2024/05/24
コラム
マスターチューン×BB-Xデスピナin東伊豆 1尾からの展開 友松信彦
![マスターチューン×BB-Xデスピナin東伊豆 1尾からの展開 友松信彦 マスターチューン×BB-Xデスピナin東伊豆 1尾からの展開 友松信彦](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/mv.jpg)
グレ釣りの魅力
「(フカセ釣りは)様々な難しい要素が多くありまして、難しいからこそいろいろな釣技があって、その釣技を一つ一つ自分なりに嚙み砕いて上達していく」。
その釣技を自分のものとし、繰り出し、噛み合い、うまく重なることで連発が可能になる。
グレ釣りの魅力を友松さんはこう語る。
「たまたまの1尾からどんどん展開していってパターンにはめ込んでいくゲーム性の高さですね」。
![リールは使うが自分に向けて巻いて誘うのではなく、オープンベールにして自分から離れるように流すのが普通の釣りとは大きく異なる。 リールは使うが自分に向けて巻いて誘うのではなく、オープンベールにして自分から離れるように流すのが普通の釣りとは大きく異なる。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/01.jpg)
リールは使うが自分に向けて巻いて誘うのではなく、オープンベールにして自分から離れるように流すのが普通の釣りとは大きく異なる。
![今回の釣行は、地元東伊豆の地磯で新しくなったマスターチューン、BB-Xデスピナ、マスターチューンTAMANOEを駆使し、良型のグレを狙う。 今回の釣行は、地元東伊豆の地磯で新しくなったマスターチューン、BB-Xデスピナ、マスターチューンTAMANOEを駆使し、良型のグレを狙う。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/02.jpg)
水深5m未満の誘い
取材当日は南西の風が強く、友松さんがエントリーしたのは釣りができる風裏の地磯。半強制的な遠浅エリア、かつ時期的(7月)にエサ取りが多い状況から良型を拾っていく釣りとなった。
クリアで丸見えの底の地形から、水深5m程度だというシモリとシモリの間の少しでも深い溝に誘いを入れてみる。
友松さんがフカセ釣りで大事にしているのは、釣行毎にテーマを設定し、それを実行すること。
今回のテーマは、「浅い水深から魚をいかに引き出すか」。
状況を受け入れて展開する、まさにトーナメントで獲るための思考だ。
![東伊豆に吹き込む南西の強風という天候により、風裏だが遠浅の地磯で釣行を開始する。 東伊豆に吹き込む南西の強風という天候により、風裏だが遠浅の地磯で釣行を開始する。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/03.jpg)
東伊豆に吹き込む南西の強風という天候により、風裏だが遠浅の地磯で釣行を開始する。
![釣行開始時の友松さんのタックル。地形的に深くまで入れる展開ではないと考えつつも状況判断としてギリギリまで攻められるセレクトとなっている。 釣行開始時の友松さんのタックル。地形的に深くまで入れる展開ではないと考えつつも状況判断としてギリギリまで攻められるセレクトとなっている。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/04.jpg)
釣行開始時の友松さんのタックル。地形的に深くまで入れる展開ではないと考えつつも状況判断としてギリギリまで攻められるセレクトとなっている。
![半誘導のウキ止めを二つにしているのは、シモリ玉で魚に違和感を与えないため。エサを咥え続けるとアタリが出るという。 半誘導のウキ止めを二つにしているのは、シモリ玉で魚に違和感を与えないため。エサを咥え続けるとアタリが出るという。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/05.jpg)
半誘導のウキ止めを二つにしているのは、シモリ玉で魚に違和感を与えないため。エサを咥え続けるとアタリが出るという。
パターンの構築
「精度の高い釣りをすると答えが返ってくる時があるんで、そういう魚を釣りたいですね」。
水面に見えるエサ取りが多くても、シモリにエサが入っていない場合、周りを丁寧に攻めると良型が取れる可能性がある。
ウキへの反応を見て攻めるタナを2ヒロに、さらに潮の流れから8号の極小ガン玉を追加し口太グレを捕獲すると、エサ取りの猛攻を避けるべくサシエを小さくして、ついに良型の尾長グレを手中に収めた。
「会心の1尾、嬉しい」。
その日、その時の釣れるパターンを読み解き、再現できるように構築する。
こうした何段階にも及ぶ調整が友松さんの真骨頂でもあり、釣るため、勝つための過程でもある。
![サシエが残っている場合、浅い釣り場ではマキエが底に溜まってマイナスに作用することがあるので、少しずつ撒くのがセオリー。 サシエが残っている場合、浅い釣り場ではマキエが底に溜まってマイナスに作用することがあるので、少しずつ撒くのがセオリー。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/06.jpg)
サシエが残っている場合、浅い釣り場ではマキエが底に溜まってマイナスに作用することがあるので、少しずつ撒くのがセオリー。
![激しい引きのアイゴ。マスターチューン1号によるシモリ周りでのやり取りの感覚を確認するのに最適だった。 激しい引きのアイゴ。マスターチューン1号によるシモリ周りでのやり取りの感覚を確認するのに最適だった。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/07.jpg)
激しい引きのアイゴ。マスターチューン1号によるシモリ周りでのやり取りの感覚を確認するのに最適だった。
![ウキの浮力を変えるべく、極小ジンタンを追加。ただし、張らず緩めずのロッド操作による調整も不可欠だ。 ウキの浮力を変えるべく、極小ジンタンを追加。ただし、張らず緩めずのロッド操作による調整も不可欠だ。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/08.jpg)
ウキの浮力を変えるべく、極小ジンタンを追加。ただし、張らず緩めずのロッド操作による調整も不可欠だ。
![マキエと合わせつつエサ取りとフグに取られないように、針(4号から5号)とエサを小さくする。 マキエと合わせつつエサ取りとフグに取られないように、針(4号から5号)とエサを小さくする。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/09.jpg)
マキエと合わせつつエサ取りとフグに取られないように、針(4号から5号)とエサを小さくする。
![微調整を重ねて手にした良型の尾長グレ。マスターチューン1号のソフトな曲がりがやり取りをサポートした。「時間を掛けてゆっくり浮かす竿ですね」。 微調整を重ねて手にした良型の尾長グレ。マスターチューン1号のソフトな曲がりがやり取りをサポートした。「時間を掛けてゆっくり浮かす竿ですね」。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/10.jpg)
![微調整を重ねて手にした良型の尾長グレ。マスターチューン1号のソフトな曲がりがやり取りをサポートした。「時間を掛けてゆっくり浮かす竿ですね」。 微調整を重ねて手にした良型の尾長グレ。マスターチューン1号のソフトな曲がりがやり取りをサポートした。「時間を掛けてゆっくり浮かす竿ですね」。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/11.jpg)
微調整を重ねて手にした良型の尾長グレ。マスターチューン1号のソフトな曲がりがやり取りをサポートした。「時間を掛けてゆっくり浮かす竿ですね」。
![30㎝を超える口太グレ。パターンは変わることが大前提だからこそ、ここからも調整を続けていく。 30㎝を超える口太グレ。パターンは変わることが大前提だからこそ、ここからも調整を続けていく。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/12.jpg)
30cmを超える口太グレ。パターンは変わることが大前提だからこそ、ここからも調整を続けていく。
タックルインプレッション
「低弾性カーボンの特徴と胴調子が相まって、非常に釣ってて楽しい竿ですね」。
胴調子でよく曲がるが、バランスの良さで竿を立てられる1号。
ど真ん中よりもやや粘りやタメが効く、マスターチューンらしい基本調子の1.2号。
ただ硬いだけではなく、キャスティング性能に優れた先調子の1.5号と、それぞれに特徴と使い勝手を追求したラインナップになっている。
「これからフカセ釣りをガンガン始めていく方、トーナメントに参加したい方、十二分に使いやすい竿になっいますので、一度手に取って魚を掛けてみてください」。
![コアブランクスの綺麗なベンドカーブ、エラストマーグリップなど、ミドルクラスを凌駕した造りをしている。 コアブランクスの綺麗なベンドカーブ、エラストマーグリップなど、ミドルクラスを凌駕した造りをしている。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/13.jpg)
コアブランクスの綺麗なベンドカーブ、エラストマーグリップなど、ミドルクラスを凌駕した造りをしている。
![ひと目見てデザインに惚れ込んだというBB-Xデスピナ。ミドルクラスながら、HAGANEボディ、HAGANEギア、Xプロテクトによる剛性・耐久性を備える。 ひと目見てデザインに惚れ込んだというBB-Xデスピナ。ミドルクラスながら、HAGANEボディ、HAGANEギア、Xプロテクトによる剛性・耐久性を備える。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/14.jpg)
ひと目見てデザインに惚れ込んだというBB-Xデスピナ。ミドルクラスながら、HAGANEボディ、HAGANEギア、Xプロテクトによる剛性・耐久性を備える。
![足場が高い磯では重宝するアンチロックジョイントシステムを搭載したマスターチューンタマノエ。ゴールド調のデザインも親和性が高い。 足場が高い磯では重宝するアンチロックジョイントシステムを搭載したマスターチューンタマノエ。ゴールド調のデザインも親和性が高い。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/15.jpg)
![足場が高い磯では重宝するアンチロックジョイントシステムを搭載したマスターチューンタマノエ。ゴールド調のデザインも親和性が高い。 足場が高い磯では重宝するアンチロックジョイントシステムを搭載したマスターチューンタマノエ。ゴールド調のデザインも親和性が高い。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/16.jpg)
足場が高い磯では重宝するアンチロックジョイントシステムを搭載したマスターチューンタマノエ。ゴールド調のデザインも親和性が高い。
![視認性に優れたマットオレンジのゼロピットTYPE-D。友松さんは、見えない範囲ではLサイズ、ウキでアタリを取る時にはMサイズと使い分けている。 視認性に優れたマットオレンジのゼロピットTYPE-D。友松さんは、見えない範囲ではLサイズ、ウキでアタリを取る時にはMサイズと使い分けている。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/17.jpg)
視認性に優れたマットオレンジのゼロピットTYPE-D。友松さんは、見えない範囲ではLサイズ、ウキでアタリを取る時にはMサイズと使い分けている。
会心の1尾
夕マズメに期待して少し移動。潮の流れ、マキエとサシエの位置関係とエサ取りも含めた魚の反応を確認しつつ探っていく。
30cm超の口太グレを2尾釣ったところで、魚は浮いているのではと推測。
ゼロピットをLサイズの0からMサイズの0に変えて1尾をキャッチ。アタリが明確になったことから続け、水面に波紋が出ていたことから1ヒロの浅ダナで勝負をかけ、待望の良型の尾長グレを捕獲した。
釣れた魚からの推測と展開という、まさに友松さんらしい釣りでの1尾。
「朝からいろいろやって、最後に出会えたこの1尾。このプロセスがやはり楽しいですね、グレ釣りは」。
![移動して1尾。アタリが小さく入りきらないことから、タナなのか喰い渋りなのか推測しながら釣っていく。 移動して1尾。アタリが小さく入りきらないことから、タナなのか喰い渋りなのか推測しながら釣っていく。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/18.jpg)
移動して1尾。アタリが小さく入りきらないことから、タナなのか喰い渋りなのか推測しながら釣っていく。
![矢引きほどタナを詰め、ウキをM-0に変えてヒット。ウキの入りがクイックになりアタリが鮮明になった。 矢引きほどタナを詰め、ウキをM-0に変えてヒット。ウキの入りがクイックになりアタリが鮮明になった。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/19.jpg)
矢引きほどタナを詰め、ウキをM-0に変えてヒット。ウキの入りがクイックになりアタリが鮮明になった。
![ゲームの終わりは締めに相応しい良型の尾長グレ。低弾性カーボン&胴調子のマスターチューンが難しいファイトでも安心感を与えてくれる。 ゲームの終わりは締めに相応しい良型の尾長グレ。低弾性カーボン&胴調子のマスターチューンが難しいファイトでも安心感を与えてくれる。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/20.jpg)
![ゲームの終わりは締めに相応しい良型の尾長グレ。低弾性カーボン&胴調子のマスターチューンが難しいファイトでも安心感を与えてくれる。 ゲームの終わりは締めに相応しい良型の尾長グレ。低弾性カーボン&胴調子のマスターチューンが難しいファイトでも安心感を与えてくれる。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2024/240523/img/21.jpg)
ゲームの終わりは締めに相応しい良型の尾長グレ。低弾性カーボン&胴調子のマスターチューンが難しいファイトでも安心感を与えてくれる。
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