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2024/12/20

コラム

カワハギロッドのシマノ最高峰ステファーノ リミテッド M175を、鈴木孝・佐々木健仁が語り尽くす

カワハギロッドのシマノ最高峰ステファーノ リミテッド M175を、鈴木孝・佐々木健仁が語り尽くす

「ステファーノ リミテッド M175を手にしたらカワハギ釣りが変わる。いや、変わらざるを得ない」(鈴木孝)。ステファーノ リミテッドは最先端のシマノロッドテクノロジーで手感度と目感度を両立。‟リミテッド M175”を手にした者に見えてくる海中と新たなカワハギ釣りの世界を、スナイパー釣法の名手・鈴木孝さんと佐々木健仁さんが大いに語り、釣る。

水中×船上による超感度・同時実況①

タナに落としてアタリを取る鈴木さん。
「あっ、なんか今気配ありましたよ」
アワセを入れる。しかし空振り。
「いま前アタリでひったくっていったので、多分まだいます。下の方でもう一回……」
そう言って、仕掛けを再び底に着ける。
「あ、喰いましたね」
再度のアタリを捉えてカワハギを掛けた。
「カーボントップならではですよね、やっぱり、あのアタリは。本当に竿に助けられてます。
完全に上からついてきたカワハギです」

スナイパー釣法の名手であり、数々のカワハギトーナメントを制してきた鈴木さんが言う。
「最高! 大変に気に入ってます」
学生時代からカワハギ釣りに熱中し、全国規模の大会優勝経験がある佐々木健仁さんも言う。
「こんなに手感度と目感度のバランスが優れている竿って作れるんだ」
ふたりのエキスパートが、シマノが最先端テクノロジーを注ぎ込んだ『ステファーノ リミテッド』を語り、釣る。

「多分まだいます……」と再び底に仕掛けを付けたとき、カワハギがエサを喰った。

「多分まだいます……」と再び底に仕掛けを付けたとき、カワハギがエサを喰った。

カワハギを中心に年間70回以上の釣行をこなす鈴木孝さん。カワハギ歴15年以上。

カワハギを中心に年間70回以上の釣行をこなす鈴木孝さん。カワハギ歴15年以上。

佐々木健仁さんは全国規模の大会での優勝経験もある若きエキスパート。

佐々木健仁さんは全国規模の大会での優勝経験もある若きエキスパート。

実釣インプレッション

夜明け前の千葉県勝山港にふたりの姿があった。佐々木さんが言う。
「久々のリミテッドシリーズのリニューアルで、かつ今までで無かったような調子なので、どう使いこなしていこうか? ということでワクワクしています」
鈴木さんも期待を口にする。
「今までに無かった調子なので、これが加わったことで釣りの幅がすごい広がるかな」
船はポイントを目指す。

仕掛けを準備して釣り始める。探見丸の示す水深は18mだ。
「ぜんぜん違うでしょ」(鈴木)
「ぜんぜん違う。キレ味が全然違う」(佐々木)
ふたりとも仕掛けを落としてすぐに違いを感じたようだ。
「一見すごく軟らかそうだけど、伝えるものは伝えてくれる。軽いのもあると思うけど、操作性が高いから情報が多いよね。この竿はすごい」(鈴木)
鈴木さんにヒット。底から50㎝のところでずっと触っている感触があったが、喰わないので底にオモリを落としていくとアタリがあった。早アワセは禁物。何回か待って持っていかせた。
「やっぱり真ん中のエサを喰ってる。同じ位置ですね。最初にエサを取られた位置で喰ってきたよ」

「どう使いこなしていくか、ワクワクしています」と出船前に語る佐々木さん。

「どう使いこなしていくか、ワクワクしています」と出船前に語る佐々木さん。

「一見すごく軟らかそうだけど、伝えるものは伝えてくれる」と鈴木さん。

「一見すごく軟らかそうだけど、伝えるものは伝えてくれる」と鈴木さん。

手感度と目感度の新たな次元

ステファーノ リミテッド M175の特長は、「手感度」と「目感度」の両立だ。
「今回のステファーノ リミテッド M175はふたつ情報を持っています。ひとつは目感度、もうひとつは手感度です。まず目感度。今までのロッドにない柔軟な穂先です。曲がり込む幅があるので、広く目感度として出すことができます。もちろんカーボンロッドならではの手感度は変わりなく高く、さらに増して情報量をもたらしてくれます。このふたつをアングラーに与えてくれるのが、フロントトリガーです。目感度・手感度を出しやすい角度や操作をすることができます」(佐々木)
「手感度7割で釣る方もいれば目感度8割で釣る方もいます。リミテッドは両方に応えてくれます。あえて言うと、最初からリミテッドを使えば間違いないかな。初めての方ほどおすすめしたいですね」(鈴木)
今までのロッドは、手感度と目感度のどちらかに重点があったが、リミテッドはハイレベルで両立している。だからアタリを捉え、それに対して釣り人が的確に対応できる。すべてに対して汎用性が高いという。

穂先について語る佐々木さん。目感度と手感度が両立されている。

穂先について語る佐々木さん。目感度と手感度が両立されている。

オモリが底に着けた時の、カチン、カタッという“音”に一番感動すると言う。情報察知能力が高い。

オモリが底に着けた時の、カチン、カタッという“音”に一番感動すると言う。情報察知能力が高い。

究極の汎用性

ふたりに汎用性について語ってもらった。鈴木さんが振り返る。
「近年、目感度重視の釣りが多くなってきた。それで、今までの穂先でも対応できるんだけど、カーボンの特性上、やはり手感度寄り。そこで目感度重視の竿を作ろうと思って、2年が経ちました」
「今まで、特徴的な調子の竿が何本かあって、その領域にはかなり強い。それを三本四本と持っていって状況によって交換していました。今回のモデルが出たことで、まず言えるのは、持っていく竿が減るんじゃないかということです」(佐々木)
「そう。それだけ適用能力がある」(鈴木)
「この一本をベースにして、状況次第で竿を交換しても一本という感じで、このロッドを中心に組み立てていける」(佐々木)
「あと、いろいろな竿を使ったりして、(自分の釣りが)壊れる時がある。そういうとき、リミテッドに戻すことによって、壊れ方を改善できるのもあると思うよ」(鈴木)
「確かに」(佐々木)

このロッドをメインにすることで、持参する数が減りそうと言う佐々木さん。自分の釣りを立て直すにも有効。

このロッドをメインにすることで、持参する数が減りそうと言う佐々木さん。自分の釣りを立て直すにも有効。

水中×船上による超感度・同時実況②

鈴木さんが底を小突く。底は砂地。ロッドの感度で把握できるという。そしてアタリがきた。
「上でアタりましたよ。掛けにいってみます」
アワせるとフッキング。
「完全に引っ張っていった。いいアタリでした。最高。本当に気持ちいい掛かり方でした」
宙でアタリがあり、仕掛けを底に下げると追ってこないと判断し、そのまま同じタナをキープ。少し穂先を送り気味にして喰わせた。

水中×船上による超感度・同時実況②
水中×船上による超感度・同時実況②

攻めも守りも異次元のレベル

ふたりはリミテッドの“攻め”と“守り”について語る。
「攻めても守ってもすごい。カワハギ釣りは、自分で仕掛けにいって乗ってきた魚を止めて掛けるのが基本。誘いが合っていても受ける側がダメならエサをやられてしまう。こっちから仕掛けていって、それに乗ったカワハギの答えがアタリとして穂先に出るのが理想。その辺がきっちりできてます」(鈴木)
「出たアタリをどう掛けにいくか。あとは寄ってきてるのに掛けられない時に、それをどう掛けるか。受けっていう意味では、この柔軟な穂先は、今までにない感覚で使っていける」(佐々木)
「そう。普通は攻めの竿と守りの竿と二通りだった。それがこの竿だけで攻めにいって、なおかつ守りにいっても、それが返ってくる」(鈴木)
「そこがこの竿のバランスが優れてるところなのかなと思いますね」(佐々木)

ステファーノリミテッドM175がもたらす世界観

鈴木さんはスペックに現れない性能として、振動収束の早さを挙げる。
「この穂先、振動がすぐ無くなるんです。これはスペック解説されていません。ポンと叩いてみても早く振動が収まる。続けてアタリがきて振動が収まらないと、どこでアワせていいか判断できない。でも一回一回‟切れ”があるので、ポンと小さくアタってもパッと収まって、2回目でアワせることができます」
テンションが増し穂先が曲がっていく途中に出るアタリも取りやすい。
「柔らかいって一言で言うんですけど、ゼロテンのポジションが2か所、3か所と移行して、アタリが消えて次に出た時にすごく掛けやすい。テンション移行中にアタリを捉えられるのは、カーボントップならでは。これもスペックにないアタリの出方ですね」
佐々木さんは「汎用的にこの1本でどんな状況にも対応できる対応力という意味で最強かな」、一方、鈴木さんは「リミテッド M175は本当に自信をもっておすすめできます」と、今回の釣行を振り返った。

振動収束の早さで、連続してアタリがきても、確実にアワセを入れることができる穂先を備えている。
振動収束の早さで、連続してアタリがきても、確実にアワセを入れることができる穂先を備えている。

振動収束の早さで、連続してアタリがきても、確実にアワセを入れることができる穂先を備えている。

プロフィール

鈴木 孝 (すずき たかし)

[アドバイザー]

カワハギを中心にマルイカ、アナゴ、フグなど釣行は年間70回以上でアタリをとることに精通。釣り歴45年以上を誇り、カワハギ歴は約15年以上。2007年ごろから競技に重点を置くようになり、様々な大会に出場するようになる。2015年シマノステファーノグランプリ優勝。

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