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2024/05/24

コラム

大グレへの挑戦in日振島 マスターチューン&BB-Xデスピナ×山口美咲

大グレへの挑戦in日振島 マスターチューン&BB-Xデスピナ×山口美咲

父に連れられ初めて触れた釣りが、チヌのフカセ釣りだったというシマノフィールドテスター山口美咲さん。地元岡山の瀬戸内で磯釣りを体験すると、小学生時代に憧れだったグレ釣りデビューを果たす。以降数々の経験を重ねた山口さんが、シーズン初期の10月下旬、マスターチューン1.2-500とBB-Xデスピナを手に、グレ釣りデビューの地、愛媛県宇和海は日振島の磯で大グレ獲りに挑む。

フカセ釣りの魅力

「フカセ釣りが面白いのは、やっぱり簡単には釣れないところですかね」。
それは山口さんにとってネガティブな意味ではなく、エサ作りから始まる全てを自分で組み立てることへの面白さ、奥深さという意味だ。
「考えることがたくさんあって、そういうのが全てハマって、ちゃんと答えが出た時に、あぁやっぱり面白いなって、一番感じる瞬間ですね」。

「なんて海は広いんだって思ったのをすごく覚えてます」。グレ釣りで初めて訪れた愛媛県宇和海の印象。そんな同じ海の磯に立つ山口さん。

「なんて海は広いんだって思ったのをすごく覚えてます」。グレ釣りで初めて訪れた愛媛県宇和海の印象。そんな同じ海の磯に立つ山口さん。

宇和海日振島

山口さんがエントリーしたのは愛媛県日振島の横島1番。グレも濃く、通年安定して釣れる磯であり、10月下旬のシーズン初期にも大型のグレが狙える可能性は高い。
朝日の影響でウキも水中も見えず、手探り状態でのスタートとなったが、木っ端(小型)サイズではあるものの幸先よくグレをキャッチした。

マスターチューンとBB-Xデスピナをベースにした山口さんの仕掛け。木っ端グレの中に混じる良型を狙っていく。

マスターチューンとBB-Xデスピナをベースにした山口さんの仕掛け。木っ端グレの中に混じる良型を狙っていく。

沖(太陽の方向)に向けて流れる潮に乗せて沖を攻めたいが、まだ潮は動いていない。光が強く、状況は把握しきれない朝の時間帯だった。

沖(太陽の方向)に向けて流れる潮に乗せて沖を攻めたいが、まだ潮は動いていない。光が強く、状況は把握しきれない朝の時間帯だった。

1尾目は、想像していたという木っ端グレ。目視しての釣りではなかったが、タックルの感度が明確にアタリを手元に伝えてくれて獲れた1匹。

1尾目は、想像していたという木っ端グレ。目視しての釣りではなかったが、タックルの感度が明確にアタリを手元に伝えてくれて獲れた1匹。

木っ端サイズ

エサ取り用のマキエサを打つタイミングは状況次第という山口さん。エサ取りが多ければ仕掛けを先に入れて馴染んでからと、前か後かを毎回考慮し変えていく。
今回はシーズン的なこともあり、当初の予想通り、反応は多いが小型の尾長グレが続いた。
「まずは30センチを超えよう」。
ちょっと強引なやり方と言いつつ、サシエにトーナメント仕込みのネリエサを投入するなど、木っ端サイズへの対応に苦心するが、初日は最後までサイズアップはかなわなかった。

サシエをネリエサにすると口太グレが反応したが、30センチ超が初日のマックスサイズとなった。
サシエをネリエサにすると口太グレが反応したが、30センチ超が初日のマックスサイズとなった。

サシエをネリエサにすると口太グレが反応したが、30センチ超が初日のマックスサイズとなった。

初日は終了。獲れないことは悔しいこと。トーナメントへの参戦経験から、『シビアに獲ること』への姿勢と感覚が磨かれたという。

初日は終了。獲れないことは悔しいこと。トーナメントへの参戦経験から、『シビアに獲ること』への姿勢と感覚が磨かれたという。

会心の1尾

翌日は日振島の北面エリアに位置する磯、才蔵の奥の奥へ。
開始当初からやはり木っ端サイズの反応が続くが、強風と波の高さから仕掛けを安定させるため、半誘導仕掛けに変えて様子を探っていく。
その後も釣れてくるのは木っ端サイズ。「これに悩まされます、今日も」。
当初から織り込み済みではあったが、やはりやりきれない。
マキエサを撒いた直後は木っ端が集まるが、それが散ると姿を見せる大型に狙いを定め、時間差で仕掛けを入れてみる。
「よし!」。
強烈な引き、見事な魚体。1尾ですべてが報われる。

前日同様、実績ポイントからの釣行開始。水面のざわつく感じは悪くないというが…。

前日同様、実績ポイントからの釣行開始。水面のざわつく感じは悪くないというが…。

3Bのウキを使った半誘導仕掛けにチェンジ。「これで釣れて欲しいけどなぁ」。

3Bのウキを使った半誘導仕掛けにチェンジ。「これで釣れて欲しいけどなぁ」。

グレがいることに間違いはない。絶対に大きいのもいる。分かってはいるが、もどかしい時間が続く。

グレがいることに間違いはない。絶対に大きいのもいる。分かってはいるが、もどかしい時間が続く。

突然、明らかに違う引きが山口さんに伝わり、ファイトに突入。緊張が走る。

突然、明らかに違う引きが山口さんに伝わり、ファイトに突入。緊張が走る。

「想像よりデカすぎる」。嬉しい誤算の48センチだが、獲るべくして獲ったターゲットだった。
「想像よりデカすぎる」。嬉しい誤算の48センチだが、獲るべくして獲ったターゲットだった。

「想像よりデカすぎる」。嬉しい誤算の48センチだが、獲るべくして獲ったターゲットだった。

タックルインプレッション

「今回使用してる(マスターチューン)1.2号なんですが、号数以上のパワーを私は凄く感じました。基本調子ということもあって、魚のやり取り、そしてキャスト、全てにおいてバランスのいい竿だなと感じました」。
ハイエンドモデルと比べても引けをとらないコアブランクス設計のマスターチューン。
BB-Xデスピナは、ミドルクラスでありながらHAGANEボディとHAGANEギアを搭載。ラインローラー部にXプロテクトを採用することで、さらなる強靭さを手に入れた。
「マスターチューンともすごくデザインの相性がいいので、ぜひセットで使っていただけたらと思います」。

肘にフィットするエラストマー素材のリアグリップを始め、マイルドなブランクスの曲がりは女性にも扱いやすく、大型の引きでもしっかりと止めてくれる。

肘にフィットするエラストマー素材のリアグリップを始め、マイルドなブランクスの曲がりは女性にも扱いやすく、大型の引きでもしっかりと止めてくれる。

アンチロックジョイント構造で固着しにくく、しっかりと長さを使い切れるマスターチューンタマノエも準備しておきたい。

アンチロックジョイント構造で固着しにくく、しっかりと長さを使い切れるマスターチューンタマノエも準備しておきたい。

試行錯誤

マキエサを打ってから時間を置き仕掛けを投入する時間差釣法で、さらなる良型を狙う。
「こうやって考えさせられる時間がいいですよね」。
簡単ではない楽しさも糧となり、さらなる楽しさを呼ぶ。
「何でも試してみないと分からないですもんね。思いついたら、やってみないと」。
山口さんが次に投入したのはネリエサ。
マキエサに群がるグレにネリエサを入れると、木っ端は食いきれず、最後に大きいグレが口を使う。そんな大型を選んで釣ることができるという釣法で、納得のサイズを捕獲し、釣行は終了となった。
「今回使用したマスターチューン、私のような力の弱い女性の方にも本当にお勧めできる竿だと思います」。

昨日も投入したネリエサを使いサイズアップ。続けて複数尾の捕獲にも成功した。

昨日も投入したネリエサを使いサイズアップ。続けて複数尾の捕獲にも成功した。

マキエサを撒き仕掛けを入れる。そのタイミングを確実にものにするために練習したという山口さん。おのずと操作性の高いタックルを選ぶようになった。

マキエサを撒き仕掛けを入れる。そのタイミングを確実にものにするために練習したという山口さん。おのずと操作性の高いタックルを選ぶようになった。

笑顔の30センチ後半。自分で考え、答えを出す。そんな時間を楽しんだ釣行だった。「この竿を使ってこれからますます腕を磨いていきたいと思います」。

笑顔の30センチ後半。自分で考え、答えを出す。そんな時間を楽しんだ釣行だった。「この竿を使ってこれからますます腕を磨いていきたいと思います」。

プロフィール

山口 美咲 (やまぐち みさき)

[フィールドテスター]

幼少期から磯フカセ釣りを始め、小学生から毎週欠かさず磯に通う。今では年間釣行回数100日を超える。女性の少ない磯釣りのイメージを変えるべく、楽しさを伝えるため活動中。トーナメントにも積極的に参加し、全国制覇を目標に日々鍛練している。

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