2025/02/07
コラム
柔と剛のファイアブラッド グレ 田中修司、森井陽in五島列島福江島
九州大分県、四国徳島県のグレ激戦区で腕を磨いてきた田中修司さんと森井陽さんが、ジャパンカップ磯 全国大会の舞台でもある五島列島福江島へ釣行。田中さんは繊細なファイアブラッド グレ クォーターマスター1.2-510、森井さんは豪胆なファイアブラッド グレ ハイドロスコープ1.6-530と、それぞれが手になじむロッドを携え、その特性を活かし、良型を連発させた。
ファイアブラッド グレへの想い
トーナメントの世界を生きる釣り人にとって、闘いへの起爆となるファイアブラッド。
「競技に対する気持ちが一気に昂る」(田中)、「自分の力をより発揮させてくれる」(森井)。2人は、ファイアブラッドについてそう語った。
上がった磯は、福江島の蠑螺(さざえ)島のエー瀬。
手前に寄せる緩い潮に合わせて田中さんが尾長グレを連続捕獲すると、潮に馴染ませつつ深みから森井さんも尾長グレを捕獲。
続けて良型のマダイをキャッチした。
田中修司とクォーターマスター
森井さんに続き、田中さんにも良型のマダイがヒット。
サイズを問わず幅広く対応できるというのが、クォーターマスターだ。
田中さんの釣りのキーとなる、ロッドを常に動かして誘うのに適したレングス、繊細な操作のための糸や仕掛けの管理がしやすいブランクス。
ウキにも穂先にもアタリが出ない繊細な変化を感じ取るために、常にロッドを動かして調整する。動き続けるラインの位置を感じ取れる。
「ラインを通じてガイドからグリップに伝わってくる細かなシグナルが欲しい訳なんですよ」
田中さんはそんな特徴を活かし、攻撃的な釣りを続けていった。
良型を連発
椛島周辺の磯に磯替えをすると、口火を切ったのは田中さんだった。
複雑に動く潮を見極め、ここぞのタイミングでマキエを打ち、サシエを絶妙なタナにキープさせる。タックルのトータルバランスがなせる攻めで口太グレを連発させた。
「面白い、こういう釣りって」。
一方森井さんは、約20m沖にできた潮の壁をハイドロスコープでダイレクトに狙い、同じく連発劇をみせてくれた。
森井陽とハイドロスコープ
「やはりターゲットは大物。自分にとって自信をもってやり取りできるロッドだと思うんですよね」
森井さんが語るのは、ファイアブラッド グレ ハイドロスコープ。
1.6号のパワーは、今回リリースされる新生ファイアブラッド グレの4機種では最も上位に位置する。
本格シーズンを入り、40cmクラスがコンスタントに釣れ出すシチュエーションで手返しよく仕留め続けるためのロッドだ。
もちろんさらなる大物も視野に入っている。
柔と剛
翌日はエー瀬の奥へ上がり、引き続き良型を狙う。天気こそ小雨だが、潮は素直で釣りはしやすい。
この日、森井さんが意識したのは、グレ釣りの基本と言える、マキエとサシエの同調。1尾目こそマダイだったが、その後は本命となる良型の口太と尾長の連続ヒットとなった。
緻密な操作で繊細なシグナルをキャッチする柔のクォーターマスター。ストイックに良型・大型を狙う剛のハイドロスコープ。異なるふたつの新生ファイアブラッド グレが、釣り人の闘志に火を着ける。目指すは、頂点だ。
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