ミノープラグやジャークベイトというとサスペンド(SP)モデルが一般的です。
特に春や晩秋のような低水温期はブラックバスの動きもスローになりやすく、水中で「止められる」ということは大きなアドバンテージであると同時に、リトリーブやアクションを止めても時間差でボディ内部の反射板が動き続け、フラッシングし続けるフラッシュブーストとの相性は抜群でした。
当然、そういった低水温期に活躍してくれるルアーがワールドミノー115SPでしたが、低水温期だけのルアーかというとそんなことはありません。
水温が上昇しブラックバスにとって適水温になると当然、活発にエサとなるベイトフィッシュを追い、時には水面での捕食を行うようになります。
朝マズメや夕マズメのフィーディングタイムはもちろん、オーバーハングなどのシェードの内部や、リザーバーのバックウォーター、リバーフィールドの流心などの流れの効くエリアでは日中であってもフィーディングスポットになり得ます。
そういった状況下ではもちろんトリプルインパクトのようなミノーシェイプのトップウォータプラグの出番となるのですが、天候やフィッシングプレッシャーで必ずしも水面まで激しく捕食をしてくれるようなコンディションばかりではありません。
ベイトフィッシュを意識してブラックバスの目線は上、でも水面で捕食はしていないという状況下で出番となるのがワールドミノー115F。
ワールドミノーの潜行深度である1m程度まで潜ったルアーが、まるで追われているベイトフィッシュのように水面まで浮上していく。加えてフラッシュブーストのおかげでルアーのフラッシングを浮上しながらも発生しているので、まさにストップ&ゴーをするだけで「水面に追われて逃げるベイトフィッシュ」を演じてくれます。
特にリザーバーでの立木エリアやちょっとしたオーバーハング、ウィードレイクのハイシーズンでよく見られる高く育ったウィードの柱や束、マッディシャローレイクの葦際などのごくごく小規模なシェードで止めて・浮かせて・見せて・喰わせるといったテクニックにベストマッチなルアーです。