、しばらく待っていたら、穂先がグーンと押さえ込まれました。サシエサはサナギとコーンの抱き合わせ。よかった~」と宿毛での初黒鯛に喜びもひとしお。

ダンゴをしっかり握り込んで底取りできれば、ラインにマーキングします。このマークを基準に、どれぐらい上層でダンゴを切ってサシエサを落とし込んでいくかをイメージしながら釣ります。

底にサシエサをハワせてアタリを待っていると、オオモンハタが頻繁にヒットしました。

山本さんは1尾目を釣ったあと、2尾目、3尾目と立て続けにヒットさせて当選者を唸らせます。「中切(宙切り)でボラのアタリを無視してサシエサを落としていったら、ズンと穂先を押さえ込みましたね」

山本さんの3尾目は貫禄の52cm。セイハコウ スペシャル MRとセイハコウ リミテッド RC83の組み合わせなら、このサイズとも余裕を持ってやり取りできます。

中切(宙切り)でのアタリエサはコーンの数珠掛け。比重が大きめで沈みやすく、ラインの張りを作りやすいサシエサです。ハリに5、6個刺して大きく見せることがコツ。

新山さんの竿が大きく絞り込まれましたが、強い引きをうまくかわせずラインブレイク。「いまのは年無しぐらいあったよ。竿は無理に起こさないで、魚が引くペースに合わせてやり取りしないと」と山本さん。相手が大きいだけに、やり取りも一筋縄ではいきません。

山本さんと同じように釣っているようでも、なかなか黒鯛に巡り合えない中島さん。ヘダイを仕留めて「何で違う魚かな~」と首をかしげます。

「太郎さんはチヌを釣るのに、私には釣れません。何が違うんでしょう?」と疑問に思った中島さんは、スマートフォンを取り出して山本さんの一連の動作を動画で撮影します。

ダンゴを投入するなり、60cmを超えるボラが水面下に群がります。このボラを突破してサシエサを海底に届けるには、相当締め込んだダンゴを握らなければいけません。締まったダンゴを握り続けることが、新山さんと中島さんの大きなハードルになりました。

午後2時前、山本さんが中切(宙切り)で最長寸となる54cmをキャッチ。「年無しはいますよ~。早く釣らないと!」と、当選者にハッパをかけます。

残念ながら中島さんと新山さんは、黒鯛が1尾ずつで釣り終了! このまま帰るのはあまりにも心残りなので、急きょ翌日の午前中も釣りをすることに。夜の食事会で今日の反省と、明日に向けて対策を練ります。

翌日も同じ「たっち岬」の養殖コワリへ。前日のダンゴが効いたのか、すぐに中島さんの竿が大きく曲がりました。

上がってきたのは本命38cm。「底までダンゴを届かせて待っていると、そのうちサシエサがポッと出て、ガツガツ、スーッと入っていきました」

新山さんもヒットが続きますが、ヒブダイやアイゴなど他魚に苦戦!

今度は強烈な引きに襲われた中島さん。経験したことのない強い突っ込みに必死に耐えます。

中島さんが浮かせたところを、山本さんがすかさずタモ入れしてキャッチしたのは、堂々の黒鯛53.5cm。自己記録更新の夢を叶えて、祝福の握手!

「いや~、感無量で言葉が出ません。ちょっと放心状態です」と中島さん。聞けば、昨夜は眠る前に、スマートフォンで撮った山本さんの中切(宙切り)動作を繰り返し見て復習したのだとか。その努力が見事に実を結びました。

中島さんの勢いは止まりません!続いて、中切(宙切り)でさらに大きな黒鯛をゲットして思わずバンザーイ。

なんと57.2cm。「うわ~、重いです。やりました」と満面の笑みを見せる中島さん。これぞ宿毛湾の底力。このあと、中島さんは、47cmと49.5cmを追加され、一生の記念に残るドリームツアーとなりました。

釣り終えて最後に港前で記念撮影。苦戦した新山さんでしたが「太郎さんや中島さんと一緒に釣りができて楽しかったですし、何より夢だった宿毛湾で釣りができたことがうれしいです。太郎さんに教えていただいたことを今後に生かして、今度は地元の三重で大型チヌを狙いたいです」と意気込みを語っていただきました。中島さんは「最後は夢のようなラッシュで、57.2cmも釣ることができました。ほんとにドリームツアーに参加させていただいてよかったです」と喜びを語っていただきました。

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