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2025/02/07

コラム

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獲るための機能、勝つための個性を持った24ファイアブラッド グレを使い、下田須崎の難関磯に友松信彦が挑む

獲るための機能、勝つための個性を持った24ファイアブラッド グレを使い、下田須崎の難関磯に友松信彦が挑む

ジャパンカップ磯 全国大会に初優勝した2007年、友松信彦さんが使用していたのが、まさに同年誕生したファイアブラッド グレの初代モデル。以降、通算5度の優勝をともにした頼れる相棒が、5年振りのリニューアルを遂げた。友松さんは、同年11月中旬に開催されるジャパンカップ磯 全国大会に向け、南伊豆・下田須崎の赤根島の難関磯で、新生ファイアブラッド グレを携え、本気の練習釣行に挑んだ。

ファイアブラッド グレ テンタクル

タラッと引かれる潮と、近くのシモリの間の居着き。今回の狙いを友松さんはそう表現した。

タラッと引かれる潮と、近くのシモリの間の居着き。今回の狙いを友松さんはそう表現した。

仕掛けは、ファイアブラッド グレ テンタクル 1.2-530がベース。水深がないことから半誘導を選んだ。

仕掛けは、ファイアブラッド グレ テンタクル 1.2-530がベース。水深がないことから半誘導を選んだ。

潮の中で吊るして止めて釣るために、ゼロピットDVCの左右のシリンダーを1回転させて浮力を上げる。

潮の中で吊るして止めて釣るために、ゼロピットDVCの左右のシリンダーを1回転させて浮力を上げる。

潮を見定め、瞬時に浮力を変えられるゼロピットDVC。ガン玉で調整していくのではなく、ウキ自体で瞬時に微調整できる。トーナメントの釣りには便利なアイテムだ。

潮を見定め、瞬時に浮力を変えられるゼロピットDVC。ガン玉で調整していくのではなく、ウキ自体で瞬時に微調整できる。トーナメントの釣りには便利なアイテムだ。

サラシがぶつかり仕掛けが止まるスポットを狙い、複雑なシモリを先調子で操作して回避。口太グレを捕獲した。
サラシがぶつかり仕掛けが止まるスポットを狙い、複雑なシモリを先調子で操作して回避。口太グレを捕獲した。

サラシがぶつかり仕掛けが止まるスポットを狙い、複雑なシモリを先調子で操作して回避。口太グレを捕獲した。

繊細なラインメンディングを繰り返し、ベストスポットの潮目をキープ。サラシの中から良型を誘い出した。

繊細なラインメンディングを繰り返し、ベストスポットの潮目をキープ。サラシの中から良型を誘い出した。

狙う潮目に先打ちマキエ、さらに手前の追い打ちマキエでエサ取りを誘導し、本命に仕掛けを投入する分離作戦が奏功した。

狙う潮目に先打ちマキエ、さらに手前の追い打ちマキエでエサ取りを誘導し、本命に仕掛けを投入する分離作戦が奏功した。

浅くて魚は多く、エサ取りもまたしかり。それをかわすのも練習になると選んだ下田須崎、赤根島の磯。友松さんが手にしているのは、5年振りにリニューアルされたファイアブラッド グレの1機種、テンタクル1.2-530だ。
「ファイアブラッドは私の中では欠かせない竿。トーナメントで使いやすい、限られた時間の中で早く魚を獲れる、バラしにくい。今回は思い切り、この個性を楽しみたいと思います」
目標をまずは30cmに定め、5cm刻みで徐々にサイズアップを図りたいと言う。仕掛けが潮目に入るようにラインメンディングしながら流していく。
するとロケの初グレがヒット。「テンタクル、曲がりすぎず、先調子なのでコントロールしやすく、いい子ですね」
上がってきたのは、体高のある口太グレ。幸先のいいスタートとなった。
さらにヒット。「第二の目標クリアかな」とキャッチ。
2尾目は予定通りのサイズアップだ。

曲がり込み過ぎないコントローラブルな先調子

新生ファイアブラッド グレ4機種。今回、友松さんが選んだのは、操作性重視の先調子という特徴を備えるテンタクルだった。

新生ファイアブラッド グレ4機種。今回、友松さんが選んだのは、操作性重視の先調子という特徴を備えるテンタクルだった。

竿を立てた時のホールド感が際立つファイティングサポートグリップも捕獲効率の向上にひと役買っている。

竿を立てた時のホールド感が際立つファイティングサポートグリップも捕獲効率の向上にひと役買っている。

繊細さを備えるテンタクル。糸を張るというより、糸の重みを仕掛けに掛けることができると友松さんは解説。半誘導でも全遊動でも有効だ。

繊細さを備えるテンタクル。糸を張るというより、糸の重みを仕掛けに掛けることができると友松さんは解説。半誘導でも全遊動でも有効だ。

「丸々してる」。分離作戦がパターンとなり連発となった。
「丸々してる」。分離作戦がパターンとなり連発となった。

「丸々してる」。分離作戦がパターンとなり連発となった。

友松さんがセレクトしたテンタクルは、掛けた時に魚をコントロールしやすい先調子でありながら、マッスルカーボンによるブランクスで軽く、さらに曲がり込み過ぎない張りと粘りが融合したモデル。中小型の数釣りから大物まで対応できる汎用性の高さ、手返しの早い釣り、バラシの少ない安定性をもたらす1.2号モデルだ。さらに、長い仕掛けも取り回ししやすい530(5m30cm)のレングス設定。トーナメンターの友松さんにとって、手返し良く使え、さらに1尾を確実に獲れる、ベストセッティングと言えるモデルだという。
サシエの残るほんの少しの時間を作るために、マキエの撒く位置、タイミング、そして誘いといった高度なテクニックにより、ミドルクラスの連発に成功した。

トーナメントをサポートするアイテム

ロッド ファイアブラッドグレに合った赤の配色だけではなく、夢屋のハイレスポンスドラグが搭載された24年限定モデルのBB-Xテクニウム ファイアブラッド。

ロッド ファイアブラッドグレに合った赤の配色だけではなく、夢屋のハイレスポンスドラグが搭載された24年限定モデルのBB-Xテクニウム ファイアブラッド。

タモ枠が回転しづらく、より操作性がアップしたファイアブラッド タマノエ。一刻を争うトーナメントでは必需品となる。

タモ枠が回転しづらく、より操作性がアップしたファイアブラッド タマノエ。一刻を争うトーナメントでは必需品となる。

PEラインとの相性が抜群の滑り出しの良いドラグ性能を搭載したBB-Xテクニウム ファイアブラッドも使用。友松さんは、回収が速くやり取りの効率もいいハイギアのXXGをチョイス。
また、アンチロックジョイントが進化した機構、アンチロックジョイント プラスを搭載したファイアブラッド タマノエは、しっかりとした張りがあり、さらにタモ枠が回りづらく狙った場所へ落とすことができるため、大事な取り込みでのミスを防いでくれる。
いずれも限られた時間の中で行われる、効率と精度が求められるトーナメントには欠かせない武器となる。

友松さん監修のウキ、ゼロピットDVC タイプB M

シャープなフォルムが繊細なアタリに対応。頭のへこみにより、少し沈ませた状態での浮き上がりを抑えている。

シャープなフォルムが繊細なアタリに対応。頭のへこみにより、少し沈ませた状態での浮き上がりを抑えている。

気室の広さ(=浮力)を調整するシリンダーを細身のボディに2本入れることで、0.24gまでの調整が可能になった。

気室の広さ(=浮力)を調整するシリンダーを細身のボディに2本入れることで、0.24gまでの調整が可能になった。

上下でサイズの異なるリングを持つ、新しいゼロピットを採用している。

上下でサイズの異なるリングを持つ、新しいゼロピットを採用している。

ウキ止めがゼロピット内の下部で止まることで安定性が増し、さらに繊細なアタリを感知できる(アンダーロック機構)。

ウキ止めがゼロピット内の下部で止まることで安定性が増し、さらに繊細なアタリを感知できる(アンダーロック機構)。

サイズは00~3B。視認性の高い蛍光オレンジと蛍光イエローのマットクリア塗装。視認性が高く、僅かなウキの動きも把握できる。

サイズは00~3B。視認性の高い蛍光オレンジと蛍光イエローのマットクリア塗装。視認性が高く、僅かなウキの動きも把握できる。

ハリスは、新しくなったリミテッドプロ トーナメントモデル フロロハリスを使用。プラズマ処理を施し滑らかさがアップ。ガイドとの摩擦が軽減され劣化を防ぐことができる。

ハリスは、新しくなったリミテッドプロ トーナメントモデル フロロハリスを使用。プラズマ処理を施し滑らかさがアップ。ガイドとの摩擦が軽減され劣化を防ぐことができる。

「ゼロピットDVC タイプB Mは、かなりこだわり抜いて作ったウキになります」
その特徴は、DVC(ダイビングコントロールシステム)により、半誘導では不可避だったガン玉の交換が、ガン玉は固定し、ウキでできることがひとつ。
さらにゼロピットに改良を加え、軽い半誘導ではシモリ玉は不要になり、さらにリングを薄くすることで従来のゼロピットと同じ重さになり、別のタイプのウキにもセットでき、同じ浮力、同じ感覚で使えるようになっていること。
マキエを沖に撒いても出てこないような、磯際の割れ目に潜む渋い居着きの魚をターゲットにしたゼロピットDVC タイプ-B Mサイズ。
今回の先打ちと追い打ちによる分離作戦ではピッタリのアイテムとなった。

汎用性の高さが光る、勝つためのアイテム

足元のハエ根に突っ込む魚を強引ではなく自然に導ける。これが先調子ロッド、ファイアブラッド グレ テンタクルの個性だ。
足元のハエ根に突っ込む魚を強引ではなく自然に導ける。これが先調子ロッド、ファイアブラッド グレ テンタクルの個性だ。

足元のハエ根に突っ込む魚を強引ではなく自然に導ける。これが先調子ロッド、ファイアブラッド グレ テンタクルの個性だ。

サラシの影響から、狙うべきスポットが不安定になる釣りにくい状況で、微調整を試みて掛けた貴重な1尾。
「テンタクルのお陰ですね」
狭いシモリの間を誘導してキャッチ。
「使ったからこそ、ファイアブラッドの個性が分かると思いますし、ぜひ、このファイアブラッドを使ってトーナメントに出て、大きい魚、また数を釣る釣りをやっていただきたいと思います」

プロフィール

友松 信彦 (ともまつ のぶひこ)

[インストラクター]

伊豆半島の磯と堤防をホームグラウンドとし、シマノジャパンカップを4度も制したカリスマトーナメンター。トーナメント以外でも、堤防から離島まであらゆる場所を幅広く釣りこなしながら四季を問わず磯に立ちグレを追いかけている。

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