2024/09/03
コラム
レコードチェイサーで大物を獲る×高橋哲也 in石垣島・波照間島
レコードチェイサーを携えて南の島を訪れた高橋哲也さん。様々なビッグゲームに欠くことができな愛竿を使い、釣り方を変え、次々とターゲットを仕留めていく。このロッドを信頼して使う理由、そしてショアからのビッグゲームでレコードチェイサーを手にする理由を語ってもらった。
石垣島でシャローの釣りを満喫
磯釣りや船釣りなど、海のエサ釣りにおけるレジェンドアングラー、高橋哲也さん。その高橋さんが訪れたのは石垣島・波照間島。
最初に入った場所の水深はとても浅く、深いところで1.5mで浅いところは80cmほどしかない。この場所をブッコミ釣りで海底付近を狙う。
当初は小魚を釣ってそれをエサにしようと考えていたが、うまく調達ができず、プランを変えてエビをエサにして狙う。
最初にヒットしたのはミルクフィッシュ(サバヒー)。ヒットするとジャンプを繰り返すナイスファイターだ。その後は場所を変え、その釣り場にマッチした釣り方を選び、数々の魚を手にしていった。
なぜ、磯のビッグゲームでは長竿が必要なのか?
磯からの釣りは条件的に厳しい。その理由は、沖から磯へは《深い→浅い》となり、魚は浅い場所にある根に入り込もうとする。そして根ズレによってラインブレイクとなるからだ。そのため、ロッドの長さは足元の根をかわすためには長さが必要だ。やりとりのことだけを考えるなら短い方が扱いやすいが、磯のビッグゲームを考えた場合は最低でも4.5mは欲しいというのが高橋さんの考えである。
長い竿を使った長時間のファイトの場合、硬いためロッドの曲がりの頂点が先端に近くなると、ロッドを支えるアングラーへの負担は大きくなる。その逆に、ロッドの曲がりの頂点が手元に近くなると、アングラーへの負担は軽くなる。ただし魚への負荷をかけられないので、魚が弱らない。または根に突っ込もうとする魚の突進を止めることができなくなる。「ロッドの曲がりの頂点が、たった10cm前後するだけで、アングラーへの負担が変わってくるんです」と高橋さんは言う。
レコードチェイサーには3モデルがある
レコードチェイサーは大物をターゲットしたロッドであり、ブッコミ釣り(打ち込み)、泳がせ釣り、冷凍の小魚をエサに使ったウキ釣り、カゴ釣りなど、さまざまな釣りに対応する。大物狙いにターゲットは限定されるが、あらゆる釣り方に対応するマルチロッドといえるだろう。
そして、レコードチェイサーには、アングラーの体力に合わせてパワーを選べるように3モデルが用意されている。長さ4m80cmのXHパワー、長さ4m50cmのXXHパワー、長さ4m50cmのXXXHパワーである。XXXHは体力に自信がある人向きで、通常はXHパワー、XXHパワーを選び、高橋さんもこの2モデルを使い分けている。
レコードチェイサーは、ビッグゲームのために開発されたロッド
レコードチェイサーにはビッグゲームを成立させるための機能、パーツ、デザインが備わっている。リールシートはグラつき感がなくリールをしっかり固定でき、大物とのファイトを不安なくできる。リールシートからグリップエンドまでの距離は、キャストの際にグリップの下方を握った際、キャスト時に窮屈にならないような長さでいて、ロッドの取り回しのよさも考えた絶妙な長さに設定。EVA製のフロントグリップ(Vホールドフロントグリップ)は、力を込めて握りやすく、それでいて握力を奪わない程度の硬さになっている。
さらに、グリップエンドに付いたEVA製の着脱式ファイティングボトムは、腹にグリップエンドを当てたときに喰い込まないようにし、余裕のあるファイトを可能にする。大物釣り専用のロッドなので、使うPEラインやナイロンラインが太めになるため、リーダーとの接続部分のスムーズなスリ抜けのよさを考え、ガイド径は大き目のものを採用している。
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